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僕はパパがだ〜い好き♪
そして、僕達は先生や看護婦さんにに深くお礼を述べ、
病院を背に颯爽と駐車場へと向かった。
浮き足立ってままはやしのみ家の車を間違えるほどだった。
まあ、ままはおっちょこちょいではあるけれどね。
車の中でも興奮冷めやらず「よかったねえ、ハッピー、
もういいんだって、よかったわねえー」と何度も繰り返し僕の背中や
頭をなでながらままはつぶやき、パパは「ハッピー、男だもんね、
強かったねえ」とうんうん頷きながら、僕の眼をしっかりと見つめた。
僕は僕で、これで僕も普段の生活に戻れるんだと思うと無性に嬉しくて
込み上げる喜びを隠せなかった。
ままに寄り添いく〜んとままの胸にしがみついた。
そして、思った。
これもみんな、僕を応援してくださった方々のお蔭だって。
パパやままは最初は1ヶ月と4日かあ、長かったわーって
言ってたけれど、いやいや、早い方なんだよね、きっと!に
いつの間にか変わっていた。
僕もそう思う。
長かったけれど短かったんだってね。
変な表現だけれど、こういう気持ってきっとあるんだよね。
かれこれ、1時間くらい待ったかな。
いよいよ僕の番だ。
「おはようございま〜す」
先生も看護婦さんもにこにこ顔で、僕を迎えてくれた。
僕は一瞬ここが病院だってことを忘れた。
でも、診察台に乗せられた途端、やはりだめなんだよね、ぶるぶるが来てしまった。
でもね、先生が「どれどれ、ほお〜、いい感じだねえ、よし、これでお薬は
ヤメだな。目薬もいいな。」と言う言葉を耳にした時、僕の震えはぴたっと納まった。
「ということは先生、もうよろしんですか?通院ももう終わりという
ことなんでしょうか?」
畳み込む様にままは聞いた。
「ええ、大丈夫ですよ。よく頑張りましたねえ。しばらく止めて様子を
みましょう。もし、眼が充血したりしたらすぐまた診せてください。
もう大丈夫だと思いますがね」
先生の言葉は明るかった。
平成16年5月15日の土曜日。
今日は朝から明るい陽射しで、とてもすがすがしい1日
になりそうな予感。
9時に病院の予定がちょっと狂って、9時半になってしまった。
なんでかというとねえ・・・
原因は誰かなんてことは、今日のこの気持がいい日には
言わないことにするね。
病院はとても込んでいた。
9時に来た人がまだ待ってたりして、病院の駐車場も満車で、
近くの駐車場を借りるくらいすごかった。

やはりこの時期はフィラリアの予防薬や狂犬病の予防接種、
それにダニ退治のお薬をもらったりする人が多いから、だから込むんだね。
僕は最初の内だけ、そうなんだ、ちょっとだけ震えた。
臆病風はこうして時々僕の前になんの予告もなしに突然現れる。
だって、車の中までは大丈夫だったんだからね。