ああー、疲れた・・・
でも、これで僕もいい匂いがして。。。なんて思ってたら、
バスタオルでもう一度身体を拭かれた。
水分が残ってるかもしれないからなんだって。
ままは「用心、用心！きれい、きれいね、ハッピー」って言いながら
僕をタオルでくるんだ。
なんだか僕は人間の赤ちゃんになった気分だった。
あっ、これって。。。やっぱりね♪
ままと同じ匂いがした。
ままがいつも付けている香水の香りだ！
なんだか気持が落ち着いてきた。
ままといつも一緒にいるみたい。
でも、これって人間が付けるものだから、僕らワンには
本当はよくないんじゃないのかなあ？
でも、なかなかいい香りのものがなくて、
ままは時々だけどこうして、シューってやっちゃう。
ルール違反をたまにはままもやるんだね。
平成16年5月3日の月曜日。(その２）
なんだか僕、久しぶりのお風呂でちょっと疲れたかも・・・
眠くなってきたよ〜
ねえ、まま、早くして欲しいよお〜
僕はままの胸に寄りかかった。
「ハッピーお利口さんだったわねえ〜、少し泣いちゃったけどね。」
違う違う！あれはまま、鳴いたんだよ。
久しぶりでちょっとお湯にびっくりしただけなんだってばー！
どうでもいいから早くして欲しいよー
まま分かって欲しいよー
「ハッピー、よーく乾かさないとねえ、風邪引いちゃうからね、
もう少し我慢してね、ねっ、お利口さんでしょう？」
しょうがない、お利口さんって言葉に僕はすごく弱いんだよね。
ままの言うこともほんとのことだしね。
風邪引きたくないし、我慢しなくっちゃ！
パパに「首の周りが気になるねえ、ハッピー
かゆくないかい？」って僕は聞かれた。
大丈夫、さっきよりは痒くなくなったよ。
えっ、そう言えばあのシャンプーのコピーライトって嘘じゃ
なかったんだあ。
まじ、効果があるなんてね！
パパが言ってたけど、ままってお姉ちゃん達が赤ちゃんの時、
一度もお風呂に入れたことがないんだって。なんだか手が滑りそうで
怖くて、いつもパパにお任せだったらしい。
ままはその頃とっても痩せててゴツゴツしてたんだってさ。
そうだね、それだったらパパの方が安定感はあるし、手は大きいし
お姉ちゃん達も安心だったよね。
えっ、じゃあ今は？
そんなにゴツゴツしてないよ？なんで？
今日のお風呂のこと、ままの昔のそんなエピソードとかを、いろいろいろいろ
思ってたら、その内僕はパパのお膝でいつの間にかすやすやと寝息を
立てていた。
どんな気分かって？わかんないけど、多分こんなかなあって。。。
う〜ん、それはもう、最高さ。
「今日は昨日と比べてうんと寒かったから風邪引かないように
しなくっちゃね」って暖房もちょっとだけ入れてくれた。
やっとブラッシングが終わった！と思って立ち上がろうとしたら
ちょっと待っててね、ハッピーと言うと洗面所の方にままが消えた。
もしかして。。。なんて思う暇もなく、戻ってくるなりいきなり背中にシューっと
何かをかけられた。
