やしのみ家は、こうしてほっと一息。
まだまだこれからが大変だけれど、家族力を併せて
がんばろうね、って楽しいお夕飯のときに話したのでした。
そして、僕ハッピーがここで、右代表で(緊張するな〜)
皆様にお礼を申し上げます。
「この度は皆様大変お世話になりました。
僕はきっと元気になるよ。
だって、こんなにも暖かい人々に囲まれているんだもの。
きっと、きっと前よりも明るく元気になるって、約束する。
だから、約束を守ったあかつきにはみんなも僕と遊んでくれる
って、約束してね。
本当に本当に何度言っても足りないけれど、
皆様ありがとうございます♪
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。」
ああ〜、ちゃんと言えたのかなあ?
最後に優しい人々に幸あれ!
乾杯!
お散歩が終わり、今度は先生のお話を聞く番だ。
パパやままは僕に「ねえハッピー、早くお家に帰れるといいわねえ」
しきりに言う。
でも、こればかりは僕はうなずくわけにもゆかず、
悲しそうな眼を多分したと思う。
先生がなんとおっしゃるのか、僕は不安だった。
だって今日はまだ4日目だものね。
いよいよ外来が終わり、僕の番が来た。
「大分よくなってきましたねえ。
どうしますか?もし、当分朝晩と2回の通院、そして、1時間おきの
目薬と、1日に3回の目薬を注したりと、大変ですが、もしそれで
大丈夫だということであれば、退院できますよ。」
パパとままは即座に「よかった♪是非お願いします」と答えていた。
僕はもう信じられない思いでいっぱいになった。
本当に?本当にお家に帰れるの?
やっぱり今日は疲れたかな。ハウスじゃなくても
いいや。
ここで寝てもいい?病院はケージだったから、
慣れちゃったのかな?
僕もね、嬉しいときにするしぐさ、つまり、舌をちょろちょろ出して
喜んだんだ。
お家に着いた。やった〜!
ソファーにいきなり飛び乗った。
でも、ちょっとぶつけてきゃい〜んて鳴いたものだから、パパ達は
大慌て。だって、首の周りのあのヒサがあちこちに当り痛いんだもの。
狭いお家だから仕方ないけれど・・・
そうしたら、パパが家具を移動して、動きやすくしてくれた。
でも、やっぱり、ついつい回りにヒサを着けていることを、僕ったら、
すぐに忘れちゃうんだよね。
どうしようもないね、親に似て、いややしのみままに似たのかな。
ままったら忘れっぽいからな。
ごめんなさい、まま。
これは嘘だよ〜。一応、これは言っとかなきゃね。
うふふ。。。
「ハッピー、よかったねえ。よかったねえ。と
パパやままは何度も何度も言った。
そして、先生に敬礼していた。
僕も敬礼の思いだった。
応援してくださった皆様に、そして、先生と看護婦さん、
そしてパパとままにも。
パパやままは帰りの車の中で、皆さんのお蔭よねえ、
きっと思いが通じたのねと、それこそ何度も何度も
お家に着くまで話していた。
パパとままは僕に会うときはいつもにこにこしては
いたけれど、僕はなんだか俳優みたいーと実は
思ってたんだ。いやこれって俳優みたいにきれいで
スマートでナイスでなんてことじゃなくてね、どうも
無理に僕を悲しませないように笑ってたのかなって、
少し大人になった僕は感じたんだ。
でもね、退院できます!という言葉を聞いた時のパパ達
は心底から嬉しそうでとても素敵な笑顔だったんだよ。