about my dog

travel

mutter

CONTENTS

僕はパパがだ〜い好き♪

そうだ、ねえ、ねえ聞いて!
ままはいつもは7時くらいまで残業で帰るのが早くても
8時過ぎなんだ。
ところが、僕の面会時間は7時までだからって、5時半の定時
にお仕事を終えてきたというわけなんだけどね、
それがね、看護婦さんが僕をおしっこさせるためのお散歩に
ちょうど出る所にままがやってきたんだよ。
こういうのを、グッドタイミングって言うんでしょう。
僕は本当はピョンピョンうさぎさんみたいに飛び跳ねたかった
んだけど、気持はそうでも、おしっこを我慢してたから、
そうもゆかず、でも、きっとそうでなくても、まだそういう芸当は無理だけどさ。
病院の周りは草が生えてるところがなくて、ままはパパに
ねえ、お昼はどこをお散歩したの?と携帯電話で聞いてた。
僕はねえ、こっちだよって、教えたかったんだけど、
なんてったって、我慢してたから歩くのもよちよちで遅くて
ままに余計な心配させてしまったんだ。、

link
そうしたら、ままも僕に合わせていつものお歌を歌ってくれた。
どんなお歌かっていうとね、前にも言ったと思うけれど
これは内緒だよ。
実を言うとね、大した節なんかない、これってお歌なの?と
いうシロモノ(ままごめんなさい)なんだ。
でもね、不思議にこの歌は僕にとっては元気が出てくる大事な
シロモノなのさ。
「ハッピー、ハッピー、ハッピーはおりこうさん♪
ハッピーはいい子だね♪
ハッピー、ワンツー、ワンツー、ワンツー♪
ハッピーとままとイッチニ、イッチニ♪」
とまあ、こんなお歌なの。
耳をどうかふさがないでね。
僕とままのこれはいわば絆なんだから。
平成16年4月11日は僕にとって最悪の日になった
けれど、ままが翌日の月曜日に会社の帰りに寄って
くれたんだけど、その時のお話はこうだった。
「ハッピー、先生や看護婦さんの言うことをよ〜く聞く
のよ。そうしたら、ハッピー、すぐよくなるからね、
だから、おりこうさんにしてるのよ」って。
僕は思った。
眼を触られるととても痛いけれど、我慢しなくちゃ
いけないんだって。
『がんばろう!』ってそう思った。
だから、思わず、コクンってうなずいたんだ。
そうしたら、ままは大喜びで僕に頬ずりしてくれた。
ままの匂いだ!
僕は舌をちょろちょろ出して喜んだ。
僕は結局入院ということになった。
絶対安静なのだ。
治療は朝夕の注射、そして1時間おきの抗生物質が入った
目薬を注し、それに1日3回の目薬も注してもらうんだ。
僕は朝は目やにが少しでるから、毎朝パパが自分の顔を
洗ったら「ハッピー、おいで〜」って洗面所から僕を呼び、
僕はといえば結構素直に顔を拭かれても抵抗なんてせずに
なすがままなのさ。
だって、あれって気持いいんだよ。
みんな知ってた?
というわけで、入院しているとそれがないから、看護婦さんが
眼をこするんだけどね、これってやっぱり痛いんだよね。
大袈裟な僕は「きゃ〜ん!」て泣いてしまうんだ。
看護婦さんを困らしちゃいけないのにね。
ねえ、まま早く見つけてえ〜!
よかった!草があった。
僕は普段はお部屋の中でおしっこを一切しないんだ。
というよりできないんだよ。
お外でも、建物とか、塀とかもダメ!って言われてるし、
コンクリートの道路ではできないし、できないづくしなんだよね。
困った犬だよね。恥ずかしいけど言っちゃった。
ああよかった!
ままが草のある土のある所をやっと見つけてくれた!
3回くらいおしっこしたら、僕はすっきりして、『僕は
こんなに元気になったんだよ、1日でね』というところをままに
見せたくてすたすた、ひょこひょこ歩いて見せたんだ。