平成16年8月15日の日曜日。
お姉ちゃんは、今日は朝からいない。
なんだかこの2.3日ずーっとそばにいたから
ちょっと寂しい感じ。
でもね、出かける前の少しの時間でも、お姉ちゃんは
「ハッピー、おいでー、
遊ぼうっ」って「おちゃらかおちゃらかおちゃらかほいっ♪」
なんて面白いお歌を唄って、パパに抱っこされた
僕の手足をお人形みたいにして自由に開いたり閉じたり、
左右に動かしたりして、面白がった。
僕は面白かったのかって?
うん、楽しかったよ。
お姉ちゃんが楽しそうにしている顔を見てるだけで、
僕もつられて笑っちゃったり
したもの。大体お歌が好きだしね。
しばらくそうして遊んだ後、お姉ちゃんは「じゃあねえー、
ハッピー、いい子にしてるのよー」って言って出かけて行った。
なんだかお姉ちゃんはお話の仕方がままに似ている。
「ただいまあー」あっ!お姉ちゃんだ!
久しぶりに会ったお友達といっぱいお話をしたから、
夜遅くに帰ってきた。
「おしゃべりの方が多くて、あまり食べていないのよー、まま、
何かない?」
「今日は水餃子だったから、きれいになくなっちゃたわよ。
でも、餃子はたくさん作ったから足せば大丈夫よ。
スープは残ってるし」
「いいよ、いいよ、大変だから、そうだ、薄焼きせんべいが確か
あったわよねえ」
お姉ちゃんはポリポリといい音を出しながら、今日会った
お友達の事を、ままに一生懸命お話している。
余程嬉しかったんだねえ。
お姉ちゃん、今日は涼しくて、出かけるにはいい日和だったし
そして、ずーっと会えなかったお友達にも会えて本当に
良かったね。
僕はお姉ちゃんのお話しを最初の内は聞き耳を
立てて聞いていたけど、その内なんだか眠くなっちゃって
お姉ちゃんの止むことのないおしゃべりはいつの間にか
子守唄に変っていた。