ストレート打ちのコツ                トップページへ

 「ストレートを打つのにコツが必要なのか?」と、言われそうですが、この項では、バットには当てられるが、安打できそうで出来ないストレートについて解説致します。タイミングについては、02123タイミングの誤差を参考にして下さい。

*安打できそうで出来ないストレート*

 ここだと思ったポイントにバットを出したのに、うまくボールを捉えられない場合や、思った通りに打っているのに、思った通りの打球にならない場合があります。打者の調子が悪くてこうなる事もありますが、投手のタイプや癖球、あるいは、投手が意図的にボールを動かしている場合があります。

タイプや癖球

 サイドスローやアンダースローのように、ストレートの回転自体が、通常のオーバーハンド投手と異なる場合があります。

サイドスローのストレートは基本的にシュート回転ですので、最初からシュートに近い打ち方をイメージしておく必要があります。

ストライクゾーンのイメージも、外角を広めにしておかないと、体が中々反応しませんので、要注意です。

アンダースローのストレートは基本的に下回転ですので、手元で落ちますが、フォークボールのように速度が落ちる事はありません。タイミングは、通常のオーバーハンド投手と変わらないので、球筋に慣れれば打つ事は出来ますが、回転が逆ですので、普通に打つと、オーバーハンド投手の時よりも、打球の角度がやや上になり、特に高めでは、本来、良い角度の打球になるはずが、フライになってしまう事がよくあります。

これを防ぐには、打球の角度を、内野の頭を越すような通常のイメージではなく、内野手の足元を狙うようなイメージで修正する事ができます。

 癖球は、オーバーハンド・サイドスロー・アンダースロー等の投球タイプの他に、投球フォームの癖により、球筋にも癖が出ます。

一般的な癖の出方

 ややカーブ回転

踏み込みがクローズしやすい投手(右打者の外角方向が、より変化しやすい)

右肩が捕手方向にしっかり出ない投手(変化は小さく、伸びも無いので打ちやすい)

 ややシュート回転

踏み込みが開きやすい投手(ボールは切れるが、上下の制球は良くない)

肘が低い位置から出る投手(制球も回転も、ばらつきが出やすい)

 手元で伸びる

大きく腕を振る投手(実際の打席では、見た目よりも早く感じる)

 癖球は、ストレートではなく、小さな変化球と考える方が対処しやすいでしょう。変化は小さいので、誤差修正が有効な対処法です。

例えば、ややカーブ回転でボール半個分ずれる場合、通常真ん中に来そうなボールなら、ボール半個分ずらしてバットを出せば、ボールの方からバットに当たってきます。

速球が武器の投手の場合、一般的な投手のストレートを打つ時よりも、ボールの下を叩きやすくなります。(ボールが少し浮いてくるように感じます)他の打者が「フライが多いな」と感じた時などは、ボールの中心ではなく、一番上を狙ってバットを出す事でフライの確率を下げる事が出来ます。この場合は、打つイメージで1球みて確認するのも良いでしょう。ずれを正確に修正すれば、普通に安打する事も出来ます。

投手が意図的にボールを動かしている場合

 極めて制球が難しいので、めったに対戦する事は無いと思いますが、参考までにご覧下さい。

 実際、こんな投手に出くわしたら大変厄介です。必要な時だけ動かしてくるので、打席で確認する事もままなりません。何も考えずに打席に立ったら、有利に戦う事は出来ないでしょう。

しかし、対処法はあります。「必要な時だけボールを動かしてくる」事を逆手に取れば対処可能です。抑えられるストレートを持っていないから小細工をしてくるのですから、通常の球種は外枠付近で、動かすボールは甘めに来る傾向があります。つまり、甘めに来るボールは打たせたいボールで、厳しいコースに来るボールは、さして自身のある球では無いと言う事です。

 この手の投手の多くは、非常にコントロールが良く、ストライクを取るコースもかなり正確に狙ってきますので、ボールを覚えるのではなく、ボールを受けたキャッチャーミットの位置を覚えれば良いのです。ストライクを取りに来るパターンも、制球が良い分はっきりしますので、そのどれかに的を絞り、2ストライクまでは、それ1本で良いでしょう。2ストライク追い込まれても、ミットの位置を覚えている分けですから、早い段階で区別しやすくなり、安打の可能性も高まります。

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