タイミングの誤差               トップページへ

タイミングの誤差を考える

 タイミングが合えば、多くの場合、良い打球になりますので、問題はタイミングがずれた時です。低めは早すぎると凡打になりやすいので、大きくスイングしたりして調整します。高めは、遅れると凡打になりやすいので、早めに下半身を準備し、ボールにあわせてスイング速度を変えるとミスが少なくなります。

 プロの3割打者でも、タイミングをピタリと合わせる事が出来るのは10%前後です。ストライクが3つで30%、つまり、打率の3分の1が、タイミングを合わせられる数字になります。

 ただし、ピタリのタイミングの前後が広い選手は、それ以上の成績を残す事が可能です。一般的な高校球児でタイミングがピタリの確率は、概ね5%程度ですので、単純な確率では、打率1割5分ですが、前後が広い選手は、それだけで3割以上が十分に可能ですし、甘い球を待つのではなく、投手が投げる球を打つようになると、5割以上も可能です。

安打の確率

タイミング→

遅い

ピタリ

早い

外角や低め

内角や高め

     (差し込まれる)                          (およぐ)

スイング    遅過ぎ--------------------------ピタリ----------------------------早過ぎ

普通の打者   |----------凡打---------------安打----------------凡打---------

高打率打者   |-------凡打----------------------安打--------------------凡打-

 図のように、最初からタイミングがずれる可能性を考慮した練習を、普段から心がける事で、チャンスに強い打者になる事が出来ます。

 振り遅れに対処するのは限界がありますが、待つ事に限界はありません。溜める・大きく振る・スイングを遅くする等、自分に合った対処方法を身に付ける事で、安打に出来るタイミングの幅を広げる事が出来ます。

*注意*
 常にフルスイングしようとすると、タイミングは非常に合わせにくくなります。一発長打を狙っている選手がミスしやすいのはそのためです。タイミングのずれに合わせて、ヒットにするためのパワーコントロールも合わせて練習しましょう。

 上手になると、2ストライク後にも強くなりますので、2ストライクまでは、長打出来る球だけを待つ事も出来ます。


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