【第2章 トークショー】( by せあら )
公民館前に戻りまずはグッズ販売特設テントの皆様にご報告。ありがとうございました!
さて暑さをものともせず公民館前に入り待ちの人々はどんどん増えていき、ロビーも人で
いっぱいです。ガードマンの方々も配置につきました。
そして10時50分頃、豊さん&見栄晴さん到着!
正面入り口前に横付けされた車から降り、ニコヤカに笑いながら歩いてくる豊さん。
あぁ何度見てもステキ!駆け寄ったりする人もいなくてとても和やかな会場入りでした。
《1.武豊騎手登場!》
まず司会のお姉さん、続いて見栄晴さんが登場。
司会(以下"司") :早速武豊さんをお呼びしたいと思いますがどう呼んだらいいでしょう?
見栄晴(以下"見"):「差せー」とか「そのまま!」とか慣れてるんじゃないでしょうか(笑)
こういうイベントでお子さん相手ですと「元気良く呼ばないと出て来ないよ」とか
言いますけどそんなダマシ通用しない年齢ですからね。元気良くなくても大丈夫、
出てきます(笑)
司:呼び方は「武さん」ですか、「武騎手」ですか?
見:皆さんなんて呼びたいですか?
(会場から「豊さん」「武さん」の声)
司:では「せーの」といいましたら全員で「豊さん」と呼んで下さい。・・・せーの!!
全員:豊さーん!!!(<-結構みんな元気でした(^O^))
(武豊騎手登場)
《2.武豊町について》
見:まずは一言。
武豊騎手(以下"武"):はじめまして、タケトヨです(笑)。今日はありがとうございます。
見:今日は武豊の方から、全国、福島から広島まで沢山の方がいらしてます。
10年ぶりということですね。
武:ハイ、実は10年前に来たことがあるんです。
見:どうですか10年ぶりに来てみて?
武:みんな10歳年をとってます(笑)
見:町の雰囲気とかは?
武:道がきれいになってましたね。
見:昔は砂利で…とか、そんな古くないでしょ(笑)
武:馬車とか(笑)
見:それでね、今日高速降りるときもホント「武豊」「武豊」「武豊」と…
JRタケユタカ線ってのがあるそうですね。
↑(注)ホントはタケトヨ線、もちろんギャグですよん。
武:ええ。値切ろうかなとか(笑)
見:JRなのにジョッキーが乗ってたら笑っちゃいますね。
武豊騎手がここの町長になったら大変ですよ。
武:騎手の後は決まりましたね(笑)
見:今の町長もうかうかできないですね(笑)ぜひその時は1票ということで。
自分の名前が町名になっているというのはどうですか?
武:何だか恥ずかしいというか不思議な感じですね。
人から「君と同じ名前の町があるんだ」って聞いて初めてこの町の存在を知ったんです。
その時はあまりピンとこなかったんですけど、活字で見て「本当だ」と思いました。
見:身近に感じますか?
武:やっぱりよく人から言われますよ。「こういう町知ってる?」とか。
見:横で幸四郎くんがくやしがってるとかそういうことは?
武:ちょっと難しいですねぇ(笑)
見:難しいね「武幸四郎町」(笑)
でもうらやましいですよ、僕なんか「見栄晴」ですから。町なんか絶対ないです。
武:(笑)
見:競馬ファンの方がゲンかつぎに訪れたりすることもあるんじゃないですか?
武:武豊駅の切符にサインをしてくれっていうのはよくあります。
見:それに今日は本当に歓迎してもらって嬉しいですよね。
武:ええ嬉しいです。
見:それなのに歓迎式典とかあるの知らずにこんな格好で来ちゃいましたからね。
↑(注)歓迎セレモニーのコメント参照
武:いつ着替えるんだろうって思ってたんだけど(爆笑)
見:着替えないんです。申し訳ございませんホントに。
《3.競馬学校について》
見:(会場に)皆さん競馬でユタカくんのファンになった方多いと思うんですが、やっぱり
ユタカくんから買いますか?
(会場から「ユタカのオッズは安いー!」の声)
見:そう言われても困りますよね。この間も新潟でユタカくんの乗った馬は全部一番人気
だったんですけど、あれはファンが作るものですからね。
武:でも見栄晴くんのような穴党には喜ばれてますね(笑)
見:僕はユタカを取るか切るかで勝負ですから。ジョッキーになって今年13年目ですよね。
武:18歳からですから、13年目ですね。
見:ジョッキーになろうと思ったのはいつ?
武:10歳の時に乗馬クラブに入ったんです。別に騎手になろうとかじゃなくて近くに
あったので友達と一緒に始めたんですが、だんだん馬に乗ってることが楽しいと
思うようになって。
見:俺も10歳くらいで馬券覚えました、親父のを見て(笑)
騎手になろうと決めたのは?
武:中学3年ですね。進路を決める時、競馬学校に行こうかなと。
見:それはお父さんには?
武:全然言わなかったんです。よく競馬場にも応援に行ったりしてたので気づいていたと
思いますけど。学校の願書を自分で取り寄せて書いて、親の名前とハンコをもらう時
に出したら…
見:お父さん、自分の後を継いでくれるということでさぞ感動したでしょう?
武:「ここにハンコ押して」って言ったら「あ、そう」って、それだけでしたね。
見:感動無い家族ですねぇ(笑)じゃああんまり喜びもせず?
武:普通でした(笑)
見:競馬学校ってのは厳しいんですか?
武:そうですね。1学年10人くらいしかいないんです、それで教官が10人くらいですから。
あと完全な寮生活で、外出日以外は外に一歩も出られないんです。
見:競馬の難しい言葉覚えたりとかいうのもあるんですか?「ブリンカー」とか、
「ボロ」は何か、とか(笑)
武:競馬の授業もあります。競馬用語を教えてくれたり、「馬学」というんですが
馬のことを勉強したり。あと、ビデオでレースを見ながら教えてくれたりします。
見:やっぱり馬に乗る授業の時が一番楽しかった?
武:そうですね、まあでも半分くらいは馬に乗ったり馬の世話したりなんです。
見:競馬学校に入ると親に合えないわけですよね?
武:1年に1回だけ、2泊3日くらい帰省できるんですがそれだけですね。
見:親が会いに来るのは?
武:それは構わないです、外出日なら。
見:まだ高校生くらいですから、親も心配でみんな来るでしょう?
武:そうですね。他の同級生には差し入れもってしょっちゅう来てました。
見:たまにはお母さんの味思い出して、みたいなね。ユタカんとこは?
武:うちは3年間で1回も来なかったです(笑)
見:…家庭うまくいってるんですか(笑)
武:それどころか僕が知らない間に引越ししてましたからね(爆笑)
見:年に1回帰省した時に?
武:いや、電話は時々していいことになってるんです。でも電話しても全然つながらないん
ですよ。まあ僕もあんまり気にしてなくて半年位音信不通になってたんです。
見:電話ってものがあって良かったですねぇ。帰ってみて家がなかったら…
武:びっくりしちゃいますよね(笑)
見:幸四郎くんの時はどうだったの?
武:弟のときは全然違ったんですよ(笑)僕と弟は10歳離れてるので、一人っ子みたいなもので
可愛がられてて。しょっちゅう学校に会いに行ってたらしいです。
見:差し入れ持って?
武:差し入れ持って。
見:引越しもせずに。じゃあ幸四郎君がジョッキーになるって言った時お父さんは…
武:すごく嬉しそうでしたね。
見:ユタカにとって幸四郎君はどうですか?
武:弟がデビューする時にすごく心配だったんです。ちゃんとレース乗れるのかな、とか。
で心配しながらレース見てたんですけど、その時に「親父も僕が騎手になった時にこう
だったのかな」と初めて思いました。
見:お父さん、ユタカがデビューした時は?
武:初めて勝った時、「よかったな」と。
見:幸四郎君の時は?
武:幸四郎の時は涙ぐんでました。
見:(爆笑)もうそれくらい幸四郎君は可愛い。
武:そうですね。
《4.レースについて》
見:今通算で何勝?
武:ええと…千…?
見:覚えてないもんなんですか?
(↑私もそう思いました!!)
(会場から「1600」の声)
武:あ、1600?
見:ありがとうございます(笑) 初勝利は?
武:ええ、よく覚えてますよ。
見:「勝てる」って思ってた?何戦目だったの?
武:5戦目だったんですけど、それまで勝ったことがないからよく分からないんですよ。
そのレースはずっと先頭を走ってて、いつ抜かれるのかなーと思ってるうちにゴール
してたんです。それでこういう時に勝つんだ、と。
見:お父さんの血筋ですかね、あんまり自分の初勝利も感動しないタイプですね。
ガッツポーズは?
武:いや全然。あ、勝っちゃった、っていう感じでした。
見:そんなもんなんですか。
武:それでその日に大雪が降って、その後午後のレースが中止になったんです。そうすると
TVの競馬中継でやるものがないんですよね、レースがないから。だからその日の午前中
の僕の初勝利をずっと流してたんです(笑)
見:TV局にとっても有難かったんですね。
武:ラッキーでしたね。
見:初重賞は?
武:トウカイローマンっていう馬です。デビューして半年くらいだったんですけど、やっぱり
すごく嬉しかったですよ。自分が重賞を勝つとかまだ全然思ってなかったですし。
見:その頃はもう「もしかしたら」っていう手応えが?
武:重賞レースっていうのはどういう馬が勝つんだろう、という感覚でした。
見:「勝つ味を覚える」というのはそういうことを言うんですかね?
武:ええ、そうですね。
見:でその年にスーパークリークでGIも勝っちゃうわけですね。
武:次の年ですね。菊花賞。
見:先程会場の方が「オッズが安い」って言ってましたが、この頃はまだ全然人気なくてね。
武:当時はまだ「穴ジョッキー」でしたからね。
見:やっぱりGIは嬉しかった?
武:GIはすごく嬉しかったですね。子供の頃から見にいったりしてた菊花賞を自分が勝つと
いうのはホントに不思議な感覚でした。
見:僕は穴党ですからユタカくんの馬券はあまり取らないんです。でもあの菊花賞は取った
んですよ。でよく覚えてるんですけれども、あの菊花賞を勝った時に、お父さんが現役
の時にやった戦法と同じだという、親を盗んだって事をいろんな新聞とかが書いてたん
ですがそれは本当ですか?
武:まあそうですね、ビデオとかよく見てましたから同じようなイメージで。
ちょうど父が菊花賞勝った時と同じような勝ち方だったんですが。
見:GI勝ったときはお父さん喜んで?
武:その時も「よかったな」くらいで(笑) すごく嬉しいと思うんですけど、照れ屋なんです。
非常に。
見:ユタカもシャイですよね。
武:でも男ってあんまりお父さんと話したりとかしないですよね。
見:涙ぐんで抱き合うってのもねぇ(笑)
幸四郎君が初重賞勝った時は?
武:お父さんの厩舎の馬だったんで、一家全員大喜びでした。
でね、その日に中山競馬場で僕も重賞勝ったんですよ。
見:兄弟同じ日に東西でメインを勝った!
武:それで次の日に祝勝会を家でやったらしいんですけど、呼ばれなかった…(笑)
見:(爆笑)東西並べてユタカくん、幸四郎くん、良かった!…ってねぇ。
武:忘れてたみたいです。
見:それだけ幸四郎君は可愛いんですねぇ…
《5.ダービーについて》
見:そして日本ダービー!去年そして今年と連覇しましたが、ユタカくんでも12年かかった
わけですが、やっぱりダービーってのは他のGIより難しいものなんですか?。
武:難しいかどうかというと度合いは分からないですけど、やっぱり騎手はみんな
ダービーに本当に憧れてますから。ダービーを勝つことを夢見てますからね。
見:しかも連覇!去年と今年、比較は出来ないでしょうけどどっちの方が?
武:去年初めて勝った時に、子供の時からの夢だったのでホントに嬉しかったんです。
今年も勝つチャンスがある馬で、もし勝った時にはどういう感覚なのかなとか思って
たんですが、去年以上というか、本当に嬉しいんですよね。何度勝っても。
初勝利のように嬉しかったですね。
見:やっぱりそれだけ大きい、ジョッキーになったら取りたいレースだと。
武:そうですね。
見:ガッツポーズとか、もし勝ったらこうしようとか考えるんですか?
武:一応、考えたりはするんですけど。
見:考えるんですかアレ!?でも鏡見て練習はしてないですよね?
武:やるときもあるんですが(笑)
見:あるんですか!?(場内爆笑)
武:あるんですけどね、レースの時は夢中になってるからなかなか決まらないです。
見:やっぱりなかなかね。
武:僕はあんまりやらない方なんですけどね。
見:やってみたいポーズとかあるんですか?
武:最近、後輩で若いジョッキーが派手にやるんで新しいの考えようと思って(笑)
見:馬の上で逆立ちしたりとか。
武:いいですね(笑)
見:派手に一回転してみるとか。
武:のぼりを出すとかね。
見:マジシャンのようにね。
《6.他のジョッキーについて》
見:同期の蛯名正義くんとは公私共に仲がいいそうですね。
蛯名くんは去年からすごい飛躍してますね。
武:そうですね、去年から関東のリーディングジョッキーで。
見:彼もガッツポーズできない人ですね。
武:そうですね、カタイですからね。
見:というか一度失敗してしまいましたからね。
武:そうそう、天皇賞でね。ステージチャンプ。
見:ライスシャワー外から差したつもりで…ガッツポーズしちゃったんですよね。
武:僕は3着だったんです。で、後ろで見てて僕は内のライスシャワーが勝ったように
見えたんです。
見:なんだエビショー届いてないよと。
武:あー惜しかったなと思ったらエビショーガッツポーズしてるから、あ勝ったんだと
思って「おめでとう」って言ったら「ありがとうオレもやっとGI勝ったよ」って。
見:本人はGIジョッキー入ってたわけですね(笑)
武:向こう正面で「やったー」って叫んでて…で返ってきたらターフビジョンはライス
シャワーをアップで写してたんですよ。「あれ?ちょっとやばいんじゃないかな」
と思ったんですけど(笑)
見:それで写真判定の結果ライスシャワーが優勝。ハナ差で2着にステージチャンプと
いうことでしたからね。ホントにあれ以来慎重になりましたね。今年もGI勝っても
ガッツポーズしてないですもんね。
武:でも今年のオークスの時に蛯名くんと僕が並んでゴールインしたんですよ。
その時すごく微妙だな、だけどもしかしたら負けてるかなという感じだったんです。
でちらっと見たら蛯名くんがガッツポーズしてるんだ、ちっちゃく、軽くね。
見:ちっちゃく?こう、見えない所で?(笑)
武:そうちっちゃくガッツポーズしてるんです。最初誰かわからなかったんですが、
ガッツポーズしてるから「あ、自分が負けたんだ」と思ってパッと見たらエビショーで、
「エビショーのガッツポーズは分からないぞ」と(笑)
見:レース中にしゃべったりとかは?僕が聞いた話では岡部さんが馬に話しかけるとか。
武:岡部さんは馬と話す時は英語ですから。
見:僕が聞いたのは馬に"Hey Boy,Hey Boy"って…牝馬でも"Hey Boy"っていう…(笑)
武:そういう話ですね。
見:じゃ思う時あるんですね「岡部さんそれ牝馬ですよ」って(笑)
武:でもそうやって優しく話しかける時は英語なんですけど、怒る時は「コノヤロー」
とか言ってますよ(笑)
見:ユタカくんはしゃべるの?
武:レース中は隣のジョッキーとしゃべったりしてます。たまにね。
見:どんなことを?
武:「ちょっと待ってくれ」とかね(笑)「ゆっくり行こう」とか。
まあ仲の良いジョッキーだったらですが。
見:今晩飲みに行こうとかそういう話は?
武:それはレース前にしてます、輪のりの時に(笑)
見:輪のりの時はそんな話を(笑)
武:勝った方がおごり、とか(笑)
見:一番うるさいジョッキーは?
武:うるさいのはね、田中勝春です。
見:うるさそうですね。
武:うるさいんです。
見:どんなふうにうるさいんですか。
武:馬の上でも下でもうるさいですねアイツは。元気ですからね。
見:どんな風に?
武:自分で自分の騎乗に酔ってるみたいで、自分で解説しながら乗ってるんです。
見:「いいペースだよ」とか。
武:直線入ったら「よーしこっからだ〜」とか、言ってるんです(笑)
見:仕掛けがばれてしまいますね(笑)じゃ、勝春くんが有力馬に乗ってる時はわかりやすい
ですね。
武:後ろにいてもホントすぐ分かります。
見:「どけ!」とかは言うんですか?
武:危ない時なんかは声をかけて。まあ馬にはクラクションが無いんでね、声出さなきゃ
しょうがないという。
見:競馬中継では口元を見てね、家族に「こういって話してるんだよ」って自慢できます
よ、なかなか聞ける話じゃないですから。
さて春シーズンのGIとか終わりまして、今小倉ですね。今日は?
武:今日は北海道の旭川で。
見:昨日は佐賀で乗ってたんですよ。勝ったんです。
(会場拍手)
…拍手してないお客さんは佐賀でもやられてますね(笑)海外も?
武:ハイ、来週フランスに。
見:フランス行くと違うもんですか?
武:フランスはねぇ、馬が金髪です…ウソ(笑)。
見:(笑)…言葉とかはどう?大変でしょう?
武:まあ適当にやってますけどね。レース中はそんなに言葉は必要ないし、勝春じゃ
ないんで(笑)ただ、競馬場の前で止められたりした時にね。
見:「ジョッキーです」って言ったりいろいろね。
武:それでね、もうフランスに僕は10年位行ってるんで、行くと顔パスで入れてくれる
んですけど、今年エビショーが止められたんですよ。
見:初めてだから顔わかんないんだ。
武:止められたらアイツね、「ユタカ・タケ」って言って入ったらしいんです。
(場内爆笑)
見:飲み屋さんでもユタカくんの名前言うと予約取りやすいからってことで、他の
ジョッキーが電話で「予約は武豊でお願いします」って(笑)かなり使われてます。
《7.特別ゲスト登場》
見:突然ですが、ホントは僕ら2人でやろうと思ってたんですが、普段から僕らと仲良く
してる人が来てくれました。貴乃花関です(笑)
武:…ウソです。
貴闘力(以下"力"):貴乃花です(笑)
見:貴闘力関です。
(名古屋場所の開催中、二子山部屋の皆さんは武豊町の隣、半田市に滞在ということで
今回のゲスト出演となったようです)
見:同じスポーツ選手から見て武豊くんをどう思いますか?
力:プレッシャーの中で常に良い成績をおさめているっていう事は凄いですよね。
見:力関はプレッシャーに弱い?
力:優勝決定戦の時に足が震えてしまって駄目だったとかね、プレッシャーに弱いと
いうよりもここ一番に弱いっていうか…あ一緒か(笑)
ここ一番、っていう時は絶対しっかり勝ってるという所はやっぱり凄いことじゃ
ないかと思うんですよ。
見:プレッシャーは?いつも人気になるけど。
武:人気は馬券の売上ですからね。
見:あまり気にしない?
武:そんなに気にしては…僕が損するわけじゃないですからね(笑)
見:それはそうですね(笑)プレッシャーってのは全然感じない?
武:そりゃありますよ。スタート前なんかに「2分たったら結果出てるんだな」とか
思うと、恐い世界だなとか思いますけどね。あとやっぱり1頭の馬には沢山の
関係者がいるので責任感はすごく感じます。
見:でも力関のように足が震えちゃうとかはないんですね?
武:そうですね、馬に乗ってしまえばいろいろやることがあるので。
見:(力関に)緊張したら馬に乗ってみたらどうですか?
力:(笑)欲が強いと緊張するんだよね。
見:「勝ってやろう」とか。
力:あとあとの事をいろいろ考えて。豊くんはあんまり緊張しないタイプって感じは
しますよね。
見:ゲンとかは?
武:ゲンかつぎはもうやめました。昔はやってましたけどね。
朝起きてスリッパを右からはこうか左からはこうか、とか。
力:ゲンかつぐと倍疲れるんですよね。
武:疲れますよね。
力:「今日は左足から上がってない」とかね。すごい気になる。
武:場所中、電話掛かってきたら嫌なんですよね?
力:疫病神だから(笑)
見:僕が貴闘力関に電話すると必ずその日負けるんですよ(笑)あと、僕、競馬場の中で
ラジオをやってまして、ずーっと前からユタカくんに「このレース勝ったら僕の
ラジオにゲストで来てくれ」って。でも全部、4回言って4回とも2着。
武:そうなんですよね。
見:…疫病神ですかねぇやっぱり。勝ったら来てくれるって時必ず2着なんですよ。
力関は負けるし(笑)
力:もう十何回来て一回も勝ってなかったですけど、一回だけ、ああ負けると思って
目つぶった瞬間相手の足が出たってのはあるけど。
見:僕が見に行って力関が勝ったのは引退間際の小錦戦でしたね。
力:だから、オレと当る時に相手に触ってきてくれと(笑)
見:相手の方に行って触ってきて(笑)
力:そしたらオレも全勝できるんじゃないかなっていう(笑)
見:ユタカくんから見て相撲の世界ってのはどうですか?
武:会う時はほとんどプライベートで会ってるから、普段は「勝負」って感じしない
じゃないですか力関って。だけどTVとかで見ると別人のような顔をしてて、
全然違う一面を感じますね。
《8.エンディング〜今後の目標》
見:ユタカくんの今年の目標は?
武:今年の目標ですか。あんまり普段目標とか決めていないんですけど、来週から
またフランスの方へ行くんで、向こうで大きいレースを勝ちたいなと。
見:やっぱり海外で、っていうことが頭に?
武:いやもちろん、日本のレースも勝たなくちゃいけないですし、大好きですし。
見:今年は史上最速の100勝達成っていうのもあるし、海外でもちろん勝って欲しいん
だけどあんまり長く行かないで、夢の200勝をね。
武:ええ、それも思いきって狙ってみたいと思ってます。
見:ここだけの話、秋はどうですか?GI何個くらい?
武:秋ね、ホントにいい馬がたくさん待ってるんでね。アドマイヤベガとかスペシャル
ウィークとか、たくさんいるんでかなりやれるんじゃないかなと。
見:かなりやれるんじゃないかと。
力関来場所は?どの辺まで落ちてしまいますか?(笑)
力:まあ、来場所の事をいうとね鬼が笑うってね。いい調教をして(笑)良い成績をおさめ
たいなと思いますけどね。
武:平幕優勝を狙って欲しいですね。
見:ホントに、ぜひ優勝をね。力関今日はどうもありがとうございました。
では最後にユタカくんから。
武:ホントに今日はありがとうございました。この町は僕と同じ名前ですごく親しみを
持っておりますので、またぜひ定期的に来たいなと思っています。
見:ということで、スペシャルゲストの貴闘力関、そして武豊騎手でした。
【 第2章 終わり 】
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