1日目:いざイギリスへ。

5月23日(日)日本は快晴!暑い!!

Part1:無難に日本脱出

いつものようにマイカーで成田の民間駐車場(USAパーキング)へ。ここはE-Mailで予約すると結構安くなるのでおすすめのパーキングだ。ちなみに私は9日間で5000円ちょっとだった。利用は3度目だが、ここのちょっとキレイとは言えないマイクロ送迎バスに乗ると、海外に行くのだと言う実感が沸いてしまうのだ。

乗った飛行機は11:20発NH201便(全日空)。一番早い時間に出発して、帰りは一番遅く出たかったため必然的に全日空に決まってしまっていた。9:00に早々とチェックインしてターミナル内をブラブラ。失敗したのはここの両替所を利用したこと。混雑していて20分以上かかってしまった。やはり両替は暇なときにその辺の銀行でやっておくべきだ。

10:00過ぎには出国手続きをして搭乗ゲートへ。待合室には若い人はほとんど見当たらず団体の中年のおばさんたちか、還暦をむかえた夫婦のような方々がほとんど。イギリスの旅の出発にふさわしい穏やかな雰囲気である。

11:20定刻出発。12時間半、尻の痛さと座席の狭さとの辛抱の始まりである。

妻は映画を見たり、音楽を聴いたり適当に過ごしていたらしいが、私は食べているか寝ているかで、結局半分の時間は寝ていた。席が中央で窓の外が見られず残念だった。いつも思うのだが窓側の席に座っていて寝ている人が信じられない。もし私が窓側の席を確保したならば、窓にかぶりついてすばらしい絶景をたんのうするのだが…。

Part2:イギリスに到着

雲が厚かったせいなのか、運転手が下手だったのか、高度を下げている途中のロンドン上空あたりで急降下、急降下、急降下・・・。「かんべんしてくれよ〜」ってくらい気分が悪かった。

しかしおどろきである。定刻15:40ピッタリにヒースロー空港に着陸してしまった。飛行機の到着時刻は着陸する時刻なのか、着いてドアが開く時間なのか?いずれにせよ9000Kmの彼方へ時間通り到着してしまうのはコンピュータが運転しているためなのか機長の感がさえているためなのか?感心してしまう。

天気は曇り。気温は何度だったか?けっこう涼しかった。飛行機を降りて長い廊下を歩いて入国審査・手荷物受け取りへ向かう時、香水とカビ臭さのようなにおいが混ざったような独特の異国のにおいが漂う。だれもが「外国に来た〜」と感じるだろう。

Part3:今宵の宿をめざして

さあ、ここからは日本語が通じない夫婦2人だけの旅の始まりだ。ちなみに私は英語が全然苦手。妻が少々分かるがしゃべるのはもっぱら私の役目。ちょっと英語でまくし立てられると、妻に「なんて言ったの?」と聴き、大まかな通訳をしてもらって私が「Yes」とか「No」とか言う感じだ。よく9日間無事に旅ができたものである。

空港ターミナルからロンドン中心部へはAirBus(エアバス)という日本で言えばリムジンバス?のようなバスを利用した。地下鉄で行けば値段が安くて時間が正確なのだが、AirBusはお馴染み赤い2階建てのバスで、1階が荷物置き場、2階が座席になっていて眺めが良く、都心までの車窓観光と考えれば1人6ポンドは少々高いがお勧めの交通手段だ。残念だったのは一番前に座れなかった事。どうも他のターミナルから順番に客をひろい回って私達の到着したターミナル3に着いたころには席の前半分は埋まってしまったらしい。

AirBusは予約いらずで、乗るときに運転手に行き先を告げてお金を払うだけ。乗り場は各ターミナルの案内図を見ればすぐに分かる。だいたい20分毎に出ているようだった。(ルートA2 Kings Cross行きの場合)

私達の行き先はRoyal National HotelがあるRussell Sq(ラッセルスクエア)。湖水地方方面へ向かう列車がその近くのEuston(ユーストン)駅から出ているため、2ヶ月前に日本で決めて予約していたHotelだ。

道中は少々渋滞気味でRussell Sqまで70分くらいかかった。車内放送は無いに等しいくらいに聞き取れず、市内の詳細地図を見て今どこを走っているのかを確認して、到着しそうになったら1階に下りて荷物を手に取り、Russell Sqらしき所で下車。降りてすぐ目の前にRoyal National Hotelを発見、第一関門突破!初めてまったくの自由旅行のため、部屋に入ったときはホッとした。(並みのホッじゃない)

予定ではHotelの裏にある大英博物館の建物だけとかRegent's Park(リージェンツパーク)を見に行こうとか考えていたが、日本時間はすでに午前2時過ぎ。眠いのか?だるいのか?すでに体調不良で無理。しかし今日中にどうしてもやっておきたい事があった。

Part4:明日の列車の切符を買う

まったくのナゾであった。列車の切符はどうやって買うのか?予約は必要なのか?明日の乗車券は買えるのか?ホテルにチェックインして30分後にはEuston駅に行っていた。

とにかく明日列車に乗ってPreston(プレストン)に行かないと、レンタカーを借りられずこの旅は終わりか予定変更であり、今思うとたいした事ではないが、その時は必死だった。まずメモ帳に「行き先、出発日・時間、セカンドクラスで片道、2人分ちょうだい」と英語で書いてとりあえず開いている窓口のおじさんにたずねてみた。

「∞@*%#§…」なにを言っているのかさっぱり分からなかったが、あっち行けと指差したほうの窓口には人がいっぱい並んでいたのでとりあえずその列の後ろに並んだ。なんで並んでいるのかねぇ〜?と考えながら看板の字をなめるように見ていると「Advance」という単語。「前もってXXX」ということは前もって明日以降の切符を買うところか?と気づくのに10分かかった。すぐに係りのおにいさんにこっちこいと手招きされ窓口へ。さっき書いたメモ帳を見せて、一応メモに書いてある事を話してみて。行き先はちゃんと通じたみたいだ。しかしおにいさんはまたナゾの英語をしゃべり始めた。(別に普通の英語なのだが)もうちょっとゆっくりしゃべってくれとお願い(この手を何度使った事か)するとどうも早朝出発は値段が高いので9:00以降?なら安くなるよと言っていたらしい。しかしどうしても6:30出発の列車に乗りたいので「6:30 6:30 だよー」と訴えてなんとか切付をGet。うれしかった(レベルが低すぎる)。Euston駅はじつにつまらない建物だった。ガイドブックに載っている隣の歴史的建造物であるセントパンクラス駅で切符を買いたかった。もう疲れていたのですぐにホテルに戻った。

Royal National Hotelはデカくて古い、ただの普通のホテルだ。ロンドンの中心に2人で14000円ちょっとで泊れるのが魅了か?特に解説は必要無いしそれほど語ることが無いHotelだった。中で食事はできるみたいだったが、Hotelの隣に大きなコンビニがあり、食べ物は豊富な惣菜や生鮮品からカップラーメン(マルチャン赤いきつねは2ポンド近くだった)お土産品まで充実の品揃えだった。私たちもサンドイッチとオレンジジュースを買って部屋で食べた。このほうが安上がりでいい。

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