建物名称 入船みなとタワー
所在地 新潟県新潟市中央区
高さ 建物本体高40.2m 展望室床面高28.3m
竣工 2002(平成14)年
概要 入船みなとタワーは信濃川河口をくぐる新潟みなとトンネルの換気立坑に展望台を併設したタワーで、対岸の山の下みなとタワーと対を成す。概要については山の下みなとタワーを参照されたい。
TF式分類 第1種 I類
登頂日 2012年4月16日
 2012年4月16日の登頂記録

山の下みなとタワーから新潟みなとトンネルを10分ほど歩いて入船みなとタワーの直下に到達しました。トンネル出口は140m先です。

 

まずは地上に出て建物外観写真を撮影します。入船みなとタワーは住宅地までやや距離があり、児童公園などの人が集まる施設も隣接していないのでほとんど人影がありません。しかし全景を収めるための“引き”がとれない点は山の下みなとタワーよりさらに条件が悪く難儀しました。

駐車場からだと辛うじて海側側面の全景を捉えることはできるのですが、この角度だと大階段の上に4本の塔が林立する建物配置になっていることが伝わらないのが不満です。
入船・山の下の両タワーについて設計者の小林克弘氏は専門誌「新建築」2002年9月号の記事で「ランドマークとしての景観上の感興を高めるために、周囲から眺めた際に多様な表情を提供し得るデザインとした。信濃川側に対しては大階段広場に塔部のエッジが立つシャープな表情、市内側に対しては曲面による柔らかな表情、海側に対しては壁面が重なり合う豊かな表情、トンネル進入道側に対しては左右対称形の堂々たる表情をもつ」と解説しています。
エントランスは建物の両サイドに設けられています。こちらは海側。
建物名称の表示が外部にはなく、エントランスホールに銘板が掲げられているのは山の下みなとタワーと共通している点です。
展望室へのエレベーターはシースルータイプ。1階から直行できます。
展望室があるのは7階。フロアの平面形状は菱形で、山の下みなとタワーよりずっと手狭ですが四方がガラス張りで天井が高いことからあまり窮屈さは感じません。
室内には入船みなとタワーの50分の1サイズの模型が展示されています。館内にいてもなおこの建物の全体像を正確に捉えることはなかなか難しいのですが、これくらいのスケールで見せてくれれば把握は容易です。山の下みなとタワーの模型と並べて比較できるようになれば、両者は共通要素があれども実は建物形状が全然違うということがよくわかって楽しい展示になるはず。
新潟港からは小樽・敦賀への新日本海フェリーと佐渡島への佐渡汽船が就航しているのですが、フェリーの発着地はトンネルから川を約1.5km遡った万代島にあり、航行の様子は展望室から見ることができます。そこでこのようにタワー前の通過予定時刻表が掲出されています。
マンガチックに3本の走行線を従えて疾走する白い船のアイコンは佐渡汽船のジェットフォイルを表しています。そろそろ13時の便が通過するはず……。
来た! ジェットフォイルです。おおー、アイコンと同じ姿だ(笑)
河口側へ目を向けると、長〜い防波堤によって信濃川が“延長”しているのが見えます。手前には消波ブロックが整然と並べられており、山の下よりはマシな眺めですが殺風景なのは否めない。
西側の窓下には日没時刻を表示した風景案内板が置かれています。
展望室のひとつ下の6階は休憩ルーム。来場者が少なくて静かなので読書に勤しむ人の姿がありました。コンクリート打ちっ放しの壁面にはフェリーとジェットフォイルの写真パネルが飾られています。
大階段からガラス張りの螺旋階段を見上げて1枚。左がエレベーターのある直方体の建物で、右が展望室と休憩ルームのある菱形の建物。両棟は渡り廊下で結ばれています。
大階段途中の踊り場から煙道を収めた三角形の建物に向けて、登った先には壁しかなく何の必要性も機能性もない不思議な階段があります。
そもそも両タワーに共通する大階段は正確には「大階段広場」と呼び、昇降のためというよりは人々が集まって自由に過ごせる場所を想定しているので、一見無意味に思えるこんな階段も実はここに腰掛けて休んだり子供たちが遊んだりといった利用を考えたのでしょう。
最後に“背面”側を撮影してタワーを辞することにします。

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