レインボータワー廃止決定
新潟日報が報じるところによると、東日本大震災の影響で営業を休止していた新潟市のレインボータワーの廃止が決まりました。大きな損傷はなかったようですが耐震性に問題があり、改修には多額の費用がかかることから再開を断念したということのようです。ただし解体はせず再活用の可能性を探るとのこと。これによって国内に残る回転昇降式展望タワーは4ヶ所(遊園地のアトラクションを含むと6ヶ所)となります。
(2012年2月5日・記)
計画倒れ?のタワーたち
1988(昭和63)年に政府によって策定された「ふるさと創生事業」では国内のほぼ全ての市町村に1億円が交付され、全国各地で公共建築やイベント開催などの町おこしが行われたことは記憶に新しいところです。
北海道のとあるタワーがこの事業の関連で建てられたらしいと知ったので、裏付けを取りたいと思って図書館で「全国ふるさと創生一億円データブック 」(第一法規出版)を閲覧してきました。1億円の具体的な使途について全国を網羅したほぼ唯一の資料ですが、1989年の刊行なのでほとんどはまだ「計画段階」です。しかしそれゆえ、ページをめくると結果的に計画倒れに終わった幻のタワーがいくつか見つかりました。
たとえば岡山県新庄村ではメルヘンの里として鉄骨3階建て・高さ30mのタワーを建設し、商工会の事務室や物販コーナーなどを併設する計画がありました。結局メルヘンの里という名の道の駅は開設されましたがタワーは実現していません。また、鹿児島県沖永良部島の和泊町では船や飛行機から町のシンボルとすぐわかる高さ50mのタワーを建てることとし、そのデザインは公募される予定でした。現在町内の笠石海浜公園にはごく小規模な展望塔がありますが、これがはたしてこの計画の成れの果てなのかはわかりません。いずれにしてもいかにもバブル期らしい安直な発想で多くのタワー建設が考えられていたことには、タワー愛好者といえども嘆息を禁じ得ません。この件は面白そうなので今後も継続調査していきたいと思います。
なお、本来の調査対象だった北海道のタワーは掲載されていませんでした。実現したものとしては角田市スペースタワー、スカイワードあさひ、員弁町(現・いなべ市)シンボルタワーなどがあります。
(2012年1月29日・記) |