最近、趣味の陶芸が再びブームとなり、陶芸教室はたいてい受講生で溢れかえってます。
   そんな中、東京都青海市在住の陶芸家 吉田 明氏は、七輪を使った焼成方法や道具土を
   使って作成するミニ窯を考案されてきました。
    僕自身も身近に感じられるようになった陶芸に魅力を感じ、この趣味に身を投じたわけですが、
   七輪陶芸やミニ窯での焼成は、住宅地ではやり辛く、

    七輪陶芸 → ミニ窯 → 電気窯

   へと推移してきました。 


  七輪陶芸は、東京都青海市在住の陶芸家・吉田 明氏が考案された画期的な方法です。
   氏の書かれた本を参考にまとめてみると、この七輪陶芸で用意すべきものは、

   ・七輪(だいたいホームセンターで980円前後)
   ・炭 (だいたい500円ぐらいで6kg買えます。)
   ・ドライヤー(近所のホームセンターで一番安いのは1000円ぐらい)

   ・火バサミ
   ・フライパン
   ・金網

   ・アルミホイル
   ・皮手袋
   ・川砂(粘土に混ぜ込んで使います。)

   ・粘土(鍋土の系統、耐火性の強いもの)

    だそうです。
    通常、最低でも1週間以上かかる作陶時間(本焼きまで)をわずか半日以下で終えてしまうというやり方。
   作陶方法、時間の配分については、実際に本を手にとって調べてみてください<(_ _)>
    幾つかの七輪陶芸を趣味にされている方のホームページを見る限りでは、焼成時の失敗が多いのも
   事実。それ以上に魅力なのは、どれ一つをとっても同じ焼き上がりのものが無いと言うこと。
   それと同時に、七輪の空気取り入れ口からドライヤーで風を送り込むので、それに伴う危険性も
   認識させられました。
    順序は、 成型 → 乾燥 → 焼成 と通常の陶芸の手順と一緒ですが、乾燥させるのに
   電子レンジやホットプレートを使うと言うユニークさもあります。

    手軽さゆえ、誰でも何時でも何処でもできると言うのが最大の特徴ですが。
   作風としては、燃え盛る七輪の中の炭に器を埋め込むので、釉薬をかけての作品には向きません。
   むしろ、焼き締め、自然釉の効果を得たいときに優れていると思います。

  ミニ窯も先述した陶芸家・吉田 明氏が考案されたものです。
   七輪陶芸と違い、窯を自分で作り上げなければならないという手間が生じますが、完成した時の
   感慨はひとしおです。
    ミニ窯の最大の特徴は、穴窯や登り窯をスケールダウンした形と言えると思います。
    ミニ窯の作り方の実際は、「日曜陶芸家の日誌 vol.2 ミニ窯を作ってみよう」を参考にしてください。
    ミニ窯は、七輪陶芸と違い、炭の燃焼と焼成の場が違うので、釉薬を使った表現が可能になります。
    また、燃え盛る炎に近い場所で焼成したものと、遠い場所で焼成したものでは、作風にかなりの違いが出て
   面白いと思います。

 七輪陶芸、ミニ窯ともに吉田 明氏の著書が出ています。参考図書のページに紹介してありますので、
 そちらを参照してください。


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