緋牡丹錦(ギムノカリキウム属) 


昔は非常に高価でしたが、今ではすっかり普及して安くなったサボテンの代表格が緋牡丹錦ではないでしょうか。ホームセンターにも並ぶことがある程なのですから。
昔は全斑タイプの緋牡丹だって高かったですが、今では使い捨てのオブジェにまで使われているほど普及しました。サボテン趣味家でない一般の人にも商売になると言うので、三角柱接ぎで大量生産した業者があったからだと聞いています。
仙太郎は春日井市の趣味家から小さな竜神木接ぎの並斑の緋牡丹錦を200円でおやじに買ってもらったことを今でも良く覚えています。
8稜のうちの半分くらいだけに斑が入っていました。
うれしくてうれしくて、しばらくは枕元に置いて寝たものです。
大卒の初任給が2万円前後の時代ですから、今だったら2千円以上ですね。今ではこの左側の写真位の緋牡丹錦ならそれくらいの値段で買えることがあります。
緋牡丹錦はその美しい色合い故に、フレームのあちこちに点在させておくと大きなアクセントになってフレーム内が華やかになります。
ですから仙太郎は今でも緋牡丹錦は1本だけと言うことはなく、常に何本か持つようにしています。
ただし、全斑の「緋牡丹」は葉緑素が完全に欠如しているために10年と生きることが無く、その為にこちらは最近は殆ど置いていません。
緋牡丹錦は当初は牡丹玉と瑞雲丸の交配から作出されることが多かったようで、その多くはいわゆる牡丹瑞雲でした。瑞雲丸が混じると緋色以外に燈色系の色合いが入ることがあって、斑物としてはなかなか美しいものなのです。
牡丹玉は稜が薄く尖っていますし、瑞雲丸は稜が丸いですが、その中間的な顔をしているものが多かったのです。
これは今でもそうなのですが、仙太郎はその中からなるべく牡丹玉としての特徴がはっきりしているもの、すなわち稜がなるべく薄く尖っているものを選ぶようにしています。
全稜にまんべんなく斑が散っているものがやはり美しいですが、さすがに全稜散り斑となると今でもなかなか値段も張るようになります。

実は仙太郎は瑞雲丸錦も置きたいと思っているのですが、こちらは最近は全く見つけることが出来なくなりました。
これもふっくらと丸味を帯びた稜に黄色から燈色の斑が散って美しいものです。

<ひとくち栽培メモ>
仙太郎は実は緋牡丹錦を正木で育てることにはあまり執念を持っていません。
牡丹玉は大きくなるとギムノ類の中でも最も根が弱い品種の一つですが、それが斑物になれば一層弱くなります。なおかつ斑物ですから冬も寒さに弱いと来ていますから、本当は接ぎ木しておくのがよいのです。
径が8センチ前後までは正木でもどうと言う事はありませんが、それから先が難しいのです。
どうしても正木という場合は水はけの良い培養土は必須でしょう。