TECHNO CLASSIC POPCORNとは? |
Gershon Kingsley(ガーション・キングスレイ)作曲のシンセサイザー音楽で、数え切れないほどカバーされ、いまだに増殖し続けている。「世界的な大ヒットとなり、これがテクノの音楽を認識させ、また確立したといっても過言ではない」("タモリの音楽は世界だ"より)Gershon Kingsleyはディズニーランドのエレクトリカルパレードの曲(バロックホウダウン)の作曲者として有名。日本では電気グルーヴのカバー、セガのゲーム「ペンゴ」(「セガコン-THE BEST OF SEGA GAME MUSIC-」VOL.1 Computor Rockers Galaxy Defendersに収録)などがある。 |
Gershon Kingsley名義のMUSIC TO MOOG BYです。CD、LPで再発されたので輸入盤を扱うショップで入手可能です。ここに収録されているPOPCORNは他のものと違い、初めの部分のメロディーを少しづつ変化させながら終わりまで繰り返し、音が重なっていく、個人的には一番気に入っているものです。POPCORNだけリピートして3万回ほど聴いてください!当時日本盤も出ていてこれとは違うジャケット(変な色)になっています。 MUSIC TO MOOG BYのPOPCORN原文説明 (変な)日本語訳 |
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Gershon KingsleyプロデュースFirst Moog QuartetのPOPCORN(1972年)。後に同様のアレンジでホットバターがリメイクし大ヒットとなる。全体としてはMOOGモノといわれているもののなかでは音の作り方が比較的現代のテクノよりで聴きやすい気がする。 この頃を振り返りMoog博士とKingsleyの対談で「MOOGで作ったサウンドを記憶できるようにボタンが付いたケースを4つつくってくれただろ」と言っている。(シンセサイザープログラミングより)1970年ですでに音色のメモリーを使っていた!また、コンサートのリハーサルの写真では4セットのMOOGが設置されている。 First Moog Quartetでもう一枚LPがあるのですが、もっとダークなものでそれにはPOPCORNは入っていません。 曲目等裏面 |
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Gershon KingsleyがPOPCORN MAKERSの名前で出したものらしい?はっきりとはわかりません。ホットバターのバージョンとほとんど同じアレンジで、初めて聴いた時ホットバターのものと区別がつかなかったほどです。ホットバターのものよりウェットなMIXINGで、演奏の方もなんとなくすっきりしています。クレジットはGershon KingsleyとなっていてRECORDED IN FRANCEと書いてあります。B面は穴の中のかえる(TOAD IN THE HOLE)Mike Vickersとなっています。Mike Vickersは英国で最も早期にMOOGを購入したミュージシャン。(1972年)
日本盤裏面説明 |
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一番有名なホットバターのものです。私もこのPOPCORNからたどり、今に到ります。捜し始めた当時インターネットがあればそれほど苦労もなっかっただろうと今思う。 上は日本盤シングルでB面がアット・ザ・ムービーズという曲が入っています。注目していただきたいのが、ジャケット(?)左上青帯のオリジナル盤というところで、POPCORN MAKERSは同じところに本命盤(決定盤!!というのもあります)と書かれています。元祖と本家のどちらが本物かというようなところです。裏面の説明は推測の域を出ないものですが、「Gershon Kingsleyの曲をスタジオ・ミュージシャン達が集まりホット・バターという名前でMOOGを演奏した。」という事実のみから書かれた文章という気がする。 下はCDで再発されたものでホットバターのLP2枚を1枚のCDに収録したお得なCDです。(2分少々の曲がほとんどなので本当にお得かどうかはなんとも言えませんが)このジャケットはPOPCORNの入っていない方のLPジャケットで、POPCORNの入っているLPは空色でポップコーンの入れ物の写っているものです。このCDの裏面に使われています。 ホットバターのPOPCORNは非常に有名なので70年代のヒット曲を集めたものや、MOOGものを集めたCDなどに入っていたり、TVなどでもよく耳にすることがあります。(1972年) 日本盤裏面説明 |
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Fresh Creamという名前からしてホットバターのパクリを臭わせる怪しげなレコードです。左上帯にはおきまりの本命盤!そしてフレンチ・オリジナル・ヴァージョンとかかれています。真ん中の白いスペースはあとで何か入れる予定だったのか謎のアートワークです。別のジャケットのものも存在。 B面(片面とかかれているので両A面のつもり?)はキャップ・ホーンというまたふざけた名前の曲ですが普通のMOOGモノの曲です。こちらのPOPCORNもホットバターのバージョンと近いアレンジで、フェードアウトで終わっています。(1972年) 日本盤裏面説明 |
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RolandのGrooveboxを使用して作られたとされるPopcorn1998バージョンが収録されています。Produced by Gershon Kingsley〜となっているのでKingsleyも多少なりとも制作にかかわっているようです。このPopcornはこの頃一番旬だったテクノ色の強いラウンジ系?アレンジで、MC-505をいじったことがないのでわからないのですが、音を聴いた感じでは結構真面目にMC-505を多用していそうな感じです。 モンド系といえば必ず出てくるペリキン時代の片割れ、Jean Jacques PerreyやDick Hymanの楽曲も収録。(2000年) |
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Victorが発売した4チャンネルステレオ用のもので、調整用信号等が入っており購入時付属していたものと思われます。No.4となっているので似たようなもので1〜3もあると思われます。演奏はザ・カーメッツ モーグ・エレクトリックサウンズとなっており、テンポが異様に速い。曲目説明で「ホットバターの演奏によって一躍世界にヒットしました」とかいてあるので制作はそれ以降のようです。(制作年不明) | |
ジャケット裏曲名後申し訳程度にThe Fantastic Pikesと書いておりこれが演奏者のようである。例のごとく演奏はホットバターのコピーで特にこれといった情報もないので電子音楽 In The (Lost) Worldからの引用で「イスラエルのモーグ盤。アープ2600を使用」らしい。ジャケットの写真もアープです。なぜか一番の売りであるPOPCORNがSide1の一番最後になっている。音質にこだわるような音楽じゃないからどうでもいいが。 | |
"REGGAY ROUN' THE WORLD" BYRON LEE&THE DRAGONAIRES だいたいPOPCORN流行時、MOOGによるホットバターの演奏に酷似したものが多いのだがこれはレゲエアレンジで新鮮な感じで個人的には気に入っている。レゲエでPOPCORNというと脳天気な曲調になってしまうのではないかと思ってしまうがPOPCORNの切なさをわかってアレンジしているBYRON LEEに脱帽。ジャケット裏のBYRON LEEと思われる人は若い時の杉良太郎に似ている。(1972年) |
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サンヨーがOTTOブランドで発売した4チャンネルステレオ用のもので購入時付属していたものと思われます。おそらく当時最先端であったシンセサイザーという楽器で演奏したPOPCORNに対抗して一番ローテクな歯をたたいて音階を出す(歯琴?)方法でメロディーを演奏したものです。この演奏はゴジラとイエロージプシー達は盛り上がったのだろうが間の抜けた音が四方に飛び回るやっちまった感は当時のリスナーには最先端だったのだろうか。書いていなければ歯だとはわからないので気にせず聴いていたと思うが、とは言いつつまねをしてみたくなる。 | |
”ポップ・コーンに次ぐムーグのヒットはこれだ!!”とあるようにPOPCORNブームに便乗してつくられたものでPOPCORNではないのだがPOPCORNのおいしい部分を真似てみたらおつまみになってしまった例。とはいってもPOPCORNに共通する良さがあり個人的には気に入っている。MUSIC TO MOOG BYのPOPCORNのようにだんだん盛り上がっていく高揚感があり何度も聴きたくなる。その部分は実質ほんの数十秒であるがそこが重要。 | |
COCONUT/HIT SOUND IN MOOG 現TELEXメンバー ダン・ラックスマン・アソシエイションのPOPCORNだがやはりホットバターを踏襲したものでこれといって特筆すべき点もないのだがノンストップでつながっているポップン・ロックという曲の部分が良い。TELEXらしいものを期待してしまうが全体的にこの当時のMOOGモノと同じ感じ。下のオムニバスMoog Party TimeにもCoconutという曲が収録。POPCORNについてまわるCoconutというキーワードも謎。 |
よく電気グルーヴのPOPCORNの原曲は?と掲示板などで見かけますが(よくこちらにリンクされています)私的な見解で電気グルーヴに聞いたわけではありませんが、9割ホットバターでTB-303のフレーズがMUSIC TO MOOG BYを参考にしたのではないかと思います。それとシングルバージョンはKRAFTWERKのMIXのPOCKET CALCULATORをかなり意識している感じがします。また、P2PでKRAFTWERK POPCORNなどというものがありますがこれはホットバターのもので誰かが勝手に付けたものが出回ってしまったようです。
その他有名なところでは、CAUSTIC WINDOW(APHEX TWIN)、 JEAN MICHEL JARREが'70年代にPOP CORN ORCHESTRA名義で出したもの(BOOTで確認)、'80年代のユーロビート風(詳細未確認)などもあります。 |
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