今月のオススメ
夢路 行 (2)
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夢路行、2回目です。
書店も更新するするつもりでいたのに、オススメ文を書けずにいます。
怠慢ですね、スミマセン(^^;)
でも、このコーナーはちゃんと書きますので、大目に見て下さいませ。

前回は「オプショナル・ツアー 1」から「涸れ井戸」を紹介しました。
そして、今回こそは「月の小径」の兄弟を……と思ったのですが、それはまあ置いておいて。
今回は「オプショナル・ツアー 2」から「留守番」を紹介しようと思います。
実はコレ、シリーズとして読める作品です。
主人公は少年……春先の高校1年生。 彼が通学途中で出会ったのは、近所の骨董品屋を訪ねてきた
幽霊だった……そういうお話。
で、その骨董品屋というのが、「日常茶飯事」という作品の舞台となったお店なのです。
「日常茶飯事」は胃を壊して会社勤めを辞めた青年・水元朔也が、祖父の営む骨董屋を手伝うことになった、
その日々の物語。
「留守番」では、店主のおじいちゃんと朔也は旅行中。そう、それで留守番なんですね〜。
やって来た幽霊は、誰かに呼ばれて来たという、亡くなった朔也の父親で、彼が少年をアシスタントにして
店番をする話です。
そういえば「日常茶飯事」の中では、朔也の父に関する記述がありませんでした。お母さんの話は、端々に
度々出てくるのにね。
幽霊は、籍も入れていない妻子を残して死んでしまったのだとか。
朔也の祖父には結婚を許して貰えないまま……それとも許しを請えないまま、だったのでしょうか?
幽霊曰く、その時の苦労が元で朔也の母は長生きが出来ずに亡くなったのだとか。
本当のところはどうなのか、それは分からないけれど。
それにしても、単行本「オプショナル・ツアー 2」って、お化け度が高い。
ん? 違う、夢路作品のお化け度が高いんですね。
その代表とも言える「主さま」とも、この話は繋がっているのでした……繋げ方、強引かしら?
そして、主さまの話は次回へと続く。
乞う、ご期待!(ホントかよ〜)   
→夢路行(1)も読む→夢路行(3)も読む