8月17日(日)になりました。 3日目は、雨は降っていませんが、前日ほどの晴天でもありません。 気温は、相変わらず8月とは思えないほど低いです。 じっとしているのであれば、長袖シャツに上着を着るのが ちょうど良いけど、 歩き回るし上着はどうしようかな、という感じです。 とりあえず、傘が要らないだけラッキーと思って出発です。
前日の最後に書いた通り、 3日目から、普通のテキパキ観光モードになります。 ブレッド湖周辺の観光をして、それから高速道路を乗り継いで、 ポストイナ鍾乳洞を見学します。 その後、バスで国境を通過してクロアチアに入国し、 プリトビッチェ国立公園に行きます。 プリトビッチェ国立公園の観光は、翌日の4日目の予定で、 3日目はホテルに泊まるだけです。
さて、本日最初の目的地ですが、 ブレッド湖に浮かぶ島の上に建つ、 聖マリア教会 です。 島まで、どうやって湖を渡るかというと、 手漕ぎボートです。
船の大きさですが、我々一行に、 現地ガイドさんを足した18名が乗って、 やや余裕があったという感じなので、 20人乗りくらいだと思います。 それを一人で漕ぐのですから、大変です。
船頭さんは、立派な体格の若い男の人で、 立ったまま両手で力強く漕ぎます。 思った以上に手漕ぎボートは速くて、 景色を見ているうちに、あっという間に島に到着します。 島は、ちょっとした丘になっていて、上陸してすぐに階段があります。
階段を登ったら、朝一でまだ他の観光客が来ていない 聖マリア教会に入ります。 ここでは、鐘をつきます。 ちょっとしたコツがあって、力ずくではうまく鐘は鳴らないようです。 うまく鳴ると、願いがかなうそうです。
鐘の揺れに合わせて、ロープを引いたり、緩めたりするのがコツのようです。 一度やれば、だいたいわかると思います。 毎日来る人は、かなりの野望がかなっていることでしょう。
教会の見学の後は、島内を散策します。 小さな島なので、その気になれば歩いて一周できます。 が、あまり歩かずに記念撮影などをしながら、 次の観光に向けて体力を温存します。
次の観光地は、 ブレッド城 です。 再びボートに乗って湖岸に戻り、 そこからバスで丘(崖)の上の城に向けて上って行きます。 駐車場でバスを降りてから、階段や坂道を徒歩で上ります。 城内を歩き回りながら、城壁に上ってみたり、 改めて湖を見下ろしたりしながら、すごします。
さて、以上でブレッド湖観光はおしまいです。 バスに戻り、次の観光地に向けて出発です。 次は、ポストイナ鍾乳洞に向かいます。 高速道路を南下して、 リブリャーナ方面に戻ります。 リブリャーナから、南西方向に向かう高速道路に乗り換えます。 ポストイナ手前のホテルでいったんバスを降りて、 昼食をとり、再びポストイナを目指します。
ポストイナ鍾乳洞は、かなりメジャーな観光地のようです。 大きな駐車場には、普通乗用車や大型観光バスが 並んで停車しており、鍾乳洞の入口までお土産物屋さんが連なっています。
到着したからと言って、すぐに鍾乳洞に行くわけではありません。 時間が決まっているので、予約の時刻まで お土産物屋さんなどで時間をつぶすように言われます。 しかし、予約の時刻が決まっているというのが、どうも理解できません。 日本の鍾乳洞であれば、好きなときに来て、順路に沿って好きに見て歩き、 見終わったら帰るだけです。
しかし、ここはそんな規模ではありません。 最初に、トロッコ列車に何分か乗り、鍾乳洞の奥深くで列車を降り、 今度は徒歩で順路に沿って見て回ります。 そして再びトロッコ列車に乗って、出口まで戻るというのが段取のようです。 予約の時刻とは、トロッコ列車の発車時刻のことです。
鍾乳洞内は、かなり寒いので、防寒着が必要ということでしたが、 そもそも外も、8月としてはかなり寒いので、 外と同じ長袖シャツと上着だけで入りました。 トロッコ列車で風にさらされるときだけちょっと我慢すれば、 何とかなるかなという感じです。 寒がりの人はもう1枚欲しいです。
このトロッコ列車の最も注意すべき点は、 天井に頭や手をぶつけないようにすることです。 何の注意もない(あるいは注意されていたかもしれないが わからなかった)ですが、 本当にぶつかる高さ(にしか見えない)ところが何箇所もあります。 日本では考えられません。 とは言え、鍾乳洞の景色も面白いし、かなり楽しいです。 トロッコ列車往復だけを何度か乗りたい感じです。
さて、鍾乳洞奥駅でトロッコ列車を降りると、今度は 徒歩で散策です。 とはいえ、個人が勝手に自分のペースで見ることを許してくれません。 たぶん、いたずら防止の監視の意味があるのかもしれませんが、 言語別のグループに分かれて、各言語で解説する係の人の指示に従って 進む必要があります。 言語別のグループは、スロベニア語をはじめとして、 ヨーロッパの言葉しかありません。 英語も、お土産物屋の店員の英語なら少しはわかりますが、 鍾乳洞の専門的な説明なんか、わかるはずがありません。 どれでも一緒だと言うことで、 一番最初に出発するスロベニア語のグループにつきました。
トロッコ列車を降りてからの散策は、かなりアップダウンがあります。 なるほど、列車では無理なわけです。 さて、その改めて歩きながら見る鍾乳洞ですが、 ヨーロッパ中から観光客が集まるのも納得です。 デジカメでは、あまり上手に撮影できませんが、 その中でも比較的マシなのを1枚紹介します。
とにかく規模が大きいです。 秋芳洞 も良かったですが、規模が違います。 秋芳洞の一番良い光景が、見飽きるくらい たくさん並んでいるという感じです。
けっこう満喫した感じで、帰りのトロッコ列車に乗りました。 徒歩観光を満喫してきたばかりですが、 トロッコ列車は、これはこれでやっぱり面白いです。 あと2往復くらいしたいと未練を残しつつ、 次の観光地に向けて出発です。
次の観光地とは言え、今日の予定は、あとは移動と宿泊だけです。
ポストイナからは、ほぼ真南に進みます。 予想以上に軽めのチェックで、 クロアチア国境を越えて、国境近くの両替所(銀行の出張窓口?)で、 ユーロをクロアチアの通貨の「クーナ」に両替します。 大雑把に言って、1クーナ=25円と思うと 計算しやすいようです。
さらに南に進むと、進行方向前方の南側に海が見えてきます。 ここから、高速道路は、東向きになり、 しばらく海沿いを走ります。 バスは、海から少し離れた丘の上を走っていますので、 海や海沿いの街を見下ろす感じになります。 非常に景色が良いところです。
その辺りから、ときどき寝ているのでよく覚えていませんが、 そのまま東に進み、内陸に入ってから、 高速道路を降りて南下を始めました。 高速道路ではないので、かなりスピードが遅くなった感じがします。
プリトビッチェ国立公園のホテルに着いたのは、 夕方というより夜です。 すぐに夕食の時間となりました。
事前に添乗員さんからは、 「国立公園内のホテルなので、あまり期待しないように」 という主旨の説明がありました。 それを聞いて、 グランドキャニオンのロッジ を思い出しました。 あれは、ホテルというよりは、林間学校の合宿所に近い感じでした。 実際に到着してから見るプリトビッチェのホテルは、 多少質素な感じはしますが、 ホテルとして認められる範囲内だと思います。
翌日の4日目は、プリトビッチェ国立公園の散策が目玉です。 かすかにテレビの旅番組で見た記憶がありますが、 ものすごく景色が良いところのはずです。 明日だけは、何としても晴れてくれと祈りながら寝ました。