年が明けました。平成16年1月1日(木)です。 温泉宿の朝食も、お正月モードです。 おせち料理的なおかずとか、お雑煮とか、お屠蘇とか。
って、車運転だから、お屠蘇飲めないじゃん。(号泣)
と、元旦早々、すっかりケチガついてしまいましたが、 気を取り直して観光に出発です。
この日は、4日間の日程中、最も移動距離が短いので、 最も観光に時間をかけることができます。 しかし、よーく考えたら元日です。 わざわざ観光に行ってみたらお休み (例; 白浜の水族館)、 なんていうオチではツライものがあります。
山口県では、いろいろと行ってみたい場所がありますが、 その中でも一番行ってみたいのが、秋吉台と秋芳洞です。 少なくても、展望台から秋吉台を眺めるだけであれば、 正月休みもないはずです。手元の観光ガイド本によれば、 秋吉台の展望台も秋芳洞も年中無休と書いてあります。 元日でもやっているはずです。
長門湯本温泉から秋吉台の展望台までは、そう遠くありません。 普通の人であれば、大晦日に(というか元旦の未明まで) 夜更かししたのでまだ寝ているか、起きたとしても、 家でぼーっとしながら年賀状を読んでいるんじゃないかっていう、 元旦の9時半くらいに秋吉台の展望台に到着しました。
近くのお土産物屋は、閉まっていましたが(もし、 つぶれていなければですが)、展望台自体は出入り自由です。 階段で、UFO型の丸い展望台に上ります。
周囲360度のうち、過半数の220度くらいが、 カルスト台地の丘陵がかなり遠くまで広がっています。
夏ならば、全面緑の草原かもしれませんが、 茶色く枯れた草原のところどころに 白い岩(石灰岩)が顔を出しています。 確かに、これなら羊の群のように見えるかもしれません。
お土産物屋も開いていない、 枯れた草原に囲まれたの寂しい場所ではありますが、 それなりに大型バスの観光客なども大勢います。 観光地には、正月休みはないということでしょうか。
薄ら寒い秋吉台の展望台で、カルスト台地観賞を堪能したあとは、 秋芳洞に行きます。秋吉台の展望台から、秋芳洞はすぐ近くに あります。てゆーか、真下にあります。 秋吉台の石灰岩が、溶けて穴が開いたのが秋芳洞であると、 大昔、授業で習ったような気がします。
道路脇の案内標識を見ていると、秋芳洞には、 いくつか入口があるみたいです。 そのなかで、「エレベータ口」というのを選びました。 エレベータで一気に洞窟の中なんて、 子連れでも楽でヨサゲな感じです。
エレベータ口の入場料を払って、エレベータに乗ります。 停止階表示が、「秋吉台」と「秋芳洞」の2つしかないエレベータで、 一気に地中に80m下降します。 実は、このとき初めて、「あきよしだい」と「あきよしどう」の 「よし」の字が異なることに、気がつきました。 字が違ったんだ。へー。(75へー)
年間通じて、10℃台という気温は、 地上の秋吉台に比べると暖かく感じます。 エレベータホールには、内部の地図があります。 秋芳洞の観光コースは、バスセンターがあるメジャーな入口と、 反対側の黒谷口までの1本道になっていて、 エレベータ口は、その1本道の中間付近(やや黒谷口寄り) につながっています。
せっかくエレベータ口から楽して来たのに、 思ったほど楽々コースではありません。 長い上り階段の途中という感じで、 どちらに行くにも階段の上り下りがあります。 (自分で歩かずに抱っこを要求する)子連れだとけっこう厳しいので、 エレベータ口の前後だけ見て撤収することにしました。
こんな感じで、念願の秋吉台・秋芳洞の観光は終わりました。
さて、次にどこに行くかは、あんまり考えていません。 観光ガイド本を見ながら考えます。 パラパラ見ていると、錦帯橋の写真が目に入ります。 そう言えば、錦帯橋は、行ってみたいと思っていましたが、 一度も行ったことがありません。 この日の宿は、宇部市街地のホテルですが、 高速道路を使えば、十分に行って来ることが出来そうです。 行ってみることにしました。
それなりに混雑している河原の駐車場に車を停め、 辺りを見渡します。錦帯橋があります。
そして、錦帯橋の後方の山の上には、城があります。
さっそく錦帯橋を渡ろうかと思ったのですが、 まずは、その前に昼ごはんを食べることにしました。 しかし、お正月のせいか、お店があまり開いていません。 しかたなく、開いていた数少ない場末の食堂の一つに入り、 正月とは思えないようなものを観光地料金で中途半端に高い値段で食べました。 こんなことなら、高速道路のサービスエリアで、 何か食べてくれば良かったです。
さて気を取り直して、渡り賃を払って、いよいよ錦帯橋を渡ります。
橋を渡った向かい側は、お土産物屋も開いていて、 食事が出来る場所も多少ありました。 ひょっとしたら、橋を渡ってから、昼食にしたほうが マシだったかもしれません。
というような、余計なことを考えつつ、 そこそこ見渡したら、車に戻るために橋を渡って駐車場に行きます。 なんだかんだ言って、車を停めた河原の駐車場脇の屋台が、 一番品揃えが良くて賑わっているように思えます。 車の運転さえなければ、焼き鳥で一杯で昼飯代わりにしたいところです。
今回の旅の教訓
正月旅行は、車(運転)は避けるべし!
さて、錦帯橋を見たら、高速のサービスエリアに立ち寄りながら、 宇部のホテルに向かいます。 宇部の街中(ホテル周辺)は、 正月だけあってコンビニ以外の店は閉まっているようです。 夕食は、ホテルの和食レストランで食べました。 やっぱり、正月は、日本酒を飲まなければなりません。 やっとで、正月が来たという感じがします。