盛り沢山だった、西表島〜由布島のツアーですが、 高速艇で石垣島に戻ってきても、まだ 平成17年12月31日(土)、大晦日の午後2時過ぎです。 (地図@) 朝とはぜんぜん違う、晴天できれいな石垣港を見ながら、 これからどうするかを考えます。
なにしろ、事前に予定して予約をしていた観光は、 西表島〜由布島ツアーのみです。あとは、全く何の予定もありません。 とりあえずこの日は、観光タクシーで寄り道をしながら、 大晦日と元日の夜に2連泊するホテルを目指すことにしました。
どうせ翌日も予定はないですから、 この日のうちに無理して観光する必要はないのですが、 翌日以降も天気が良い保証はないので、天気が良いうちに できるだけ観光しようということになりました。
前日に泊まったホテルは、街中で港まで歩いて行けるくらいの近さなのですが、 この日に泊まるホテルは、島の北のほうにあり、車でないと行けません。 港から、御土産物屋に立ち寄りながら、前日に泊まったホテルまで戻り、 預けていた荷物を受け取ってから、 6人が全員乗れるワゴン車の大型タクシーに乗り込みます。
市街地を西に向かうと、地元の英雄「具志堅用高」の記念館があります。 (地図A)
が、ボクシングに明るくないメンバーが多いので、 車窓から眺めるだけで素通りします。
最初に車から降りて観光したのは、唐人墓という場所です。 (地図B)
石垣島の南西側、海が見える小さな丘の上に立っています。 故郷が見える場所に立てたということなんでしょうか。
車は、唐人墓を過ぎると、石垣島西岸の道路を北上し始めます。 次に目指したのは、石垣島の北西部にある川平湾です。 (地図C) 川平湾は、真珠の養殖も行なわれているという、 非常にきれいなところです。
ここでは、グラスボートに乗ります。 グラスボートとは、船底の一部がガラスになっていて、 海中の様子を見ることができるボートのことです。
川平湾の観光も堪能しましたので、 そろそろホテルに向かうことにします。
大晦日と元日に2連泊するホテルは、 外資系で普通のホテルとはちょっと違った雰囲気です。 屋外プールもあって、泳いでいる人たちがいました。 いくら石垣島は暖かいとは言っても、大晦日の日本の屋外プールで泳ぐのは、 明らかにやり過ぎです。きっと、アメリカ人と思われます。 (明確な根拠もなく断定)
日本とは思えない、異国情緒をかもし出しているホテルで、 日本の大晦日らしく紅白を見ながら、 旅の途中でゲットした泡盛を飲んでいたら、 飲み過ぎで紅白の途中で寝てしまいました。
翌朝気がつくと、いつの間にか年が明けて、 平成18年1月1日(日)になっていました。 元日は、全く何も予定を入れていなかったのですが、 このままホテルでゴロゴロというのももったいないので、 再び観光タクシーで島内観光をすることにしました。 ホテルで昼食をとってから、午後の半日コースにしました。
最初に行ったのは、八重山民俗園というところです。 (地図D) ここは、リス猿に餌付けができるので、 子ども向けに良いかもという、運転手さんのご推薦の場所です。
八重山民俗園は、島の伝統的な生活に関して、 いろいろと紹介するのがメインテーマのようで、 漁師や農家の家の紹介とかがあります。 リス猿だけが目当てというのは、かなり邪道のような気がしますので、 いちおう順路にしたがって見学する素振りをしながら、 リス猿がいる場所を目指します。
リス猿は、専用餌の自動販売機(ガチャガチャ)の周囲に、 たくさんいました。
餌を買うと、直ちにリス猿が集まってきます。 いや、集まってくるというよりは、 餌を奪いに飛びかかってきます。
肩や頭の上に乗られることもあります。 動物嫌いな人はダメですが、人間の赤ちゃんよりも、 はるかに小さな手で握られるというのは独特な感触で、 ちょっと病みつきになりそうです。 (病みつきになったところで、気軽には行けませんが)
前回来たときの鳥 もそうですが、どうも沖縄は、一般に動物と人間との距離が近い気がします。
リス猿の餌付けを終えて、順路にしたがって園内を進むと、 伝統的な農家の家を紹介している場所があります。 そこでは、しぼりたてのさとうきびジュースを飲むことが出来ます。
メニューを見ると、さとうきびジュースの下に、 「泡盛入り」というメニューもあります。 さっそく、子どもにはジュース、大人には泡盛入りのジュースを頼みました。 機械で目の前で絞ったジュースをグラス(琉球グラス?)に注ぎ、 氷を入れてストローを挿して出来上がりです。 大人用には、さらに泡盛も入ります。
さて、泡盛入りのさとうきびジュースですが、 想像以上にさとうきびの甘さと泡盛の相性が良く、 上質なラム酒と上質な冷酒(日本酒)のいいところを集めた ような味に感じました。首都圏の飲み屋で出せば、絶対に売れると思います。 (もちろん、甘いのが苦手な人にはイマイチかもしれませんけれども…)
さて、想像していたよりもかなり楽しめた八重山民俗園を後にして、 次は、鍾乳洞を目指すことにしました。 その名も、「石垣島鍾乳洞」とそのまんまです。 (地図E) 入口は、片瀬江ノ島駅ともちょっと違いますが、 竜宮城っぽい形になっています。
中に入って間もなく、泡盛のビンやカメがたくさん置いてあるのが目に入ります。
鍾乳洞の中は、思ったよりも広くて、順路も複雑でけっこう長いです。 鍾乳洞には階段や坂がつきものですが、 秋芳洞よりは 階段や坂がきつくはないので、 素直に順路の通りに進むことができます。
鍾乳洞の出口にある、かなり大き目のお土産物屋を 一通り見てから、次の場所に移動です。 次は、鍾乳洞からも比較的近い、山の上にある展望台に行くことにしました。 (地図F) どっかで無料でもらった「石垣島タウンガイド」の地図には、 「エメラルドの海を見る展望台」と書いてあります。 キャッチフレーズならわかりますが、 正式名称とはいかがなものか?と思いつつ、展望台の階段を上ります。
次は、ヤエヤマヤシ群落を見に行くことにしました。 場所は、島の北のほうの、米原という場所です。 (地図G)
ヤエヤマヤシは、天然記念物になっている貴重なものらしいです。
最後にもう一箇所、岬の灯台(川平湾の西の御神崎灯台)に立ち寄ってから、 ホテルに帰りました。 天気とカメラマンの腕がイマイチだったので、 岬の灯台の写真は省略します。
さすがに、石垣島は観光で訪れる人が多いせいか、 元日からそこそこまともに観光ができました。
日付も変わって、平成18年1月2日(月)です。 那覇に移動する日です。
大晦日の午後から、元日にかけて、 予想以上に石垣島の主な観光地を巡ることができました。 できれば、午前中の飛行機で那覇に行き、 早めに那覇の観光を始めたかったのですが、 予約してある飛行機の時間が午後です。
仕方がないので、空港に荷物を預けてから、 レンタカーを借りて観光することにしました。 予約なしにいきなり空港のレンタカーカウンターに行ったのですが、 運よく7人乗りのイプサムを借りることが出来ました。 (地図H)
前日の観光タクシーで、「遠いから制限時間内に行けない」と 言われた、玉取崎展望台を目指します。 玉取崎は、石垣島北東の半島(?)にあります。 (地図I)
慣れない土地なので、地図を見ても、実際走ってみても、 いまいち距離感がわかりませんが、 確かにけっこう遠かったような気がします。
次の目的地は特にないのですが、 とりあえず御土産物屋に立ち寄りながら、 市街地に戻ることにします。 島の海岸沿い道路を、反時計回りに半周します。 途中で、「米原のヤエヤマヤシ群落」や、 「八重山民俗園」の近くも通過します。
途中で、正月早々開いている、 地元料理の店で昼食にします。 初日の夜に引き続き、二度目の地元料理の店です。 やっぱり、沖縄の料理は美味しいです。
市街地に戻ったら、公設市場付近の御土産物屋を物色です。 (地図J) 市場は正月なので開いていませんが、 周囲の御土産物屋さんは、全開バリバリでにぎやかな感じです。
お土産を買ったら、レンタカーを返し、那覇に向け出発です。 の前に、石垣空港の喫茶店で、運転手解放祝いの泡盛を飲みます。 美味しいです。
那覇に着いたら、まずはホテルに直行です。ホテルに着いたら、 既に「午後」というよりか、「夕方」と言ってもいいくらいの時間です。 あまり本格的な観光も出来ません。 ホテルは、国際通りまで歩けるくらいの場所にありますので、 歩いて国際通りを観光することにしました。
石垣島では、昼は半袖Tシャツ、夕方は長袖シャツ1枚という感じでしたが、 その調子で国際通りを歩いていると、明らかに寒いです。 慌ててジャケットを着ます。 後で地元の人に聞いたのですが、 石垣島と那覇では、一般に那覇のほうが寒いらしいです。
結局、那覇では、翌日(1月3日)昼まで、 お土産ショッピングのみで、観光らしい観光は無しでした。 もったいない気もしますが、 前回、首里城も見た し、まぁ良いでしょう。
これで、夢のように暖かい5日間の旅もおしまいです。 1月3日の昼過ぎの飛行機で、 真冬の現実が待ち受ける、 本州に向けて出発しました。
また、沖縄に戻ってきてやる!!!