平成17年5月4日(水)になりました。
この日の予定は、早朝、シドニーのホテルをバスで出発し、 シドニー空港からブリスベン空港に行き、ブリスベン市内 および近郊を観光をして、 ゴールドコーストのホテルに行くというものです。
あまりにも早朝で、ホテルのレストランでは朝食が出ないため、 ホテルのレストランが用意した朝食弁当をもらってバスに乗ります。 バスの中は、基本的に飲食禁止のため、空港に着いてから、 あるいは飛行機に乗った後で食べることになります。
シドニーの空港は、早朝にも関わらず、 出張に出かけるビジネスマン風の人で混雑しています。 にも関わらず、チェックインカウンターは、 あまり空いていなくて、かなり混みあっています。 チェックインが終わって、セキュリティチェックをパスすると、 搭乗口はすぐ目の前でした。しかし、既に待合室の座席は埋まっており、 搭乗時刻も迫っています。弁当は、機内で食べることになりそうです。
さて、弁当の中身ですが、パン、イチゴ味ヨーグルト、 りんごジュース、りんご1個というのが基本セットのようです。 人によっては、パンが激甘菓子パンだったり、 りんごを入れるのを省略したりと、 やる気のなさは弁当にも発揮されていました。
早朝で少し寒かったため、暖かい飲み物が欲しかったのですが、 国内線の機内の飲み物は全て有料のようです。 しかたなく、3ドル(270円くらい)を払って、 コーヒーをもらいました。 飛行機の中は、 「酒は有料の場合はあるが、ソフトドリンクは無料」 という思い込みがあるため、 新幹線の車内販売と同じくらいの価格なのですが、 妙に高い買物をしたような気がします。
まぁ、そんなこんなでブリスベンに到着します。 まだ、朝の9時前です。 ビジネスマンの皆さんは、これから午前中の会議に向かうのかもしれませんが、 われわれ日本人観光客の団体は、バスで市内観光に向かいます。
車窓から、ラグビー用のスタジアムやビール工場が見えます。 実際には、他にも色々見たはずなのですが、覚えていません。
ラグビー用のスタジアムですが、 長方形のグラウンドをすごく大きな観客席が囲んでいます。 何万人もの観客を収容できそうです。 オーストラリアでは、ラグビーが最も人気があるスポーツだということで、 このように立派なラグビー場があるということだと思います。
オーストラリアでは、州ごとに地ビールがあるらしくて、 ブリスベンがあるクイーンズランド州の代表的な地ビールが、 XXXX(フォーエックス)というブランドです。
ビール工場の壁には、大きくXが4つ書かれているのですが、 知らない人が見ると、何が言いたいんだかわかりません。
てな感じに、バスの車窓から街を観察しながら、 市内を一望できる山の上の展望台に向かいます。
次に向かったのは、ワイナリーです。 バスの中では寝てたので、ブリスベンとの位置関係はわかりませんが、 そんなに近くはないと思います。 ワイナリーにはレストランもあり、ここで昼食になります。 もちろん、オプションではありますが、 ワインを飲みながら食事することも出来ます。
ところで、ワイナリーには、実は二つのタイプがあります。 ひとつは、観光客に無理やりにでもワインを売りつけようとするタイプ、 もうひとつは、全く売る気がないタイプです。
元旦に行ったドイツのワイナリーは、 典型的な前者です。とにかく試飲付けにして、 ワインに対するうんちくをたれて、 ものすごく良いワインを飲んでいるような気分に追い込み、 そして購入を決断させるというのが王道です。
反対に、売る気がないタイプのワイナリーもあります。 これは、日本国内ではほとんど見ることはありませんが、 パックツアーに参加して、欧米のワイナリーに行ったときに、 ときどき出会うことがあります。 「おまえら日本人にワインの味がわかるわけないんだから、 いくら金を積まれようが、 苦労して作ったワインをおまえらに売る気はない」と、 顔に油性サインペンで書いてあるような横柄な対応をするのが特徴です。
今回のワイナリーですが、 ワインの説明も試飲もなかったため、 「売る気がない」タイプの可能性が高いと思われます。 ただし、検証するためには、 ワインを買うと言い出して、 嫌な顔をされるかどうかを確認する必要があります。 本当に嫌な顔をされると気分が悪くなるので、 ここではワインを買いませんでした。
ワインを買わずに外に出ると、この日は天気が良くて、 なかなか気持ちが良いです。
屋外でリフレッシュしたら、次の観光に出発です。
たぶん、ワイナリーは、なだらかで大きな山(山脈)の 比較的ふもとに近いところにあったと思います。 出発してしばらくは、牧場地が広がっています。
バスは、さらに山を登り、 ラミントン国立公園を目指します。 そこには、世界遺産になっている、 多雨林があるそうです。
多雨林内の遊歩道を散策します。 世界遺産だか何だか知りませんが、同じような木ばっかりで退屈です。 途中、つり橋があり、けっこうゆれました。
ジャングル散策が終わったら、今度は、鳥の餌付けです。 個人的には、鳥の餌付けは既に卒業したので、 あくまでもクールに他人事として、 一歩引いたところから人々の餌付けシーンを撮影しています。
しばらくすると、ガイドさんだけが妙に鳥にからまれて困っています。 見ると、餌(ひまわりの種みたいな感じ)をビニール袋に入れて持っています。 そう言えば、餌付けの餌がどこから現れたのかは謎だったのですが、 ガイドさんがまとめてゲットしてきて、 希望する旅行客に配っていたようです。
鳥は、頭が良いですから、同じ場所に立っていても、 餌を持っている人のほうにだけ飛んできます。 ですから、 「そんなに餌を持っているから鳥に狙われるんですよ」 と親切にガイドさんに教えてあげました。 しかし、なぜか 「私にも餌をください」 に聞こえたらしく、 「はいどうぞ」 の声と同時に、 いきなり餌を手渡されてしまいます。 しょうがないので、卒業生による餌付けを観光客に見せてやりました。 手の上で、餌を争って鳥が喧嘩するという大技は、 なかなか素人では出来るものではありません。
鳥の餌付けが終わると、ゴールドコーストに向けて出発です。 ゴールドコーストは、 サーファーなどの観光客が集まる海岸沿いの街です。 バブリーな高層ビル(リゾートマンションやホテル)が 立ち並んでいるのを見ると、かなり観光で潤っている街のようです。
ゴールドコーストについたら、まずは市内の土産物屋で買物 (大人の事情により、買物に行くことがツアー客の義務になっている)です。 今回は、某有名芸能人(O橋K泉)がオーナーで有名な、 OKショップに行きます。
OKショップに行くためにバスを降りたら、 急に雨が強く降りだしました。 ここも、非常に短い周期で雨が降ったりやんだりを繰り返しているようです。 本当に直前まで、少なくても傘が必要なほどの雨は降っていなかったので、 みんな傘をバスに置いてきています。雨宿りをしながら、 徐々にOKショップに近づきます。
さて、OKショップですが、 そうじゃなくても日本人観光客がうようよ歩いているゴールドコースト中心街にあって、 最も日本人度が高い場所ではないかと思います。 (方言がきつい日本国内の田舎よりは)日本語も完璧に通じるし、 海外旅行で買物を楽しんでいる雰囲気に浸るのには、厳しいものがあります。 しかし、カナダのバンフのOKショップに行ったときも感じましたが、 お土産を買って帰る義理を背負っている日本人観光客のニーズを理解した 品揃えになっており、無難な買物スポットであるのは確かです。 OK人形などの「いやげもの」を 品揃えに加えるセンスも申し分ありません。完璧です。
買物も終わり、いったんホテルの部屋に荷物を置いてから、 中華料理の夕食です。紹興酒も豪酒も置いていないので、 しかたなくビールとワインを飲みます。
夕食後、幻となりつつある豪酒を探して、 傘を開いたり閉じたりしながら市内の酒屋を巡ります。 しかし、どこの酒屋にも置いてありません。 OKショップの店頭にお土産用?として3種類くらいあったのを発見しただけです。 本当に、豪酒は飲まれているんでしょうか???
翌朝は、今回の旅行で唯一ゆっくりできる(9時出発)ので、 安心して、部屋でビールとワインを飲み直します。 本当は豪酒を飲んでみたかったのですが....