F-117 Stealth Night Hawk for FS2000
By Shigeru Tanaka

「見えない戦闘機」があるという噂を聞いたのは確か高校生の頃でした。1988年11月、不鮮明ながらベールを脱いだその写真を見たとき、お
せじにも美しいとはいえない異様な形に驚いたものです。ステルスという言葉から小さく想像しがちですが、実際にはかなり大型の機体でほぼ
F-15と同じくらいの大きさがあります。作品はこの機体の特徴をよく捉えています。

No.126

Piper J-3 Cub for FS2000
Maximum Complexity visual model.
Designer : Manuel Medel; Flight Dynamics : Steve Small;
Panel : Yannick Lavigne; Sounds : Aaron Swindle.
Supported by FlightSim Developers

この機体は三銀杏こと楳本さんからわざわざメールでご紹介いただいた作品です。「逸品」という紹介に偽りなく、正に珠玉の作品でした。
Madel、Panel、Sound、FDE、どれをとっても文句なしです。

Piper Cubについてすこし調べてみました。（少し長くなりますが・・・）
初飛行はなんと1929年。当時はパイパーではなくテイラーブラザーズという小さな会社が作ったものだったんですね。製作から試験飛行までわ
ずか30日あまりだったそうです。その会社も1931年の世界恐慌のあおりで倒産した後、経理部長をしていたW.T.パイパー
によって再建。Cubも37馬力のコンチネンタルエンジンで再出発したようです。これがPiper Cubの誕生です。（それ以前はTeyler Cubと呼ばれ
ていました。）
Cubが名機になりえたのはUSA-35Bという失速特性のすぐれた翼型としばらくして登場したライカミングエンジンのおかげでした。紹介いただい
たJ-3は輝かしい最初の成功作で1939〜1941年の間に8,020機が作られ、当時の民間パイロットの90％がこのCubによって育ったといわれて
います。戦後も発展型が製作され1949年には私の「名機コレクション」にあるPA-18 Super Cubが
登場。エンジン出力も150馬力までになっています。（本コレクションNo.10）
このシリーズ、少なくとも私の調べた本が出版された1990年時点でもまだ製造が続けられていたようで1939年以来、23,500機以上は製造され
ているようです。

No.127

Stearman PT-17 Kaydet for FS2002/PT-13 Kaydet for FS2000
Original Aircaft:David Eckert
Panel: J.L. Stubbs

1930年代の代表的な練習機。現在もエンジンを換装した多くのStearmanが大空を飛んでいるほど米国では愛着の深い機体のようです。通
常、尾輪式の機体は離着陸や滑走がむずかしいのですが、この作品のFDEはかなり扱いやすいセッティングがなされていて、初心者にも大変
飛ばしやすくなっています。訓練機の面目躍如といったところでしょうか。
2002.3.29　FS2002用にVersion Upして再公開されました。今回はVirtual Cockpitも再現された他、細部もより精密なモデルにリファインされて
いるようです。素直な操縦性は前作どおり。面白いところではマイナスGで発生するレッドアウトがEffectとして加わっていました。

No.128

Ilyushin Il-18 for FS2000
Copyright by Thomas Manser and Markus Guntli 2001.
Repaint in Ramaer livery by Manfred Meyer.

1958年から1970年代にかけて旧ソビエト連邦の代表的な中距離旅客機でいくつかの機体はまだ現役で飛行中だそうです。この作品の機体モ
デルはFS98用と兼用でコクピットが透過式になっていないなど、少し古さを感じますがプロポーションは上出来です。パネルはFS2000/2002コ
ンパチでとてもよい雰囲気に仕上がってます。機体の方もFS2002専用が待たれるところですね。

No.129

Cessna 337 Super Skymaster registration G-HIVA. for FS2002
Design and textures by Arik Hohmeyer, Animation
by Chris Grabow (FS Design Workshop Berlin).

一見、単発機にみえてキャビンをはさんで前後にエンジンを配した、軽飛行機としてはめずらしい形状の双発機です。作品は機体のみでパネ
ルはデフォのセスナのパネルを使用します。前からコレクションに加えたかった機体でした。

No.130