「 かりもの 」
何気なく動かしている足
確実に違う場所へこの体を運んでくれる
意識したことなどなかったのに
はしゃいで飛び跳ねてみたり
何かを追いかけて走ってみたり
随分と働いてくれていたのに
感謝などしたことなかった
自分の体であって自分のものではない
生まれたときに借りてきたものだと
誰かに教えられたことがあった
壊れ始めてやっと
感謝しなければいけなかったこと
もっと大切にしなければいけなかったこと
気付く
人はみんな愚かだから
大切なものにかぎって
失い始めてやっと気付く
たとえば
愛にしても
2004/12/11 22:47
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