「 妖しく笑って 」
思い出して
追いかけるのなんか
好きじゃなかったはず
いつだって追いかけて欲しくて
風に髪なびかせて
ゆうゆうと歩いていたじゃない
なにをそんなに怖れているの
失うものなど
なにもないと
いつだって笑顔で歩いていたじゃない
夜の妖しい光に憧れて
道化のような笑みを浮かべ
いつだって
ふわふわと歩いていたじゃない
そうよ
なにも怖くない
失うものなど
なにもないから
ひとりなんか慣れっこ
だって
いつもひとりで歩いていたんだもの
さあ
あなた
わたしこれからは
追いかけない
つかまらないように逃げてみせるから
どうぞ
わたしを追いかけて
わたしは私の道を行く
自分だけの風の中を
顔を上げて堂々と
2004/09/17 20:51
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