「 水のように 」
流れ落ちる水の
耳に届く声が
やさしくて
流れておいき
留まらずに
さらさらと
とうとうと
どんなにもがいても
時は流れていくから
こころも
留まってはいけない
先へ
先へ
未来へ
夢と希望を持って
やわらかく
清く
流れていこう
2010.04.24 (Sat)
「 はるのゆめ 」
やさしさだけでできている
溢れる笑顔
他にはなにもない
なにもいらない
少し汗ばむ陽気と爽やかな風
幸せで満たされていく
あなたの笑顔
あなたの声
あなたの
ひらひらと風に舞う花びらが
さくらいろに頬染めていくから
夢心地のまま
いまひととき
このままで
2010.04.07 (Wed
「 ちいさな花 」
ちいさなちいさな花になりたい
陽の光を浴びて空気を吸い
水のせせらぎに耳傾ける
それだけで日々が過ぎていく
何も憂うこともなく
昨日を振り返ることはしない
明日だけを見つめていこう
今日は精一杯の自分だから
ぎりぎりのところで生きている
考えるとか
計算するとか
そんなことできるはずないから
笑顔になることしかできないから
2010.05.07 (Fri)
「 散り逝く前に 」
ちいさなちいさなわたしだけど
ここでわらっていることしかできないけど
あなたにあげたい
かけがえのないえがお
ほんのすこしのやさしさ
あげられるものなど
なにもないこと
わかっているけど
わたしをみて
ほんのすこしこころがほころんだなら
それだけでしあわせ
うまれてきてよかったと
おもえるから
2010.10.03 (Sun
あなたが微笑んでくれるから
前を向いて歩いていける
やさしい想いに包まれていること
わかるから
時々ふっと
前が見えなくなる
どうして笑っていられるんだろう
どうして歩いていられるんだろう
どこへ向かっているのか
何を探しているのか
そんなとき
思い出すの
あなたがいるから
わたしがここにいる
2010.11.10 23:47
「 風に吹かれて 」
薄い日差しを受けて
やわらかな穂が揺れる
ゆらめくこころのように
どうしてここにいるんだろう
いまなにをしているんだろう
自分で決めて進んできた
望んだ先にあるものを知りたくて
答えは見つかるのか
わからない
なにも
まだ何も見えてこない
木々を染めて秋が逝く
時を刻む自然の流れ
いくつ笑顔になれるのか
どれだけ生きていけるのか
誰かの役にたつような
そんな人生にしていけるのか
いまは風に吹かれていこう
ゆらゆらと
2010.12.01 00:11
宝石をちりばめて煌く街に
夢や憧れや
そうして日々の暮らしが走馬灯のように折り重なり
現を離れてしばし酔いしれる
体内の血液がゆっくりと流れ出す
つま先から頭のてっぺんまで
ゆっくりと
ゆっくりと
こうして今ここにいられることの奇跡に
巡り合わせた運命に
感謝して
感謝して
2010.12.16 21:01