車載カメラが欲しいとお考えの皆様、当方がお手伝いを致します。作成するシステムは基本的に以下の製作記事で述べるシステムになりますが、ご希望により柔軟に対応可能です。興味をお持ちの方はお気軽に管理者までメールにてお知らせください。 |
私はこのサイトでサーキットの日記を公開していますが、写真だけではイマイチ説得力がありません。人様に見せるためだけでなく、自分が読むためのものでもあるので、それでよいと言えばよいのですけどね。それでも自分が走っているところを映像として収めておいて、後で見ることができたら結構いろいろなことが分かるので有益なのではないかと思います。
「そんなの市販のビデオカメラを買って使えばいいじゃないか!」って声が聞こえてきそうです。確かにそうなんですが、市販のビデオカメラって比較的高価じゃないですか。安価なものでも6万円位はするのではないでしょうか。そこで、 この2点を考えて構成を考えました。結論から言ってしまうと、費用は2万円程度、カメラ部分はW50xH45xD35に収まっています。カメラが小さいことにより車外に設置することができ、例えば車輪の荷重のかかり方なんかを撮ることも可能になります(走行会でないと、サーキット側からクレームが来るかもしれません)。 今回の車載カメラシステムは、NTSCのビデオ信号を出力する純粋なビデオカメラとビデオデッキを組み合わせるという単純なものです。最近流行のメガピクセル高画質にはかないませんが、高画質を求めるとどうしてもコスト高になるのである程度の割り切りは必要でしょう。 今回の製作のポイントは、
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ビデオカメラを調達しましょう。秋葉原や大須などの電気街で比較的簡単に入手できます。カメラを購入するときは大きさ(作りやすさ)とネジ穴の大きさ、必要な電源(できれば単一電源が良い)に注意すれば良いでしょう。ジャンクの市販ビデオカメラ(あるかなぁー?)を発見できればそちらから部品を調達するのも良い考えです。 筆者は8400円のCCDカメラを購入しました(USBカメラが4千円程度で売られているところからするともっと安く買えそうです)。以下にスペックとサンプル画像を示します。CCD実行ピクセル数をかけてみると、約25万になります。25万画素のCCDカメラですね。
新たなカメラを入手しました。今度はCCDカメラではなくCMOSカメラです。こちらは5000円で購入しました。こちらのスペックを以下に示します。
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1.で調達したビデオカメラは基板が露出していますので、ケースに収める必要があります。もちろんケースに収められたカメラを入手した場合は必要ありませんが、値段は割高になる場合が多いようです。
今回はアルミケースを加工して、ハダカのカメラをケースに入れてました。ドリルで穴をあけてヤスリで削ります。大きい穴をあける場合はリーマーがあると便利です。 |
第一の難関です。電源を確保しましょう。カメラモジュールとビデオデッキの電源を取らなければいけません。今回のカメラモジュールの電源はDC12Vで、ビデオデッキはAC100Vです(稀に直流電源で動くものもあります)。正当な方法でいくなら、 シガライターからDC12Vを取り出すコード(同じく1000円くらい?) シガライターからAC100Vを取り出すインバータ(2000〜10000円、出力による) を新たに揃えることになります。
この方法をとらない場合は少々手荒な方法を使うことになります。12Vを取り出すのは簡単にできます。問題はAC100Vをどのようにとるかですが、この手の電気製品は直流電源で動いてます(ビデオデッキは一応モーターを使っていますが、多分直流モータでしょう)。そこで、AC100Vから直流電圧を作ったところへ必要な直流電圧を印加してやりましょう。そうなると、 はい、ビデオデッキ御開帳!
となり、かなりヤバイです。まぁ、やめたほうが良いでしょう。ただし、こちらの方が電気的な効率も良く、さらに軽くできそうです。私は前者の方法をとりました。130Wのインバータを3900円で入手しました。12Vのシガも分岐できるのでカメラの電源はここからとります。このインバータの画像を示します。
といったところで、電源の問題は解決です! |
通常ビデオデッキにはマイクはついていませんから、外部のマイクを付けなければなりません。マイクは小型で、指向性がなく、かつ感度が高いものがいいです。
マイクとビデオデッキの接続ですが、通常ビデオデッキの音声入力はライン入力しかありません。また、マイクから比較的離れた音をとることになるので、マイクとビデオデッキとの間にアンプをはさみます。かなり大きい増幅率が必要になります。 私の場合は使用するマイクに合わせてアンプを作成して使っています。 |
最後の難関はパーツの固定です。つまるところ固定のための棒とか板とかを用意します。どこまでやるか分かりませんが、考えられる固定場所を以下に示します。
出来る限り車自体に穴を開けたくありません。そうなるとどうしてもいろんな車種に対しての汎用性を持たせるのは難しくなります。したがって、皆さんがこの記事をご覧になって実際に製作される場合はご自分の車種用に作成する必要があります。 1はサンルーフを埋めたときに行った補強の金具に取り付けました。まさに怪我の功名というべき方法でした。スタンダードながら、一番画像的に使えると思います。 2は軽量化で取り外したワイパーの穴に取り付けました。したがって車体の中心よりも後ろについていることになりますが、よっぽどリアを流さないとケツが出ているとは分かりませんでした。 3はナンバープレートのネジを使用して取り付けるステーを作成して取り付けました。これは車種に関係なく実施できそうですね。この映像はドライブゲームみたいで楽しいですし、カメラが車外にあるので綺麗に撮影できます(車内にカメラを置いた場合、内外の明るさの差が激しいので綺麗に写らない)が、運転の状況がわからないので、あまり役に立ちませんでした。他人が走っている映像を撮るにはベストだと思います。 9は助手席でカメラマンを行う人の腕によって画像の出来が変わります。自動車のGに耐えながら撮影する必要があるので、結構難しいです。また、手ぶれを抑えて撮影するのは難しいです。
残りの個所については可能なものから随時追加していこうと思ってます。 |
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