「クルセイーダー作戦」を強引に成功させた英軍でしたが
さすがに補給線が伸びきったうえに、せっかく占領した「ベンガジ」の港湾施設も
DAKが撤退する時に徹底的に破壊していたので使い物になりませんでした。
英軍は一時進撃を中止して、補給線の整理、ベンガジ港の修復と
疲弊した部隊の休養と回復をする事にしました
英軍兵士は新たな年を「勝利の美酒」で迎えることが出来ました。
この後のDAKの過酷な攻撃を受けるとも知らずに・・・
その頃ドイツ軍は・・・
マルタ島攻略作戦の前段階として、マルタ島空襲を開始していました。
そのおかげでイタリアから北アフリカへの物資の補給が順調に進み
急速にDAKの戦力も回復していきました。
エル・アゲーラに退却してきた時には、戦車戦力は壊滅していましたが
一ヶ月もたたないうちにDAK,伊軍合わせて170両位まで増強されていました。
1942年1月21日 ついにロンメルは攻勢を始めます
前線にいたイギリス兵は油断していた為に混乱してしまいあっけなく敗走し、
更にベンガジの守備隊もせっかく苦労して修復したベンガジ港を捨てて
トブルク手前のガザラの陣地に期待しながら敗走していきました。
DAKは修復済みのベンガジ港をそのまま譲り受け補給の拠点を手に入れ
次の目標のガザラに向けてさらに進撃していきましたが
2月6日 補給に不安が出てきたのでガザラの手前トミミとメキリを結ぶ線上で
一旦進撃を停止してベンガジからの補給線の整理にかかりました。
一方、英軍はガザラの陣地ではDAKを殲滅する準備を始めていました。
陣地の前面に何重にも地雷原を設置し、後方に戦車部隊を多数待機させ、
DAKのいかなる攻撃にも耐え、そして攻撃に失敗して動揺したDAKを全軍で攻撃し
一気にケリをつけるという作戦をたてていました。
補給線を整えたDAK及び伊軍は、イタリア経由の補給も順調に進み戦車戦力も
DAK333両伊軍228両に膨れ上がり、満を持して攻撃を仕掛ける事にしました。
DAK 伊軍はガザラの陣地を攻撃するのに際し
機動力に劣る伊歩兵師団で正面の英軍の防衛線を釘づけにし、
主力のDAK(伊軍のアリエテ、トリエステも含む)は地雷原が薄いと思われる南側から侵攻し、
お得意の機動戦に持ち込み英軍を各個撃破してゆく作戦を立ててました。
5月26日 DAKはいよいよ進軍を開始
予定通り 主力部隊は南に迂回し伊軍は正面からの牽制攻撃を行った
5月27日 早朝にDAKは英軍の防衛線を迂回しの後方に回りこみ
ガザラ攻略の焦点「ナイツブリッチ」の防衛線に移動していきましたが、
英軍も黙って見ている訳ではなく機甲部隊により反撃に出ました
しかし、英軍は指揮系統が混乱していたのでバラバラに行動し、
しかも戦車部隊は横一列になり、突撃してくるので、
DAKの戦車砲や88mmFlakにより、各個撃破されていくのでありました。
英軍の救いはM3グランドの活躍で、枢軸軍にこの戦車に対抗できるの戦車は無く
いい様にやられてしまいました。
M3グランドに対抗できるのは唯一88mmFlakだけなのでありました・・・
DAKは補給線が徐々に伸びて行ったうえに英軍の反撃も激しくなった為、
戦力が細って行き、作戦継続が難しくなってしまいましたが、
5月29日の夜間にロンメル自ら補給部隊を率いて英軍の地雷原、防衛線を突破して、
補給を強行し、作戦を継続することに成功しました。
続く・・・
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