ひっそりと咲く谷間の華

ひっそりと咲く谷間の華  谷を降りる風に抱かれて  森の思いを抱く渓水  宝石よりも美しい麗水に生きる  ゲテモノなんかじゃありません
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| 枯れ沢の緑

水の流れない枯れ沢でも、周りの空気や地より
湿度が高く、植生も 周辺とは異なっているのが
普通でしょう。

湿り気を帯びた森の冷気は、やがて谷に集まり
谷間の冷気とともに谷を駆け降りてゆきます。

これもパセリの仲間と…?そんな風の中で、だれの目にも留まることもなく
ひっそりと咲く、柔らかな花々や 葉っぱたち…。
いつまでも、いつまでも、在り続けてほしい…。

パセリの仲間と思われます… .

ブナ林の中…秋のアジサイブナ林の渓の地で、秋の冷たい雨だれに打たれるアジサイが佇んでいました…。
やがて来る冬は、この花も葉っぱも枯らして しまいますが、また来年には美しい
花を 葉っぱを咲かせてくれることを、願うよりほか ありません。

せめて、この姿を目に留めることが出来て良かった…。
パチッ…ツッ…チッ…パツリ……。微かな雨だれの音が、変わらず続きます。

.

パセリの仲間と思われますが…

 キラキラと輝いている…?
 それは単に、逆光で輝いているのでしょうか。

 私は、その葉っぱ一枚、その花びら一枚の存在
 そのものが、輝きを持っていると思います。

渓流緑葉!!


岩の上のキシツツジ?雨に落とされる花たち…

春の風は、どんなに小さな谷にも訪れます。
そしてその表情は、片時も同じでは在りません。

残念ながら、この星の上には、「神様」などと云う
都合の良い存在は居ませんから、こうした輝きも
直ぐ先には過去の闇に消えてしまう…。(-_-;)

..

枯れ沢のイタドリ葉滝の近くのイタドリ葉岩の上の幼木 .
.
名もなき沢の渓流緑葉滝の水霧に濡れる渓流緑葉

 湿り気を帯びた風に護られた、小さな谷路に展開
 する柔らかな葉っぱたち。

 それは、極めて限定的で 脆い存在…。
 だからこそ、何処までも愛惜しいのです。


志和峰の小さな渓で標高250mほどを通る、1.5車線の生活道路…
その傍の、だれも目もくれないような小さな谷にも
輝きは いっぱい在ります。

これは かなり小さな花なので、たとえ何かの用で
谷に入っても、しゃがみこんで見ないと見落として
しまうでしょう。

無限に広がる凍てつく闇の中に、こんなに小さくて
脆い花も、神様のいない星の上で確かに実在して
しているのです…。

これは、くだらない戦争や 幼稚な公共事業による
破壊の一つすら止められない、役立たずな神さま
なんかには到底作れない、本当に尊いものです。

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