森の思いを抱く渓水

ひっそりと咲く谷間の華  谷を降りる風に抱かれて  森の思いを抱く渓水  宝石よりも美しい麗水に生きる  ゲテモノなんかじゃありません
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| 虚空蔵山の近くの渓1
  表土や地中に染み込んだ雨水は、森の思いや
  エッセンスを含んだ 渓水となり、無垢な渓魚や
  水生生物たちを 包み育みながら、遥か大海に
  むけて流れます。


虚空蔵山の近くの渓2

淵に浮かぶ木の葉 薄暗がりの淵
淵に浮かぶ木の葉


木々の枝葉が やさしい蔭を落とした、其処此処の淵を満たす渓水…。その周りを、湿り気を帯びた谷風が包みます。
そこは、その渓水よりも透明な瞳を持つ 渓魚や沢蟹など、無垢な命たちだけの空間であり、汚れた人間などが足を
踏み入れ壊すことは許されない…。もちろん、周りの木々が取り払われるようなことも、絶対に有っては成らない…。


白髪の滝1白髪の滝2
 夕闇せまる急な谷を落ちる麗水…。薄暗がり中で、
 その白い流れに、悠久の時を 見てしまいます。

 昔の人々も見ていたであろう、暗がりの中の白…。
 そこに神の姿も 求め見たに違い ありません。
 水霧を含んだ谷風で、木々の枝葉は揺れ続けます。


鷲巣橋の下1 鷲巣橋の下3
鷲巣橋の下2

其処此処の滝には、幻想も水霧の中に…。
其々の滝壷には、大きな渓魚など、其々の
主たちが、悠然と生きていてほしい…。

雨龍の滝1
雨龍の滝2 .

吉野川上流の支流…


 ごく小さな渓ですが、それでも その小さく浅い淵に
 渓魚の姿を求めてしまいます。こんな渓でも、川と
 しての要素は揃っていますよね。

 水深数十センチの浅い淵。大水が出れば、即座に
 流されてしまうほどの、その狭くて脆い空間の中で
 常に死と隣り合わせで生きる渓魚たち…。
 どうかどうか、変わらずに、ずっと生きてほしい…。

 外野の私たちは、少なくとも、狭く脆く厳しい空間に
 生きる渓魚たちの生きる権利を無視して、拉致して
 殺害したり、侵略したりしないことは基本でしょう…。

石鎚スカイライン脇の渓2ここは標高も高く、道路工事で沢の一部が水路と
化していて、魚たちの気配は無い渓ですが、其の
水は あくまで清く流れ続け、虫食いだらけの渓流
緑葉たちは、谷を降りる風で揺れつづけます。

石鎚スカイライン脇の渓3
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石鎚スカイライン脇の渓1遥かな石鎚の山稜
 初秋の頃の夕べ…
 遥かな石鎚の峰を望む 一筋の渓…。

 この汚れ無き清冽な流れは 面河から仁淀川を
 経て、やがて太平洋に届きます。


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