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電動RCヘリ&カー


東京マルイ The SAMURAI 4WD(ザ・サムライ)

 この車も、前ページと同じく京都で不燃ゴミとして捨てられていた処を運良く保護できたものです。タミヤの普及モデルとは性格が異なり、軽量・高剛性な樹脂製スペースフレームに、4独サスを搭載し、チェーンで駆動する4WDシステムを鮮鋭の車体構成で実現する、コダワリと楽しさが詰まった入魂のモデルだと思います。(詳しくないので…間違っていたら御免なさい!)

 因みに、ボディーと一部の部品、モーターが無い代わりに受信機やサーボ類が付いた車体ジャンクの状態でした(^^;

 画像は、ビデオ⇒アナログ経由でキャプチャーしたものですが明るさ補正の設定を解除し忘れたまま;;になっており、白トビ&黒浮き気味ですが、再キャプチャーする時間と気力が無いのでそのままです(^_^;あはは


 フロント周りです。実は保護当時に簡易レストアしてあるのですが、現状維持を重視する私は、元に戻せなくなる改変は基本的に行いません。つまり最低限な手入れを除き、できるだけ保護当時の状態を維持しています

 スペース フレームと、フロントのサスペンション フレーム(バルクヘッドと云うはず)が連結され、そこにWウィッシュボーンのAアームをセット。デフギヤ内蔵のスプロケットから、シンプルなドッグボーンを経て、フロントが駆動されます。シヴイ!

 バルクヘッドやアーム周りは、靭性が高くて、割れにくい樹脂製です。モノショック(1本のオイルダンパー)を作動させるAアームのクランク部分を含めて、全体的にスケール速度300km/h以上で走れるオフローダーの足回りとしては華奢だとも云えますが、必要以上に肥大化させていないほうが私的には好み☆


 リヤサス周りです。じつはモーターも付いて無かったのですが、ジョンソンと云うメーカーの380モーターを 保護当時に買い足しています。(ここで使ったビスなども、基本的に廃棄物から調達しています。工業規格で統一されているので、多くは使いまわし出来る!)

 ギヤボックスのメンテナンスハッチも欠品だったので、食品包装に使われる透明樹脂板を付けることで、視認性の良さ(笑)と、軽量化を実現しています。(当社比)

ダンパーは恐らくノーマルですが、動きも良くない上にオイル漏れも有ります。


 フレームとRギヤボックスの下周りですが、ななんとフレームの後端の、ギヤボックスと連結する部分の片端が、熔損で失われています。それでもなお高強度かつ軽量です。ナカナカ上手な設計ですね。

 ギヤボックスもフレームの一部として用い、サスアームをギヤボックスにマウントする手法(タミヤ製で多く見られる?!)では、部品点数を減らせて合理的ですが、この車はフレームに全外力を受け持たせるという 基本に忠実な設計であるため、クラッシュしても、基幹部品であるギヤボックスが破損する確立が低く、しかも軽量化することに成功していますね♪そういう美しいコダワリがサムライです☆



 Rギヤボックスに付くスプロケットです…が、元の部品は、コトもあろうに歯の一部が熔けて失われており、拾った厚めの樹脂板と、同じく拾ったアルミ板やビスの組み合わせで自作しています!(径や歯数はフロントに準じた)

 しかしアルミ板に施したDカット部分が弱く、すでに逝ってしまって機能しません!つまり駆動力が逃げて走れません(笑)

 できれば、いま手に入る良い材料で丈夫な部品を作り、ビスの長さを活かして追加で取り付けし、走れる状態に戻したい☆(これでも一時は走れたのです!)


 さらに困ったことに、ドッグボーンが1本欠品でした。そこで、これも自作

 自作内容は、工事現場などで頻用されるΦ3mmの鉄線を、できるだけ真っすぐに整形し、両端をU字型に摺り割り、黒色のBB弾(他のBB弾より軟質で加工し易い)に穴を開けたものを被せ、ピン代わりの適当なステンレス線を差し込みます☆(アート感覚?の図面(笑)はコチラ♪

 もちろん摺り割りではなく、鉄線に穴を開けてピンを通すか、6mm厚の鋼板から一体形状で削り出し、焼きいれするのが望ましいのですが、当時の工具では出来なかったので、軽負荷であろう?フロントに用いています。力の弱い380モーターで軽〜く転がす程度では壊れませんでした(笑)


 リヤサス(トレーリングアーム)に付く、ダンパー用ピロボールのネジ込み部分が弱かったので、やはり拾ったアルミ板を、ピロボールネジ込み穴3箇所を利用して止め、そのアルミ板にピロボールをネジ込むことで、大幅な剛性アップを実現(当社比)

 ダンパーエンドのアルミ板への干渉対策として、ピロボールにスペーサーを噛ませて調整しているため、ダンパーがフレーム側に寄っていますが、ギリギリ干渉しません

でも、どの道ダンパーの動きは良くないので、京商のプレッシャーダンパーなど高性能なものに換えると良さそう。


 リヤサスの動きです。かなりワイドトレッドなので、アームを捻る力も強く掛かりますね。

 ボトム時にもキャンバー角が変化しないジオメトリで、一応は底付きしないストローク設定ですが、フルボトムしてもアームの靭性で衝撃が吸収されるので、ダンパー用ピロボール部分の弱さも、ある程度はカバーできますね(^_^;



 フロント サスの動きです。←画像をポイント(ロールオーバー)するとフルボトムした場面に代わります。(SCRIPT使用)

 フロント サスはフルボトムで底付きしますが、フロントのバルクヘッドもサスアーム同様に靭性が高く、バンパーと一体のスキッドプレートも衝撃緩和してくれるし、サスアームへの過大な力も、ナックル部分の大型ピロボールを脱落させることで分散・回避するなど、基幹部分の破損を極力防ぐ設計思想みたいです。勝手な推測ですが、これぞ侍☆



 タイヤとホイールはノーマルで、アルミホイールを演出した銀メッキは、雰囲気あります!ただ、この車はボロボロでした。フロントのタイヤも外れかかりだし;;

 ホイールだけでなく、当時の写真から察するに、横から見るとトラス構造にも見えるフレームも、金属色で塗装させていたらしく、ボディーのロールケージ周りにも金属パーツを配置し、金属感あふれる車作りへのコダワリも最高★もし私がオフロードRCカーを設計できる立場であれば、ほぼ同じ車体構成に、シャフト ドライブ4WD機構を組み込むと思います。再販されてほしい♪(でも、このメーカーそのものが今も存在するのだろうか…?)

 なお軸受けの幾つかは、私らしくもなく、保護当時に樹脂製の純正軸受けを新品購入して交換しています。もちろん以前のメタル軸受けも使えるところには残し、交換した軸受けも保存してある筈です。


 この車には、ななんとアンプ(電子式スピード コントローラー)が付いてました!おかげでアンプ付きの車を初めて持てることに成ったのです!(^-^)v

 銘柄は、SANWAのバトル チャンプという普及品でしたが、私にしてみれば十分です☆損耗するのは嫌ですが、なんとか走らせたい車なんですよね〜。。うむむ〜;;



 いや〜っしかし!こんな素晴らしいお宝を棄てるなんて、ありえんですね。あほですね。そのことを広く発信するためにも、敢えて走行可能な状態で復活させたいな〜☆と思います。もし走らせる時は、省エネEVへの想いを乗せつつも貴重な車を損耗させないよう、省エネで走行姿が鑑賞しやすい380モーターを選び、代わりのタイヤぐらいは用意して、土埃もない体育館のような場所を選びますけどね♪

さっき見たRCを再び魅てみる☆  他のRCも魅てみる☆

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edit=2005/10/?-10~12 -2012/4/8