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電動RCヘリ&カー


TAMIYA The GRASSHOPPER(グラスホッパー)

 この車は、1992年ごろに京都で、不燃ゴミとして捨てられていた処を保護したものです。ブーム当時に親しんだ方には説明不要でしょうが、実際のオフローダーの忠実なモデル化が重視され、高価で複雑な車ばかりだった当時、車体構成の思い切った合理化やオリジナルのデザインによって、組み立て易くて丈夫で、7400円という低価格なキットを打ち立て、電動RCバギーをブーム化させたエポック メイキングな名車です(実は私あんまり詳しくないです;;こんな説明でイイかしら?)。

 保護した1992年ごろといえば、おそらく最も電動RCバギーに対するニーズが冷えていた頃ではなかったでしょうか。さらに「ほかしてまえ♪」と気軽に放棄する京都の慣習が追い風になっていたと思いますが、何でも気楽に棄てられてました。そうして棄てられた品々は、日用品から家電、家具、自転車、バイクなど多岐にわたり、そのまま清掃車で砕きながら回収し、さらに清掃局で破砕して埋め立て処分されていました。私は、そういう無残で勿体無い行為が大嫌い!それ以前に、価値を知っているだけに、見捨てることは有り得ない☆プロポやバッテリー、タイヤなどのパーツも一緒に紙袋に入ったスペシャル セットだったし


 フロント周りです。実は保護当時に簡易レストアしてあるのですが、現状維持を重視する私は、元に戻せなくなる改変は基本的に行いません。つまり軽微な掃除などの最低限な手入れを除き、基本的に保護した時のままです。

 前オーナーによるホーネット※化で、摩擦による減衰機能を付加すると同時にスプリング反発力を強くするアダプターが付いてます。

 摩擦は、リヤーのオイルダンパー用と共通のOリングに拠るものであり、動きが渋い(動きだすまでの摩擦が大きい)為スムーズに動作しませんが、その問題はノーマルタイヤの柔軟性で補償され、総合的には十分な路面追従 性能を獲得していたようです。

ホーネット:これも知ってる人には説明不要ですが、グラスホッパーの足回りと動力性能をバージョンアップするパーツに加えて、軽量なポリカーボネート製ボディーもセットすることで、クラスを超えたパフォーマンスを与えられた名車☆

 リヤー周りです。同じくホーネット化でダンパーステーが延長され、純正オイル ダンパーが付いてます。先記の通りOリングの質が悪いため、動きは渋いです。

 特にボディーの状態が悪く、前オーナーによるテキトーな切り欠きや、転倒キズなどでボロボロですが、敢えて補修していません☆

 サーボと機械式のスイッチと抵抗器の組み合わせで、車速を3段階に調整するスピード コントローラー(スピコン)です。

 じつはグラスホッパーやホーネットは、2005年の半ばに再販されました!のですが、車速の電子式コントローラーが主流になっている時流に合わせ、再販ものではスピコンが廃されています。再販は、損耗を恐れず気軽に遊べるので熱烈歓迎ですが、スピコンもグラスホッパーの味だと思う私には、唯一残念に思う変更点です(^^;

 ギヤボックス下面です。ここが最も地上高が低いので、激しく傷ついている車輌ばかりです。しかも、レストアしたにも関わらずオイルダンパーのオイルがダダ漏れで、ギヤボックス周りはオイルまみれです(^^;

 使われる歯車は、ナイロン樹脂製の平歯車(歯が真っ直ぐ)なので、キュリリリ…という独特の回転音を伴います。安っぽくも聞こえますが、これも味ってもの☆

 特にシャフト ドライブ4WDを採用するホットショット4WDなどは、ギヤだけでなく独自のオーバルブロック タイヤの転がり音も出て、全体ではブォーーーンというなんともカッコイイ音なんです。それと似た音を出す実車が、EllicaというEVです。
 シャーシー(台車)下面です。馴れ親しんだ風景ですよねぇ…。この外れやすいバッテリー収納部フタも、プレス部品のようなスリットをモールドしたニクい演出。車を大きなビニール袋に包んでホコリを除けているため、ここにもオイルが付着。

 シャーシなどは、軽量で耐衝撃性にも優れた工業用プラスチック製です。

 モーターはAYK RACING MAGNUM 300Bというのが付いてました。下手なハンダ処理による溶解跡がエンドベルの一部に残りますが、モーター整備したかどうかは憶えてないなぁ;;

 灰色のビニテは、シャーシ側ヒートシング取り付け部分への干渉対策です_| ̄|○大して効果ないですけど;;(当社比)

 Fサスアーム取り付け部分です。ガタ詰め処理で、食品包装などに使われるプラ容器から切り出した薄い樹脂板を組み込んでいます

 厚みや形状を匠の業で工夫し(笑)スムーズな動作を妨げることなく、ガタを極限まで追放することに成功しています☆(当社比)

 ナックル部分です。ここも垂直方向のガタは追放していますが、キングピンとサスアーム間のガタ、Fサスのスプリング取付ビス部分のガタ、サーボセイバーとステアリング ロッド間のガタ、リヤサスのガタ詰めなどは叶えておらず、ビミョーに中途半端ですね(^^;あはは
 全軸受けも、ノーマルの樹脂製(拾った当時のまま)ですが、ホイールに対する軸受けハメ込み位置を工夫し、回転ブレを最小限に抑えています(当社比)
 しかし、軸と軸受けの間のガタ(軸の磨耗が激しい)や、キングピン部分のガタも相まって、Fサスが少しくらい沈んでも、キャンバー角が変わらない!という芸当を魅せてくれますヾ(-_-;)ォィォィ

 ちなみにタイヤは、YOU-G PRODUCT TF-8411というのが付いてます。

 タイヤ&ホイールも保護当時のままで、YOU-G PRODUCT TR8412というのが付いてます。タイヤはノーマルより固めなので、乾いて砂が浮いた路面では有利に見えます。

 この車は、どんな風に走るのか??? 実は保護以降、未だ走行させていません!でも貴重な当時モノなので、走行は再販モノでバンバンに行いましょう☆早く買いたいな〜♪

 この車は、プロポ(無線操縦装置)も付いたフルセットでもあるので、オークションで売れば数千円には成る筈!モノの価値を見極められない脳天クルクルおバッカ〜さんは、これをゴミと判断した訳です。

 そんな汚バカさんに捨てられた車は少なくない筈ですが、そのうち運良く保護できた車は他にもあり、TAMIYA ホーネット(フルセット)、同 マイティフロッグ(欠品多い車体ジャンク)、同 アタックバギー(欠品多い車体ジャンク)、そして東京マルイ ザ・サムライ4WD(ほぼ全て揃った車体ジャンク)も保護しているんです!(後に紹介します)

 なんでもポイポイと棄てたくなるアナタ!いまNETオークションなど、道理に沿うモノの再利用の術が充実しているのです!棄てる前に、棄てても問題が無いかをチェックする習慣を付けてください!
単なる日用品とかならマダ許せますが、こんなに貴重なムフフを棄てるヤツぁー、月に代わってお仕置きよ★

他のRCも魅てみる☆

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edit=2005/9/18,19,25 -2012/4/8