EeePCを発端として世界中で話題となっている「ウルトラモバイルPC」についてご紹介します。
現在「EeePC」を発端として、「ウルトラモバイルPC」(または「ネットブック」とも言う)が最近の注目を浴びています。
基本的には3万円代から買えるという価格の安さ、低消費電力を狙ったCPUを採用でやや低めのスペック、10インチ以下の液晶サイズ、重量は1.0Kg前後で持ち運びしやすいというのが特徴。
光学ドライブなし、使いやすくするにはOSのカスタマイズやメモリなどの拡張が必要なために1台目のメインマシンとしては向いていませんが、複数のパソコンをお持ちで「携帯できる軽くて安いノートが欲しい」
というニーズにバッチリです。
元々日本は”小さく作る”というコンセプトは非常に得意で、携帯できる軽いモバイルノートPCは以前から様々なものが発売されていました。
しかし「価格が高い割に性能が低すぎる」という点が嫌われたのか、それとも時代を先取りしすぎていたのか、あまり売上は芳しいものではありませんでした。
しかし15万近くしていたモバイルノートを遥かに凌駕した当時5万という価格帯で攻め込んできた「EeePC」。
その後は他のメーカーも同様のコンセプトで製品を発表・販売を開始しています。
日本では工人舎が気を吐いているものの、有名メーカーの動きも鈍いながら出てきました。
世界的にもウルトラモバイルマシン・ネットブックは人気のようで、新製品に注目が集まっています。
ここからは発表・販売されている主な「ウルトラモバイルマシン」を長所・短所を含めて、ご紹介します。
全体的に見れば弱点のない機種はありませんので、ある程度割り切る必要があります。
<参考価格 \46,800>
下記のお店で購入するのがオススメ!
Endeavor Na01 mini(エプソンダイレクト)
EPSONが発売したウルトラモバイルPC。
後発ゆえに既発のマシンの不満点を見事に克服しています。
ユーザー満足度が高いのは日本市場での経験がなせる業でしょうね。
<この機種の○×>
○バランス構成など性能バランスがいい!
○XP(デフォルト)のため動作にサクサク感がある!
○1024×600ドット(WSVGA)の最大解像度&10.2インチ液晶で見やすい!
○剛性のあるボディと高品質感!
○キーボードが打ちやすい!
○コンパクトな電源アダプタ!
○余裕のHDD160GB!
○2GBへのメモリ増設も容易!
×約1.28kg(電源含む)と少々重め
×いい意味でもあるが地味なデザイン
×電池のもちが短め
<参考価格 \29,800〜\44,800(ポイント10%)>
下記のお店で購入するのがオススメ!
Sofmap(パソコンコーナー)
NTT-X Store:現金で5万円を切る価格で購入可能!
PCパーツや液晶ディスプレイでおなじみのAcerのウルトラモバイルPC。
話題のAtomを搭載して、8.9インチ液晶と高級感のあるボディが魅力のマシン。
既存の機種の弱点を補ってきた感じで、決定的な欠点がないのが特徴です。
<この機種の○×>
○CPUも含めた性能・機能が充実!
○1024×600ドット(WSVGA)の最大解像度は使いやすい!
○丸みと光沢の高級感あるボディ!
○ACケーブルがコンパクト!
○All in One カードリーダで多くのメディアを扱える!
×電池のもちがカタログスペック3時間と短め(おそらく2時間程度)
×メモリが最大1GBで増設不可、物足りない人も・・・
×キーボードの配列に違和感を覚える方、多し
×パッド部分の操作性に少々難あり
<参考価格 \49,800(ポイント10%)>
下記のお店で購入するのがオススメ!
Sofmap(パソコンコーナー)
以前からリブレットなどモバイル製品を出してきた東芝のウルトラモバイルPC。
さすがにユーザーが望んでいる機能を押さえてます。
後発ゆえの先発製品の弱点を補っているのが特徴です。
<この機種の○×>
○CPUも含めた性能・機能が充実!
○1024×600ドット(WSVGA)の最大解像度は使いやすい!
○HDDも120GBで豊富!
○グラフィック機能がネットブックの中ではまあまあ
○ブリッジメディアスロットで多くのメディアを扱える!
○USBスロットも3つと豊富!
×電池のもちがカタログスペック3時間と短め(おそらく2時間程度)
×メモリが最大1GBで増設不可、物足りない人も・・・
<参考価格 \39,800〜54,800(ポイント10%など)>
下記のお店で購入するのがオススメ!
NEC Direct
Sofmap(パソコンコーナー)
NEC特有のバランスの良さが出ているウルトラモバイルPC。
弱点らしい弱点もなく、価格もちょうどいい感じ。
既存の機種の弱点を補ってきた感じで、決定的な欠点がないのが特徴です。
<この機種の○×>
○CPUも含めた性能・機能が充実!
○1024×600ドット(WSVGA)の最大解像度は使いやすい!
○頑丈さも充分なボディ!
○USB2.0が3つと充実!
○メモリーカードスロットでSDメモリーカード、SDHCメモリーカードを扱える!
○HDDも160GBで豊富!
×電池のもちがカタログスペック2.6時間と短め(おそらく2時間程度)
×メモリが最大1GBで増設不可、物足りない人も・・・
×デザインが前時代的に感じる人も多いかも。
×若干HDDの速度が低めか。
<参考価格 \59,800>
下記のお店で購入するのがオススメ!
Sofmap(パソコンコーナー)
PCパーツで有名なMSIのウルトラモバイルPC。
話題の低消費電力CPU・Atomを搭載して、10インチ液晶とニーズに応えたマシンです。
<この機種の○×>
○CPUも含めて性能がいい!
○XPのため動作にサクサク感がある!
○1024×600ドット(WSVGA)の最大解像度&10インチ液晶で見やすい!
○パーツ構成のバランスがいい!
○キーボードが大きく打ちやすい!
×電源コードが太い
×作りに荒さが見られ、耐久性の面で不安あり
×無線LANにトラブル発生事例が多い
<参考価格 EeePC 901-X \44,800〜\59,800>
<参考価格 EeePC 4G-X(701) \19,800〜\29,800(ポイント10%)>
ポイントを考慮すると、下記のお店が安いです!
Sofmap(パソコンコーナー)
マザーボードなどで日本では有名なASUS(アスース)が投入してきた話題のEeePC。
<901-X>
前機種の弱点をしっかり補い、パワーアップした点は評価に値します。
キビキビ動いていて、解像度もUP、電池も倍近くもつように。
大きな弱点はSSDの容量がやはり少ない点。なんらかの形で増やさないと使いづらい人は多そう。
あとは重量が1Kgを超えてしまったところも若干のマイナスでしょうか。
それ以上に魅力のあるマシンですのでミニモバイルノートの購入を考えるなら、検討しておいた方がいいですよ。
<4G-X(701)の○×>
○現在購入できるウルトラモバイルマシンでも格安!(3万円以下)
○SSDのおかげでOS起動が速い!
○0.92Kgはやはり軽い!
○おもちゃ感覚でいじることができる!
○マウス・ケースなども付属し、コストパフォーマンス抜群!
○売れている分、ネットなどでの情報も豊富!
○ニコニコ動画やYouTubeも楽に視聴可能!
○OSがXPのため安定性が高い!
○メモリが2Gまで増設可能!
×初期の記憶容量が不足(不要なものを削る、SDHCカードの増設などが必須に近い)
×800×480ドットというディスプレイ最大解像度はやはり狭い
×電池の持ちが少々物足りない(輝度が低い初期状態で実質2.5時間ほど)
×ヘッドホンジャックに不良あり(入れると入力端子が傷つく)
×SSDの特性上ランダム読み込みは速いが、書き込み速度はHDDよりも遅い
×使いやすくするためには拡張すべき点が多く、パソコン初心者には敷居が高すぎる
<4G-X(701)>
特徴はなんと言っても、5万円(発売当初)を切った安さ。
その安さにはしっかり理由があります。
まず光学ドライブ、FDD、オフィスソフトなどの余計なオプションが全くついていないこと。
拡張性は低く、OSは1世代前のWindowsXP、液晶ディスプレイは7インチ。
HDDではなく、衝撃に強いフラッシュメモリドライブがメイン記憶装置になります。
試しに使用してみた限り、意外とキビキビと動いてます。
性能自体はやはり高いとは言いがたいため、携帯電話・PDA以上ノートPC以下と言った感じ。
1Kg以下なので、携帯性は抜群!!そしてメイン記憶装置であるフラッシュメモリドライブ・SSD(Solid-State Disk)の速度はHDD以上なので、特にOS起動などの動きがキビキビしています。
※”100円PC”としてニュースになってますが、条件であるイーモバイルの加入および月額使用料金などを考えると、実質の価格は普通に単品で買うより高くなるケースが多いので注意が必要です。
参考URL:下り最大7.2Mbpsの高速モバイル通信【イー・モバイル】
<901-Xの○×>
○前の機種の弱点を克服!(記憶容量・電池の持ち)
○SSDのおかげでOS起動が速い!
○1024x600ドットの最大解像度になり、使いやすくなった!
○マウス・ケースなども付属し、コストパフォーマンス抜群!
○売れている分、ネットなどでの情報も豊富!
○ニコニコ動画やYouTubeも楽に視聴可能!
○電池のもちも実働5〜6時間と長い!(カタログでは8時間)
○OSがXPのため安定性が高い!
○メモリが2Gまで増設可能!
×起動ドライブ容量が不足気味(一時ファイルなどを、Dドライブに移行するなどの要工夫)
×使いやすくするためには拡張・変更すべき点が多く、パソコン初心者には敷居が高すぎる
×SSDとはいえ、全体でも12GBでは記憶容量が少ない
×高容量電池搭載のため、重量も1Kg超えになった
×SSDの特性上ランダム読み込みは速いが、書き込み速度はHDDよりも遅い
<参考価格 スタンダード \49,800 / パフォーマンス \65,800>
下記のお店で購入するのがオススメ!
HP 2133 Mini-Note PC(HPダイレクト)
Sofmap(パソコンコーナー)
ツクモ(HP 2133)
通販では高い広告力を誇る「HP」のミニノートPC。
多機能性と安さを見事に両立させています。
用途にあわせて2つのモデルを用意しています。
スタンダードモデルと機能を強化したパフォーマンスモデルです。
価格はスタンダードが4万後半、パフォーマンスモデルが6万円台ですが性能を見れば納得。
<この機種の○×>
○SSDではなくHDDなので違和感なく使える!
○多機能!
○1280×768ドット(WXGA)の最大解像度は他社を圧倒!
○タッチスクリーンも使いやすい!
○剛性もアルミでバッチリ!
○ウルトラモバイルノート一の高級感あふれる作り!
○拡張性もそこそこある!
○XPへのダウングレード権つき(パフォーマンスモデルのみ)!
×充電時間は短いものの、電池のもちが悪い
×熱くなる傾向が強い(OSをXPに変えると解消される情報もあり)
×OSがXPではなく、Vistaのため少々もたつき感あり。
×わずかだがパワーが不足している面も見られる
×キーボードが英語キーボードで、配列に違和感を覚える方が多い
<参考価格 SA5KX08AL \53,000〜\59,800(ポイント10%)>
ポイントを考慮すると、下記のお店が安いです!
Sofmap(パソコンコーナー)
日本で唯一と言っていいほど気を吐いている「工人舎」。
てんこ盛りといった感じの多機能性は素晴らしいです。
とにかくこだわりが感じられるので、応援していきたいメーカーです。
様々な用途にあわせてモデルを用意しています。
一般的な「SA」、ワンセグTVチューナー内蔵の「SH」、DVDスーパーマルチドライブ内蔵の「SR」、CPU強化やワンセグ、GPSも搭載した高機能な「SH」(以上7インチ液晶モデル)。
8.9インチタッチパネル液晶でDVDスーパーマルチドライブ、ワンセグ・WEBカメラを内蔵した「SX」。いい意味で「ここまでやるか?」と言いたくなるほどです(笑)
価格帯はモデルによって大きく異なり、5万台から12万円台。
<この機種の○×>
○SSDではなくHDDなので違和感なく使える!
○メディアスロットや無線LANなど多機能!
○1024x600ドットの最大解像度は使いやすい!
○タッチスクリーンなど使い勝手が考慮されている!
○剛性もバッチリなので安心して使える!
○バッテリーのもちもEeePC 4Gより上!
○HDDなので容量も問題なく、場合によっては交換可能?
○用途に合わせたモデルが用意されている
×CPUパワーが弱く、少々もっさりと感じる場面も・・・
×0.99Kgと1Kgは切っているものの、EeePCよりも少々重い
×CPUやグラフィック機能が弱い面があり、ゲームや動画視聴は厳しい
×HDDなのでどうしてもSSDなどと比べると起動などが遅い
×ややヒンジ部分に弱さを感じる
<参考価格 \54,800〜\59,800/\48,000〜\59,800>
下記のお店で購入するのがオススメ!
★楽天市場★
日本ではあまりなじみのないEverex(エバレックス)のウルトラモバイルPC。
他社のものと比べて知名度が低く地味ですが、堅実さが魅力のマシンです。
私は1210J(\48,000ほどで入手)を所持していますが、旅行先で大活躍でした。
※1200Jと1210Jの違い
基本スペックは同じですが、この機種間には下記のような違いがあります。
タッチスクリーン機能:1200あり、1210なし
拡張モジュール装備ベース機能:1200あり、1210なし
初期搭載メモリ:1200 512MB、1210 1GB
重量:1200 970g、1210 920g
1200Jがベースですが、1210Jはヤマダ電機などが取り扱う機能変更版です。
機能制限があるぶん、1210Jは(メモリ増加分を考慮すると)少々値段が安くなり、重量も軽くなってます。
1200Jはタッチスクリーン採用機種として面白い存在で、今はあまり目にすることがありません。
<Cloud book 1200J/1210Jの○×>
○重量が軽い!
○1024×600ドット(WSVGA)の最大解像度は使いやすい!
○4in-1のメディアスロットは使いやすい!
○電池のもちが実質3時間(カタログでは4時間)
○意外と安っぽさを感じさせず、利便性重視!
○外部DVI-I端子がついているのは特殊!
×CPUも含め、他社製と比べると貧弱な性能
×メモリが最大1GBでそれ以上は増設不可、物足りない人も・・・
×キーボードの配列に違和感を覚える
×ACアダプターが予想以上にゴツイ
×利便性重視のデザインのため、外観は異質
これからもウルトラモバイルPC・ネットブックが発売されてくると思います。
自分も1台購入しましたが「この価格でこういう使い方ができるなら”買い”」という印象です。
不景気の感が拭えない今の時代、そしてVistaの不振の影響でしばらくは売れそうな感じですね。
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