2023年のご案内!

 

緊急のご案内です。
今年は合鴨の雛の入手が出来なくなりました。
毎年購入させていただいている千葉の椎名人工孵化場さんで飼育中の合鴨の親鳥が、2月9日に
鳥インフルエンザ感染が判明、翌日10日に全羽処分されました。また6月まで同孵化場は閉鎖
とのことで6月のお田植に合鴨の雛が間に合わないことになりました。
今年の除草は、人力で頑張りたいと思います。決意!(笑) 2月16日記す。



あいがもと人が育てる 米づくりの会

安心、安全、みんなで楽しい米づくりを目指します
 @環境保全と食としてのトータルな米づくり
   多様な生物が住む田んぼの維持を図る
   循環型で豊かな土づくりに励む(可能な限り無肥料で栽培する。無農薬で米づくりをする。)
   今年から発酵籾殻を田んぼに投入し、お米の食味をアップさせます!お楽しみに〜
   合鴨飼育場とその周辺のビオトープ化を目指す
   景観維持と保全をする
 A大苗1本の手植え
   大苗1本のお田植を体験する
   手植えの楽しさ、喜びを体感する
   収穫の喜びを体験する
 A除草の労力軽減のため合鴨と協働作業
   除草の救世主「合鴨」の除草の見事さに触れる
   合鴨のローテーションのタイミングなどの経験値をあげる
   合鴨の飼育、合鴨とのふれあいを体感する
   孵化場の設置作業を進める

 B自然の中での農作業を通して、自分の感覚機能を高める
   考えるよりも、気づいたり、感じたりすることの大切さを学ぶ
   米づくりを通して「豊かさとは何か」を考えるきっかけをつくる
 C将来、無農薬マイ田んぼ、グループ田んぼを考えている人への支援
   休耕田の紹介、無農薬栽培などの支援をする
   種籾の紹介
   
  
  備考) 大苗1本の手植えにするのは、苗1本が最も多く分けつし、病気にかかりにくいこと、
        また分けつの株の本数が多くなれば収量が上がるからです。
苗間隔は30〜35cm。

       
 合鴨(田んぼ投入時)    大苗1本    



 ・日帰りの作業と泊りの作業があります。いずれもご都合のよい時にご参加ください。
 ・泊りは4月の苗代、6月初旬のお田植え、9月の稲刈り、10月の脱穀、11月の収穫祭となります。
  (日帰り参加もOK)
 ・苗代づくり、お田植え、稲刈り、脱穀作業に参加された方には収穫祭で新米(こしひかり)がプレゼントされます。
 ・今年つくるお米は「こしひかり」「いのちの壱」「マンゲツモチ」「黒米(朝紫もち系です)」の4種類です。
 

     
 成鳥した合鴨    苗1本の株  

(今年の合鴨は、昨年までのチェリバレー種ではなく青首系を予定しています。
チェリバレー種は肉用種で美味しいのですが、除草がイマイチ、あまり働かない(笑)ので
変更を考えてます)



2023年の日程
今年はお田植後に人力による除草をします。
期間は6月中旬〜7月中旬までに2回〜3回ほど除草の作業をします。
日時はご都合のよいときにお越しください。(事前にお問合せください)
除草にご参加いただいた皆様には、今年初めて栽培します「いのちの壱」の新米をお渡ししたいと考えています。
お楽しみに!

補足:いのちの壱はこしひかりの突然変異種です。発見者のご要望で、籾でのお渡しは出来ない取り決め
になっています。玄米か白米でご賞味ください。

日    作業  作業内容  
3月   中旬 苗代用苗床づくり。
苗床予定地に米糠投入
トラクターで苗床づくり。
苗床用地に米糠投入・耕運
 
下旬 種籾の選別・温湯処理・冷水処理準備  
下旬 発酵籾殻の投入と耕運 300キロ投入予定
トラクターで耕運
 
4月   初旬 畔の雑草の焼却
畔水漏れ箇所修理
バーナーを使って畔の雑草の焼却  
初旬 種籾の催芽 30℃のぬるま湯に2日間つけ芽出しをする  
15日(土)〜16日(日)

苗代づくり
(この日から月末まで温度管理)
苗床の水平出し
田んぼに苗床と水路などをつくる。信濃培養土を撒く。
木酢液の散布。
種子を蒔く(大苗にするため種子同士がくっつかないように蒔く。)
寒冷紗と保温マットで覆う。
 
5月    中頃〜下旬 合鴨の雛用の小屋の受け入れ準備 小屋で合鴨の雛を育てる
電気炬燵の設置、金網の点検など
 
 下旬 代掻き
畔の草刈り
代掻きは、苗の活着や発育と田んぼの水漏れを防ぐため、田んぼに水を入れ土がトロトロになるまでトラクターでかき混ぜる。  
6月   3日(土)〜4日(日)
お田植え(こしひかり、いのちの壱) 苗代で苗取り作業。
大苗の早苗1本を手植え

苗間隔は30〜35pにする。
 
10日(土)〜11日(日)
 ☆
合鴨の電柵、金網、小屋などの設置
お田植え(マンゲツモチ、黒米)
電柵、金網、小屋の設置作業
苗代で苗取り作業。
大苗の早苗1本を手植え
 
 7月  初旬
合鴨ローテーション
 
 8月 中旬までに 畔の草刈り
合鴨の引っ越し
合鴨の除草作業終了。
8月初旬から中旬までの間に
田んぼから飼育場に移動
 
 9月  16日(土)〜17日(日)
  ☆  稲刈り(こしひかり、いのちの壱) 合鴨田んぼの電柵、金網などの撤去
バインダー、鎌で稲刈り
はざかけ(山梨では牛にかけるという)
 
 23日(土)日帰り  ☆  稲刈り(マンゲツモチ、黒米)    
 10月   21日(土)〜22日(日)
 脱穀 天日干しのお米をハーベスターを使って収穫作業。
牛の片付け
 
 11月 11日(土)→4日(土)に変更  収穫祭 大地の恵みと合鴨に感謝するお祭り  新米のプレゼント
ゲスト:うそまこと

 ☆:できるだけ参加いただきたい作業です。 ☆印のない作業も日が合えばぜひともご体験ください(事前に日時を
  お問い合わせください)
 


 ・作業は毎回9時スタートの予定です。
 
 ・除草と合鴨について
 水田雑草の中で史上最強と言われるのが「コナギ」です。コナギは大陸から稲作の伝来とともに付随してきたものです。
 コナギは放置すれば田んぼにびっしりとはびこり、稲の成長を妨げます。
 田んぼに這いつくばってコナギを除草された米づくり経験者のある方は「除草をやらずして田んぼを語るな」とおっしゃったほど
 除草作業は過酷です。
 除草の救世主が「合鴨」です。6年前から合鴨に除草をお願いしています。
 集団で除草する合鴨たちをぜひ見学してください。
 

コナギの花


 
 苗代で苗取り

 お田植は早乙女スタイルで!

参加費用
 ・日帰りの場合は費用は発生しません。
 ・宿泊の場合は1泊3食付で5,000円(中学生以上)となります。小学生は半額。小学生未満は無料。
  費用は当日お支払いください。
  宿泊される場合は事前にご連絡ください。


持物
 ・日帰りの昼食や宿泊の場合の初日の昼食はご持参ください。
 ・お田植えは田植え用の靴がおすすめです。
 ・稲刈りはノコギリ鎌と手袋が必要です。
 
申込み
 その都度メール、FBメッセンジャー(田崎哲夫)または電話(0551-42-4339、携帯090-9239-8070田崎)でお願いします。

その他
 ・基本的に少雨決行です。ただし10月の脱穀は晴天が続いている場合となります。事前にお問い合わせください。
 ・作業内容、持物や作業時間などのお問い合わせはいつでもご連絡ください。
 ・傷害保険は事前に個人でご加入ください。
 ・飲み物は持参ください。

 主催者のメッセージ 
   僕が京都でのサラリーマン生活に区切りをつけ、家族と共に山梨県南巨摩郡早川町雨畑を経て今の地に越してきたのが1986年。この江草の里山で、昔からの石積みの堰(水路)と棚田に出会い、以来自然環境を豊かにする仕組みを残し、景観保全のために、無農薬有機(レンゲ肥)栽培の田んぼ作りをしてきました。当初少なかった蛍は年々増えだし、田んぼにはどじょう、カニ、タニシ(つぼ)などの生き物が戻ってきました。自然環境を大切にしながら、秋の収穫時に初めて脱穀した時の「すご〜い、これで来年の生活は保障された!」という素朴な喜びは今も忘れることはありません。5ヶ月前に蒔いた種子から早苗になり、田に移してお田植えをし、除草の苦労をして得たご褒美だと思いました。
以来、米作りを始めとする農作業からは自分の生き方、あり方を含め多くのことを学んでいます。一方で2002年に南アルプスが間近に見える高台で、2反歩の広大な田んぼを借りて始めたみんなで米づくりを楽しむ「米クラブ」では、ご近所の方々が全て手植えで田植えをするさまを見て驚かれると同時に懐かしい光景だとおっしゃってました。この試みはわずか数年で終わってしまいましたが、思い出に残る活動だったと思います。東北大震災後の2012年に始めた「農育塾」は自分の暮らし方をふりかえり、農作業を通して自立した生き方を探ることをテーマに3年やってきました。「農育塾」は2015年に「iGAM塾」と名前を変えて再スタートしました。除草の救世主、リアル合鴨に代わるiGAMロボの実現に向けてみなさんとチャレンジしたいという思いからです。ハードルは高いと思いますが、まずは日中無人で代掻き後の田んぼを攪拌し続けることができるかどうかで除草はかなり軽減されると思います。現在iGAMロボはNさんを中心に実現の見通しが立つようになってきています。
「iGAM塾」の活動は3年としていましたので、2017年で終了し、1年おいて2019年から「あいがもと人が育てる 米づくりの会」としてスタートしました。除草なら任せて!の合鴨と僕たち人間との協働作業です。種から苗にする苗代は苗半作と言われるように、米づくりで重要な作業です。ここで大苗を育てるこつがほぼ掴めたので1本植えのお田植えができるようになりました。また合鴨たちの習性や田んぼからの引き上げ、合鴨の最後のあり方もその道筋が見えてきました。それでもまだまだ分からないことが多い米づくりです。経験値を高め、自然の声に耳を傾け、可能な限り肥料に頼らない米づくりを目指して行きたいと思います。一昨年、昨年といもち病が発生、食味も落ちましたので、昨年暮れから、発酵籾殻をつくり始めています。2022年は、この発酵籾殻の力とレンゲ肥で美味しいお米づくりに挑戦したいと思います。また「トータルな米づくり」を社会に広めるための様々な試みにもチャレンジしていきたいと考えています。                                              田崎哲夫/まろ 


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