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【7日目 3月9日】キリマンジャロ登頂
0:00 起床 いよいよ頂上アタックの日。この山は独立峰としては大きな山だ。アタックまで5〜6日間も要するのだから。なだらかな道だから、ちょっと道を整備してジープかなんかでここまで来たらずっと楽なのに・・・なんて浅はかな考えを持ってしまう。 小さなカップラーメンを食べ、全身冬山装備に身を固め、午前1:00ヘッドランプの明かりを点けて出発。ガイドは明かりなんて点けない。 富士山と同じくガレ場にジグザグに付けられた道を登って行く。高所対応のダウンパーカーを着ていたので暑くて少し汗をかいた。100メートルを全力疾走しているような息使いでないと酸素の供給が間に合わない。 途中に岩屋のような(自然に出来たとのこと)所があり、そこで休憩する。降った雪が凍って登山道を覆い、トラバースには注意する必要があった。 休憩の度に鈴木さんが一人ひとりに「大丈夫ですか?」と声をかけてくれる。高山病の影響か肩が痛い。 途中から次第に遅れる人が出てきて、バラバラになった。荷物が持てない人はガイドに持ってもらっていたようだ。 ギルマンズポイントのわずか手前で御来光になり、写真を撮らせてもらう。 |
御来光 |
御来光は素晴らしかった。上を見るとすぐそこにギルマンズポイントの標識があった。 6:55 ギルマンズポイント(5682m)着 ギルマンズポイントは、火口の縁の登り着いた場所で岩がごつごつして狭く、ここまで来れば一応キリマンジャロ登頂とみなされる。 暫く待っていると次々にメンバーが到着する。全員登頂だ。記念写真を撮り、先に着いていた5名は7:25その先のウフル・ピーク(5896m)へ向かう。 |
ギルマンズポイントにて |
ギルマンズポイントからウフル・ピークを望む |
すぐ近くに見えるウフル・ピークだが、一旦少し下ってから緩やかな登りがずっと続くため、結構苦しい。他の2人の女性のようにガイドに荷物を全部持ってもらえばよかったが、やはりそれは私の小さなプライドが許さない。ほんの4.5キロの荷物だが、ことのほか重たく感じた。 |
山頂の氷河(ここまで来ないと見ることはできない) |
もう、一歩一歩最後の力を振り絞って歩いた。途中で金髪の女性に「もうちょっとで山頂だからガンバッテ!」と励まされる。 8:58なだらかになってようやくウフル・ピークに到着した。 |
山頂にてガイド達と共に |
ウフル・ピークからギルマンズポイント(中央の低い峰)を見下ろす 真ん中は火口、なだらかに見えるが実際はかなり急 |
9:15山頂発ギルマンズポイント10:00着(途中で暑くなり、ダウンパーカーを脱いだ)ギルマンズポイントからは富士山の須走りのごとく砂を滑って、11:40キボハットに着いた。6時間かけて登った所を1時間半で下った訳だ。でも非常に疲れた。それにこれから更にホロンボハットまで下らなければならないのだから大変だ。 |
12:30 昼食 13:00 キボハット発 16:00 ホロンボハット着 もういやになるほど歩いた。くたくたに疲れた。 17:00 夕食 鈴木さんがワサビの利いた日本そばを用意してくれた。そばがこんなに美味しく感じたことはなかった。 |
8〜10日目 ホロンボハット〜アルーシャ〜帰国の途に |