程度下、自走不能

車は、使っても使わなくても傷んでくる。ガラスケースにシリカゲル詰めにして保管してでもいない限り、しかたのないことだ。しかし、使っている車の傷みかたと、使っていないクルマのそれでは、違いがあるようだ。
まして、ウチの車庫は日光こそあたらないものの、それだけに暗く、下は土で湿っていて、風もほとんど通らない。雨漏りもすれば、土壌生物たちの集会所でもある。保管環境としては、恵まれているとはお世辞にもいえない。
私のJ54が元気に走っていたころは、潮風と冬の融雪材でボディは錆びてくるものの、下回りは毎年黒ペンキを塗っていたし、頻繁にエンジンルームを覗いては手入れしていたので、ボディのボロさとはちぐはぐなほど、下回りやエンジンはしっかりしていた。それがひそかな誇りでもあったのだ。
しかし、休眠(というか放置)していた5年の間に、下回りやエンジン外部にもサビが出始めている。ボディは、あちこちがサビで膨らみ、その膨らみを突付くと、ボロッと穴があく。車内から地面が見えるとこも数箇所ある。もちろん元々ある水抜き穴ではない。哀しくなってきたぞ。
バッテリーがすでに死んでいるのでエンジンをかけれず、車庫から牽引で出したときも、ブレーキブースターが効かないからブレーキが効かないのが分かっていたので、センターブレーキ(サイドブレーキ)で停めたのはまあいいとして、クラッチは踏んでみたら1-2回は大丈夫だったのだが、ガキッという音とともにペダルが動かなくなった。たぶんマスターシリンダーが齧ったんだろう。幌は幌というよりボロだし、休眠中に何度かエンジンを回したときは、発電機が突入しづらかった。J50系ジープにはバッテリーの充放電を指示するアンメーター(一種の電流計)がついているので、こんなことまで分かってしまうのだ。ボルテージレギュレータのリレーが固着しているのかもしれない。他にも、乗らなくなる前からワイパーモーターはベアリングが減ってるモーター特有のキャーキャー音が出ていたし、運転席はシート外皮が破れてボロボロだった。今はシートはカビが生えている。ブレーキオイルのリザーバーはほとんど空だった。外部へのブレーキオイル漏れの痕跡は、ぱっと見た感じでは、ないようなので、ホイールシリンダーがほとんど伸びきって固着しているのかもしれない。フリーハブは完全に固着して切り替えができない。ロック位置にしておいてよかった。ウインカーのボディはアルミ鋳物が腐ってボロボロ、レンズを外すにはレンズを固定している細いビスを切るしかないではないか。それからそれから・・・・・・

問題点は数え上げればまだまだあるが、文章にするとなんだか書いてて切なく哀しくなってくるので、クールに整理してみるか。

要修理個所一覧

エンジン

燃料系統

電気系統

ブレーキ

動力伝達系統

ステアリング系統

ボディ

んーーーー
大変だこら。なんぼかかるんだべか。
リストラで金ねえぞ。なんつっても、今年度から給料10%カットされてるんだもねー。
いやはや、復活はいつになることやら・・・・・・・・・・・・・・・。


VOJ (Very Old Jeep)復活作戦 「廃車」へ