剥ぐ

中古部品リサイクルの極致、地球にやさしい「部品取り」。
しかし実際、もともと台数の少ないジープの廃車などそうそう出るものではなく、なかなか部品取りのチャンスは巡ってこないのだ。
そしてその数少ないチャンスに恵まれる幸運が、私に巡ってきたのだ・・・!

-----ウチのジープ掲示板「VOJ Lover's BBS」より引用-----

[34]追いはぎ(笑) - by おとうさん@大家族---2003/02/14/21:19

函館の友人のSさんが、「山に雪が解けたら解体屋に持ってってもらう予定のジープがあるので、よかったら使えるものを取ってって」という、うれしい申し出をしてくださいました。
ジープは車台番号J58-02XXXという、推定1977-78頃のJ58でした。雪の中、腐ったボルトは締め込んでねじ切る、というような荒業を駆使して、いろいろ面白い部品を剥ぎ取ってきました。
うれしかったのは、要補修とはいえ、ウチの幌よりはだいぶましな幌が手に入ったことです。
しかし、置き場所さえあれば、丸ごと持ってきたかったですね。アストロンエンジン、もったいないなあ。
(以下略)

-----引用ここまで-----

というわけで、いろいろ部品を剥ぎ取ってきたわけだ。
J58とJ54では、エンジンの違いから、電気系統の電圧など基本的にけっこう違うので、流用できる部品は車体関係にほぼ限られる。

身包み剥がされる直前のJ58
身包み剥がされる直前のJ58・・・

ちなみに今回剥ぎ取ってきた主なモノは・・・

・・・などだ。

頭がなめていて緩めることも締め切ることもできないボルトがままあって、ミラーの台座、フロントグリルなどは断念した。再挑戦の機会があればサンダーで切断等の荒業を試してみたいと思っている。
フロントグリルは別に必要ではないのだが、飾り物にでも・・・と思ったのだ。
その58はスペアタイヤキャリアがスイング式に改造されていて、便利そうなので外そうかと思ったのだが、溶接で固定されていてちょっと外れなかった。

後姿です
後姿。黄色いのは雪かき専用シャベルです。

脛まである雪の中だし、日は短いし、思うような作業ができなかったのはやや残念だが、まあまあなんとかウチの54も形になりそうなので、よしとしよう。
Sさんあてに、土地の所有者の方から、「ジープが裸にされてハンドルまでなくなってる」と報せがあったらしい。作業の前にSさんには声をかけていたのだが、土地の所有者は現地でも不在で挨拶はしていなかったのだ。Sさんは大笑いしていたが。

Sさん、本当にありがとうございました。助かりました。この場を借りてお礼申し上げます。
それにしてもほんっっとーーに、アストロンエンジン、もったいなかったなあ。


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