復活作戦始動か!?

-ウチの掲示板より引用-

> ジープ、車庫を出る!

>
> Posted by おとうさん@大家族 on 2002/11/17 19:06:54:
>
> とはいっても、復活はまだまだなのですが…。
> 子供たちの自転車が大きくなった上に増えたので、冬支度のためにも
> ジープを車庫の外に出すことにしました。
> バッテリーは既に完全に果てているので、自力では動きません。
> ミゼットで引っ張ってみたのですが、車庫の中でふた冬越していましたので、
> タイヤが地面に沈み込んでいて引き出せず、キャラバンで引っ張り出しました。
> 冬に地面が凍結して、春にまた融けるときに、荷重のかかったタイヤの下が沈んでしまうのです。
> 車内はカマドウマやクモの糞でいっぱい(^_^;
> クラッチはペダルが動かず、ブレーキオイルはほとんど空でした。
> フレームは大丈夫でしたが、車体はあちこちさびが目立ち、復活させるのはなかなか手ごわそうです。
> とりあえず、ボロボロの幌をかけ、幌の上からプルーシートをかけておくことにしました。
> さてさて、どこから手をつけたものやら……。
>
-引用ここまで(一部誤字訂正)-

ウチの5人の子供たちもみんな小学生になり、彼らの自転車も大きくなって、とうとうウチの車庫もキャパシティを超え始めてきた。
毎年、冬には自転車を片付けて、除雪道具を出し、春にはまた入れ替え・・・とやっているのだが、今年はついに自転車をしまいきれなくなった。
大きな原因は、子供たちと彼らの自転車の成長以上に、広くもない車庫(借家でこういうことを言ってはいけないが)の空間を、J54が占めているためだ。
そこで、やむなく、この冬はJ54を外に出し、車庫の前に置くことにしたのだ。
本当は、外にクルマが置いてあると除雪のじゃまだったりするのだが、車庫の前は毎年子供用の雪のスロープや、かまくらなどを作っているので、実際は除雪対象外区域といってもいいのだ。

とはいえ、大仕事だった。

まず、ふた冬車庫内の同じところに置きっぱなしだったため、地面が凍結/融解を繰り返すことで、タイヤが3cmほど地面に沈んでしまっていた。
J54はすでにバッテリーが完全にだめで、自力で動けないので、牽引して引っ張り出すしかない。
ジープは軽いので、普通なら軽トラのミゼットでも十分引っ張れるのだが、4輪が埋まった状態のため、軽いミゼットは雪の残る地面を滑るばかりで歯が立たなかった。牽引車の動けるスペースが少ないので、なんとなく長いキャラバンを使いたくなかったのだが、そうも言っていられないので、キャラバンを使って引き出した。キャラバンのTD27エンジンはサイズ、性能ともJ54の4DR5とほぼ同じだが、車体重量は空荷でも大分重い。バックだったこともあり、さすがに難なく引っ張り出すことができた。
しかしそこからが大変で、置き場所を決めるまでに、牽引車を前につないで引っ張り、今度は後ろにつなぎ変えて引っ張り、を繰り返さなければならなかった。J54はエンジンが回っていないのでブレーキブースターが効かず、サイドブレーキで停めなければならないのも大変、牽引車のドライバーは庭の雪囲いをするかーちゃんに手を借りないとならず、どちらも作業が進まない、等々、ということになってしまった。

幌をかけるのがこれまた大仕事だった。
J54は、幌とロールバーをを外し、ウインドシールドを倒して、車高を低くした状態で車庫に入れていた。
ジープは幌をかけると車高が2m近くあり、間口高さ1.7m程度の乗用車用の車庫には入らないのだ。
したがって、外に出してから、幌をかけてやるわけだが、この幌が古い上に寒さでいいだけ縮んでいて、まずウインドシールドのホックが入らない。幌が縮みきっていて、どれかを合わせると、他のホックに届かないのだ。しかたないので、トーチで幌を軽くあぶって柔らかくして、力任せに引っ張って伸ばし、なんとか中央部の4個所だけ無理やりはめ込んだのだが、大汗かいてしまった。
幌ドアも縮んでいるため、前方のシールスリットにドアを入れると、上下のヒンジピンが入らない。これも力任せにはめ込んだ。
幌のボディ側は縮んでつんつるてん、ボディと幌の間にかなりの隙間ができているが、これはどうにもならない。窓はほとんど破れてひび割れ、何箇所かは脱落して穴があいている。ひどいものだ。
ロールバーは車庫の隅に置くことにした。というか、ロールバーを載せる気力がなかった。

外に出したJ54をあちこちざっと見てみると、まあ放置してあったのだから当然といえば当然だが、ひどい状態になっていた。「要修理個所」の詳しくは次のページに譲るとして、とりあえず、野ネズミ、カマドウマ、ザトウムシ、その他いろいろな「薄暗い湿ったとこ好き」の生き物たちの痕跡が大量に残されている。要するに、「うんこ」の乾いたやつ。あと、サビ、カビは数知れず。
要修理以前に要清掃、要消毒という感じなのだが、日も暮れたこともあり、そのままでは雪が室内に積もってしまうので、とりあえずうんこ類はほっといて、青シートで幌部分をくるんでおくことにした。
幸い手元に大きなシートがあった。もっともこれは、3年ほど前の夏にジープを外に置いておいたときにかけていたものだ。そのときは車高の低い状態のまま、全体をくるんでいた。
EPIガスのBPランタンの明かりの中、幌の上からウインドシールドごとシートでくるみ、ゴムバンドと洗濯バサミを駆使して、シートをきっちり押さえた。
その後、何度か吹雪に遭っているが、シートはしっかり巻きついているようだ。

シート巻きのJ54
洗濯バサミとゴムバンドでシート巻きになったJ54と、現役通勤車のミゼットツー
スペアに吊っているのは「お宝」ブリヂストンのクロスカントリー 6.50-16 なんと未使用!!

さてと、ここからどうしたものかな。
そろそろ復活させたいとは思っていた。実は今の通勤車であるミゼットも、ぜひ欲しいという人がいるので、すでに嫁入り待ち状態だったりする。そんなこんなで、とりあえずいよいよ復活させる方向で考えてはいるのだが・・・。


VOJ (Very Old Jeep)復活作戦 「程度下、自走不能」へ