長短邂逅

復活作戦からの脱線は続くが、御容赦いただきたい。
復活後、絶好の耐寒テストの機会となった、「天使の囁きを聴く集い」のことは、このサイトの常連さんである「J44」さんから教えていただいた。
彼はハンドルネームのとおり、希少種の一つであるJ44を愛車にしている。
今回、私はJ54で、彼はJ44で参加し、道北は幌加内町で、同じ4DR5を搭載したショートとロングのジープが出合うことができる幸運に恵まれた。

ツーショット
ツーショット。オーナーのサイズはショートジープのほうがでかいが、これはスペックではない(笑)。
J44さんのJ44はPTOウィンチ装備。タイヤは195R15と小さいのを履いているので、7.00R15を履く私の54よりもだいぶ低い。
純正タイヤならば、本来はJ44のほうが35mm背が高くなる。
2004年2月8日、幌加内町母子里コミュニティセンター前にて。

長さの比較
同、バンパーをそろえて並べて、長さの比較。真横から撮ればよかったと思う。
両者の長さ関係データはこんなに違う。
型式J54J44
ホイールベース2030mm2640mm610mm
全長3490mm4100mm620mm
リアオーバーハング690mm765mm75mm
最小回転半径5.4(車体5.7)m6.7(車体7.0)m1.3(車体1.3)m
ホイールベースの差がほぼ全長の差に反映されているということは、後輪から後ろの出っ張りはほとんど同じということになる。ステアリングの切れ角度は同じだが、ホイールベースの差は、ほぼ2倍となって旋回半径に反映されている。
細かいことを言えば、私のJ54はスペアタイヤキャリアが下開きで車両後端がスペアタイヤキャリア締めつけナットの取っ手先端のためボディからはかなり出ているになるのに対し、J44は横開きスペアタイヤキャリアで車両後端がスペアタイヤ取付ボルトの先端でボディに近いため、ボディ自体のリアオーバーハングはJ44のほうが少しだけ長くなっているが、それにしてもそんなに大差があるわけではない。40系は50系のオーバーハングをほとんど伸ばさずにリムジンのように真ん中を伸ばした形なわけで、旋回半径はかなり大きくなるものの、タイヤの軌跡からのボディのはみ出しは、J50系同様0.3mと小さい。つまり、40系も50系同様、タイヤがぎりぎり通れるところならば、ほとんどなんとか回れるわけだ。そんなところは実にジープらしい。


走行中のJ44さんのJ44の後姿。こんなにJ40系のお尻を見ながら走ったのは初めてだ。
オホーツク海側湧別町で、別れる直前のショット。

別々の車で走っていたのであまりジープ談義もできなかったが、貴重な機会だった。J44さんにはこの場を借りて謝意を表したい。ありがとうございました。


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