「キャラメルマン」とは、周知のとおり、鳥山明氏の不朽の名作「Dr. スランプ」に搭乗する敵役、「Dr. マシリト」が世界制服を目指し作った、一連のロボットのコードネームだ。
資料によるとキャラメルマンは11体作られ、中でも「キャラメルマン4号」は、則巻博士側に寝返り、「オボッチャマン」と名を改めた。
妻が言うキャラメルマンは、当然ながら、この出来のいいオボッチャマンのことではなく、たぶんリベットでツギハギだらけの、キャラメルマン最終モデル「9号」のことだと思われる。
キャラメルマンは11体作られたので、最終モデルは「キャラメルマン11号」のはずだが、なぜか作品中には
「8号」として登場し、「世界一つおいのだーれだ大会」で打倒アラレを目指す。途中見物人にキャラメルマンは9号ではないかと指摘され、マシリト自らナンバーを8から9に書き換えた。
キャラメルマン8号改め9号(実は11号)は、決勝戦でアラレを吹っ飛ばすものの、自らの作った旧姓キャラメルマン4号のオボッチャマンの「ごあいさつ砲」に撃破され、あわれボルトを残すのみという姿になってしまった。
キャラメルマンのナンバリングの混乱は、当時超多忙だった作者、鳥山氏の確認ミスによるものといわれているが、鳥山氏のことだから、わざとかもしれない。
溶接とリベット修理を比べると、リベット修理には「のりしろ」が必要であることと、接合部のシールを行わなければならないこと、それに当然ながらリベットを打たなければならない分、リベット修理のほうが手間がかかり、やや重くなる。一方、リベット修理では熱の影響がないため、接合面や接合後に袋状になってしまう部分もあらかじめ防錆処置が出来る、再修理が必要になった場合に分解が容易、母材の熱による劣化がない、といったメリットもある。
リベット修理では、仕上がりが「いかにも直しました」風、もしくは航空機風になるのは賛否両論あるだろうが、なにより、貧乏DIYにはぴったりだし、仕上がりのメカメカしさも私好みで大変結構なのだ。
修理は私一人で作業していたため、なかなか写真をとる余裕がなかった。それでもなんとか少し記録できた分を、順次公開していこうと思う。
そういえば、自民党総裁選挙を目前に控えた2003年9月中旬現在の首相、マシリト博士にちょっと似てるよな。