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【夏休みの読書】 『金色のガッシュ』(少年サンデーコミックス@〜P以下続刊)を読みました。大海恵のファンになりました。 で、この作品の構成は、基本的にポケモン型ですね。RPG型といってもいいでしょう。モンスター(〈ガッシュ/ピカチュウ〉)とその操作者(〈清麿/サトシ〉)を主人公として、バトルをフィールドに戦いと成長を描くという点で、同じジャンルに分類できそうです。戦いも、例えば第7巻の57頁から102頁にガッシュ+清麿VSロップス+アポロのバトル場面が展開されていますが、呪文の吹きだしに注目すると、59頁「リグロン!!」・61頁「ザケル!!」「リグロン!」・62頁「ザケル!」というように(注:ガッシュ、ロップスという魔物は清麿、アポロという操作者の呪文によってワザを出して相手を攻撃する)、交互に攻撃しているのは、RPGゲームの攻撃のあり方に等しいことがわかります。 でも、キャラクターに注目すると、実はこれが『ドラえもん』のネガティヴであることに気付きます。最初、読み進めたときから気になっていたのですが、『ポケットモンスター』(アニメ版)の主人公サトシにしても、『ドラえもん』の中心人物のび太にしてもけして頭の回転はよくなく、のび太に至ってはデキの悪い子の代名詞としても用いられているくらいです。ところが『ガッシュ』の清麿は天才という設定になっています。第一巻第一話では、「マサチューセッツ工科大学の主席卒業生の論文」なんてのを時間つぶしに読んでいるくらいに。のび太とは反対の性格が与えられています。反対の設定はほかにも多くみられます。のび太は学校にあって必ずしも孤独ではない。いじめられても対話の成立する仲間を持っている。しかし、清麿は孤立しています。なお、のび太には大人っぽいしっかりもののしずかちゃんがいますが、清麿はおよそ「いいとこないなあ」と嘆かせるスズメが置かれています。この辺も対偶的なキャラ設定になっています。 そこに教育係として登場するのがドラえもんとガッシュです。ただ、のび太がドラえもんによって成長することがないのに対し清麿はガッシュによって成長するという違いについては、キャラ設定というより『ドラえもん』が一話完結型で、しかも「循環する時間」(のび太は永遠に五年生であり、三月からふたたび同年の四月に時間が戻る)を生きており、対して『金色のガッシュ』は長編ストーリーで、時間は一往直線的に設定されているので、教育係としてのキャラの性格の対偶的関係は作品そのものの性格に由来する現象でしょう。 なんてことを考えました。 さて、ハリポタの新作が届いたから読もうっと。 【夏休みのお絵かき】 ちょっとした落書きデス。クリックして見てね。 |
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