惟光の作品年譜
(まんが編)

構想年代 作品名 コメント
高校生のころ (無 題) 『スターウォーズ』と『水滸伝』に影響をうけた作品。空中に浮くバイクに乗った山賊が官軍と戦って、主人公がキズを負うシーンをレポート用紙の裏側に鉛筆書きしたもの。このころの主人公の顔はすっかり横山光輝風
高校生のころ (無 題) 貴族の公子が寄宿制の学校に入学し、境遇から人を信じなくなったやや倒錯した皇子の心を融かしてゆく物語の導入部分。キャラの顔が横山風に加え、萩尾望都、竹宮恵子の影響が加わる。内容的にも『風と木の詩』の影響が…。
これもレポート用紙のウラに鉛筆書きで数十枚。ここで造形されたキャラが以後固定化する。
高校生のころ (無 題) 初めてケント紙に丸ペン、製図用インクで描いた作品だが2枚で挫折。一つには点描の多様でつかれたせいもある。
砂塵の中から、髪を伸ばした少年が現れ、物語が始まる。そこまで描いて挫折。
高校生のころ カムイ(仮題) 砂塵は疲れたというので霧にして、アイヌ風の装束をつけた少年の住むコタン(村)にドラゴンに乗った剣士が訪れて物語が始まるところまで描いて挫折。
高校生から浪人生のころ 黙示録の騎士 『サイボーグ009』と必殺シリーズの影響をうけた作品。惟光が北欧文学科に進む決意をさせた意味のある作品。無地のルーズリーフに150枚くらい、断片的に描いたかな。
キャラの絵は竹宮調から、やっと自分の絵になっていった過程を残している。
内容は、日本人とフィンランド人の混血少年レオと、フランス人少年ルイが、レオの父親によって改造人間とされ、ほかの仲間、日本人少年の大和建、カナダ人少女アンヌ、ドイツ人少年カール、イタリア人少年フィリップとともに、父親の命で政府要人の護衛をしたり暗殺をしたりする話。全員が活躍する話のほか、レオとルイ、建とアンヌという二組の恋人(レオとルイはJUNEの世界)に、それぞれカールやフィリップが参加して、エピソードを持つはずだった。事件の発端やラブシーン、活劇シーンなどは断片的に数多く描いたけど、まとまることはなかった。
本格的に描き始めた最初の作品であると同時に最後まで描いていた作品で、建がテロに巻き込まれるシーン2ページは作者の絵の中で最も精緻で、キャラが動いている絵となった。原稿は現在行方不明(6月9日原稿発見!)
浪人生時代 新編 黙示録の騎士 6月9日に発見した原稿の中にあった作品。描いた本人はすっかり忘れていた存在。ルーズリーフに鉛筆描きだが、第1話が2/ 3完成して、第2話のはじめで中断されている。
第1話は、フランスのリヨンでレオとルイが暗殺をする場面で始まり、次いで日本、東京国立市から丹後半島に飛ぶ。レオとルイが三年前に失踪したレオの父親を丹後半島にある宗教団体から助ける話。彼らの行く手に謎の男(イギリス情報局員)がからむ。(そこで中断)。
第2話は、父に対して素直になれないレオは一人で母のふるさと、フィンランドに戻り、幼い頃親しくしていた父の教え子兄妹(アーレ)と再会する。レオはアーレと幼いころのように一緒にサウナに入っている。外の湖に泳ぎに出たレオは自分と同じ能力をもった少年に襲われる。(そこで中断)。
この作品はコマ割が頂点に達している長いコマにからみつく帯コマがあり、それぞれの系統のコマに登場人物を割り振って超能力(009の加速装置に相当)による戦闘シーンを展開してみたり、曲線を多用したコマを乱舞してみたり、重ね方、間の置き方など、さまざまな工夫をして、ほぼ成功している。場面展開もテンポよく、鉛筆画のデキもいい。とくに第2話のフィンランドのシーンは、観光ガイドだけで描いたわりには、よい雰囲気がでている。この絵を描きながら北欧文学科受験を決意したのではなかったか。予備校の同級生が悪役として登場していることからみて浪人していたころの作と思われる。
高校生から浪人のころ
さらに大学生になって
異邦人 このころ『黙示録の騎士』と並んでライフワーク的に描いていた作品。全10話。これもルーズリーフに300枚(ウラオモテ)描いて未完。それをもとに大学生になってケント紙に丸ペン、製図用インクで描いてみた(原稿現存)。セーターの網目まで描く執拗さにプロローグの途中で挫折。
内容は基本的に『スターウォーズ』と『ウルトラセブン』を混ぜたような作品だが、作者が受験を前にした不安と苦悩と現実逃避が濃厚に漂う。
【第1話】
主人公レオ(黙示録と同じキャラデザイン)は、バルタン星大統領の息子だが、受験の抑圧に耐えられず家出した少年である(ペン描き版では、好きだった幼馴染の女の子が、腹違いの兄と結婚する設定に変更)。挫折感で自らをいためるレオは宇宙空間に転移装置を敷設する航海に出る軍艦に男娼として乗り込んでいた。そんな自分に嫌気が差し、航海途中で軍艦から脱走する。彼には変身能力があり、宇宙空間を飛行することができるのであった。そして地球にやってきた彼は、言葉も通じず、生活力もなく行き倒れるが、親切そうな若者に拾われて地球の言葉や生活習慣を学ぶ。しかし若者は、レオを奴隷のように扱いはじめ、ますますみじめな気持ちになるが、一方でこの星の住人として生きてゆこうという決意も生まれてくる。
【第2話〜第4話】
レオの故郷、バルタン星が地球に攻撃をしかけてくる。レオの住む東京も攻撃をうけ、戦火の中、若者は死んでしまう。レオは変身して侵略者と戦う。地球には防衛軍ができる。
【第5話・第6話】
バルタン星は地球破壊のため、凶悪な犯罪者メトロン兄弟を地球に送ってくる。レオは変身して戦う。戦いの中で、防衛軍の女性兵士アンヌと出会う。
【第7話〜第8話】
レオと地球防衛軍女性兵士アンヌとの恋物語。恋物語はかけるほど作者は成長してなかったので、手付かず状態。
【第9話】
レオは地球防衛軍のエリート部隊に配属されている。移送装置の究明も進み、バルタン星への反撃と進攻が始まる。戦闘シーンばかりは断片的に多く描いた。
【第10話】
各地での戦闘に勝利した地球軍はバルタン星宮殿にいたる。レオは父親と再会し、両者変身して戦い、レオが勝つ。レオはアンヌと結婚する。

この作品は、いろいろと引用をほどこしたのが特徴で、人型宇宙人のバルタン星の宇宙服が『ウルトラマン』に出てくるバルタン星人の形、一方地球人の宇宙服がメフィラス星人の形。地球防衛軍の軍用車両はウルトラ警備隊のポインターで、輸送機はサンダーバード2号。そのコンテナから鉄人28号やジャイアントロボが現れて戦う。操縦者は地球防衛軍士官金田正太郎。メトロン兄弟はそのまま『ウルトラセブン』のメトロン星人の形をしたロボット型兵器で破壊活動をする。そんな作品。『黙示録』で用いたルイ、カール、タケルは地球防衛軍エリート部隊の隊員として登場。ストーリーは全体的に暗く、「父殺し」モチーフに収斂されるが、ハッピーエンドとなるあたり、まだ若い作品かもしれない。(6月9日、オリジナル原稿発見)
浪人生のころ 滞夢荘物語 中野にある古風なアパート(『ちゅらさん』の一風館みたいな)の住人、レオと謎の青年朱鷺旅人を主人公にした幻想小説風短編集。浪人生の心の闇を幻想世界に展開したような作品。これもルーズリーフに数十枚。一部ペンいれ。どこかしら高橋葉介の影響が漂っている。
浪人生から大学生にかけて ビッグレオン(原典版)
定本ビッグレオン
ビッグレオン(小説版)
ビッグレオン(夢民版)
『異邦人』が惟光版(そのころのペンネームは工場製首興業。<「めるへんめーか」の影響です)『ウルトラセブン』だとすれば、これは『帰ってきたウルトラマン』かな。『異邦人』がどっか暗い人生モードなのに対して、三角関係の悲劇をさわやかな恋物語で、というコンセプトで描いた変身ヒーロー物。全体の構成などをかなり細かく設定して描こうとしたもので、一番愛着がある。今でも完成させたい意欲の残っている作品。

【導入部の設定】
主人公レオ・サンジョウ(地球名:三条麗王)は、レイ・オルドビスとともにアンゴルモワ星人に滅ぼされた巨人族の唯一の生き残り。その変身能力ゆえに軍の情報部員として飼われている。そんな環境の中でレオとレイは互いを慰めあう仲になっていた(小説版。この辺、『風と木の詩』の後遺症)。
アンゴルモアは、人口膨張の打開策として高度な文明を持つ国を侵略し、原住民を抹消して移住することを計画した。すでに巨人族を滅ぼし、他の星も滅ぼして、次はテラ星系第三惑星(つまり地球)に侵略を計画した。
だが、テラ星系第三惑星には文明とともに巨大生物が存在していた。情報部は超能力を持つ巨人族、レオ中佐に怪獣退治を命令した。

【ビッグレオン〈夢民版〉:プロローグ
@いきなりレオとレイのベッド・シーンで始まる。レオの出発の朝である。
A回想シーンで、情報部本部で命令をうけるシーン。本部ではレオの元の彼女サミランが働いている。サミランはレオが巨人族であることに怯えて振った形のまま、関係がギクシャクしていることに後悔を残している(彼女の同僚との話で、レオの素性が説明される)。
B司令室で命令とその説明を受けるレオ。
Cレオが帰る(この段階ではまだ、レイとの関係は未成立。レイの一方的な恋に設定=夢民版)。レイに任務を告げる。動揺するレイ。思い出を求めて二人で繁華街にでかけて食事をする。
D帰宅するとサミランがやってくる。レイは追い返そうとするが、彼女はレオと話がしたいと言って帰らない。キレたレイが眼から光線を発するのをレオが遮る。
レオに謝るサミラン。レオは無表情に追い返す。泣き崩れる彼女
E室内。レオとレイが飲みながら二人の出会いを回想する。語るうちにあやしげなムードになってレイがレオの肉体を求める。レオは拒否しない。そして冒頭シーンに戻る。
Fレオの出発シーン。宇宙船を見送るレイ。ふりむくと彼女がいる。すれちがう二人。サミランがレイに背中から話しかける。
サミラン「あなたたち、愛し合ってるの?」
レイ「ぼくは彼を愛している。」「そして彼は」「君ではなく、ぼくを選んだ」
サミラン「そう―」「わたしの入る隙間はないのね…」
レイ「―どうかな…」
サミラン「え」
レイ「彼は」「優しいからな」「ぼくは君に」「嫉妬していた」
(ここでサミランは振り返る)(レイを見つめるサミラン)(振り向かず去るレイ、背後を飛び立つ宇宙船)
※この最後のシーンの絵は下絵だけれど、表情を上手に描きこなしたと思って気に入ってます。とくに女性を女性らしく描けたのは初めて。
夢民版はA4版ケント紙にペン描きで、下絵は終了、半分ペン入れが終わっています。一番熟している時期の作です。あ、『夢民』というのは大学2年のころに仲間と作っていた雑誌の名です。掲載を考えていましたが、編集方針のズレから分裂して発表できませんでした。

【ビッグレオン〈原典版〉第1話
岐阜にレオは潜伏している。怪獣があらわれ、EATO(東アジア条約機構)軍モンスター・アタッカー(夢民版ではFEM=極東軍対怪獣部隊)が攻撃する(ここまでルーズリーフ鉛筆書きで完成)。このあとは、すったもんだして、レオがモンスター・アタッカーに入隊するはこびになる。

【ビッグレオン〈原典版〉第2話】
海で船が謎の沈没をしている。調査にむかうモンスター・アタッカー(MA)。

というように最後はレオが巨人(ビッグレオン)に変身して戦う怪獣退治の話が連続する。
MAのメンバーは『黙示録の騎士』の面々(ルイ・タケル・カール。名前は変更)で、新キャラでショートカットの女性、セイラが登場する。
第2話から第4話にかけて『帰ってきたウルトラマン』風に仲間たちとの対立と理解、和解が展開され、レオとセイラとが接近する兆候を見せる。
第5話になると、『ウルトラマン』のジラースを翻案した物語が展開され、ここでセイラがレオの正体を知ってしまう。その一方でセイラはレオへの愛を自覚し、告白する。レオは拒絶しようとするが、それが、自分の任務に対する義務と彼女への誠意に由来する=自分もセイラを愛していることだと気付く。

第6話からはレオとセイラの不即不離の恋を軸としながら、サンダーバード調の物語などが展開される中、アンゴルモワからレイ中佐が派遣されてくる。

第8話に至って、レイはレオと再会する。レオへの愛情を昂ぶらせていたレイはレオの拒絶にあって動揺する。レイを拒絶した自分に驚いたレオはセイラへの愛を確信し、任務の放棄を覚悟する。ただ一度、レオとセイラは愛しあう
レオに拒絶された理由がセイラへの愛にあることを知ったレイは第9話でMAに侵入し、セイラに接近、殺害する。
【ビッグレオン〈原典版〉第10話】
セイラ殺害という事件に対して狂乱するレオ。一方、事件に関心をもったMA隊員ルイは、レイを犯人と推理するが、レイに殺害されてしまう。セイラ、ルイと仲間を殺されたレオはレイに怒りをぶつける。自分の愛が受け入れられないレイが変身して地球を滅ぼそうとするので、レオもまた変身して戦う。二人のビッグレオンの戦いである。
結局レイは愛するレオに殺されて満足して死んでゆく。レオはさまざまな感情に飲み込まれ行方不明となる。
【エピローグ】
アンゴルモアの侵略。空襲される地球。逃げ惑う市民。死体の描写。戦乱の中を発狂状態でさまようレオの姿で終了。

『異邦人』が暗い物語であったけれど、ハッピーエンドで終わるのに対し、『ビッグレオン』は最後にアンハッピーに急転直下する。
大学院生のころ 「さんせう大夫」ほか 説経「さんせう大夫」のマンガ化。このころは原作ものを多く書いては損じていた。ほかに歌舞伎の『鳴神』を江戸時代の芝居小屋からの劇場中継という形で書いたものや、『鳴神不動北山桜』、『白浪五人男』などもある。キャラデザインの多様化が始まり、とくに「さんせう大夫」は三頭身キャラを出したり、水墨画風の背景にしてみたり、最も絵にメリハリのある作品。山岡大夫に売られるところまで描かれている。原稿現存。
大学生から大学院生のころ 題未定、平安朝ウルトラマン 設定は「異邦人」と同様で、変身能力をもった宇宙人レオが、地球にやってくる。しかし、それが平安時代、ということになっている。
【上の巻】
ときは関白藤原忠平(時平の弟)のとき、ちょうど菅公(菅原道真)の怨霊になやまされているところで、内裏に落雷するところから話がはじまる。内裏炎上の中、舎人として活躍する若き平将門。彼は忠平に「京は自分にあわない」といって東国に去ってゆく。
【外伝】
東国に帰る途中、将門は三河の八橋を通りかかる。そこに業平の亡霊があらわれる。
【中の巻】
京に帰った将門は、山中に鬼がでると聞き、退治に出かける。その鬼がレオ(変身形)である。言葉も通じない中、互いに戦いあう中で、将門はレオを戦士と認め、レオも将門に心を許す。二人の間に友情が生まれ、将門の娘滝夜叉姫もレオに恋をする。レオは将門のために、東国に跋扈する山賊や怪獣を退治する。東国の民衆は自分たちを守ってくれる将門を新皇に推挙する。京での生活を経験した将門の心には、忠平への信頼と、宮廷政治への幻滅が葛藤し、新皇への即位に苦悩する。
【下の巻】
新皇への推戴を受けて即位した将門に朝廷は討伐軍を組織する。レオは将門軍の勇者として戦うが、将門は負ける。レオは滝夜叉姫とともにいずこともなく去ってゆく。

平将門の乱にギルガメッシュ叙事詩を重ねて作った作品。絵巻の描き方を応用したり、錦絵に学んでみたり、絵にはかなり工夫が見られる。【外伝】では能(謡曲)の作劇技法も導入。これも挫折したのがもったいない作品。
同上 題未定 平安朝ウルトラマンU レオと滝夜叉姫は、足柄の山中で人知れず生活していた。やがて二人に子供が生まれる。森の獣に育てられた子供は父から変身能力を受け継いでいた。
京から源頼光が家来を連れてやってくる。村人の、山中の鬼のうわさを聞いて退治に足柄の山にやってくる。森を荒らされてレオの子は頼光たちに襲い掛かるが、碓井貞光の魔法によって捕らえられる。頼光はその能力を惜しみ京に連れ帰って教育し、坂田金時の名を与え自分の一党に加える。
おりしも京は怪物の跋扈するところとなり、帝は頼光を検非違使に任命し京の治安を守らせる。彼らは怪獣ツチグモや大江山の酒呑童子を退治する。

これは構想のみで、作品に至らなかった。「平安朝ウルトラマン」という題名が先にあって(当然、平安京エイリアンのもじり)、科学特捜隊には頼光と四天王かな、じゃあ、ウルトラマンは坂田金時だな、というように構想されていったもの。坂田金時は、なぜウルトラマンになるのか、という説明付けで上の将門=ギルガメシュの話が生まれたという関係になる。構想メモとルーズリーフに描かれたキャラデザインが数枚あるのみ。
大学院博士課程のころ 王朝戦隊ウタレンジャー 平安朝ウルトラマンがあるなら平安朝ゴレンジャーがあってもいいだろう、ということで発想された。高校で古文を教えるようになって、文学史の講義中、「梨壺の五人」の話をしたときに、突発的に出たギャグがそもそものきっかけ。源順ら、梨壺の五人にヒロイン的に清少納言を入れて、大江山の酒呑童子の送り出す妖怪魔人を、ウタの力で封印する、という展開。戦隊モノのお約束で、最後には合体ロボをだすので、ウタの神様、柿本人麻呂にゴッド・ヒロマロとして登場してもらった。最後は、源順は能登国で、清少納言のお父さんは肥後国で、とバラバラに倒されてゆくのを、頼光と四天王があらわれ、敵をやっつけ「平安朝ウルトラマンU」につなぐようにした。したがって、「平安朝ウルトラマン」「王朝戦隊ウタレンジャー」「平安朝ウルトラマンU」は時間軸上に並んだ三部作なのである。この作品は、設定メモしかなく、授業で「梨壺の五人」をあつかうときに受講生ウケの雑談として口誦作品として成立した観が強い。
2002年 草双紙 九皿譚
(あらすじ公開)
お菊さんの数えた皿を九枚集めると何かがおこる…
鳳海大学城南校舎文学部日本語文芸学科、尾藤一郎ゼミの学生たちは、お菊伝説の調査をするうちに、お菊さんの数えた皿の争奪戦にまきこまれる。殺人事件あり、活劇あり、オカルトありのスペクタクル巨編になるはずだった…
全10話の中、8話分の梗概が完成。一部原作小説化。数枚、イメージ用の絵を描いてみて、作業中断。
2002年〜 ワーム・ブリード
(設定資料公開)
学生に影響されて久しぶりに描いてみた作品。基本的に『ビッグレオン』のリメイク。世界の設定はほぼ『ビッグレオン』を踏襲。ただ、主人公レオが少年から青年になって、スパイではなく、逃亡者になっていること、怪獣(=巨大虫)退治をするのが軍隊ではなく、企業になっていること、レイが恋人(?)ではなくレオを追う非情の暗殺者になっていることが大きな違い。またヒロイン田中知子も普通のOL(?=怪獣退治屋さん)にしてある。
基本コンセプトは、どこにでもいる普通の「自分を不幸だと思っている女の子」が、ごく普通の恋をして、幸せになったと思ったところで殺される、というストーリー。
2003年 六條幻戦記
―the First Adventure―
六條院が総力をあげて展開するファンタジー・ロマン。2004年新春公開予定。
(公開延期…)
2004年 踊る!大教務線
―レインボープランを封鎖せよ―
鳳海大学城南校舎文学部日本語文芸学科尾藤一郎先生は学部の教務を司る役目。今日も今日とて書類書き。さて、大学が文科省のe-ラーニング構想の実験校に指定されて、指導員と名乗る女性が乗り込んできた。現場の教育無視の指導に尾藤先生の怒りが爆発。 現場の正義を守るため、腰痛をこらえていま立ち上がる! 惟光の鳳海大学シリーズ第3弾。


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