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<甲状腺Q&A>   



甲状腺ホルモンの
 分泌異常が
  原因となる、
   気になる
    症状とは?


  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 甲状腺ホルモン
  
 多すぎる
    起きてくる症状


 * 疲れやすい

 * 汗をたくさんかく

 * 動悸がする

 * 食欲があるのに、
     体重が減る

 * のどが
     腫れている
 
 * 指が震える

 * 目が大きく出てくる

 

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 甲状腺ホルモン
   
少なくなる
    起こる症状


 
* 食欲がないのに、
     体重が増える

 * 顔と足がむくむ

 * のどが
     腫れぼったい

 * 筋肉痛
Q.甲状腺ホルモン
  とは?


A.簡単に言うと、
  体の成長や活動に
  関係する
  大切なホルモンで、
  多くても少なくても
  体の調子を崩します。
  甲状腺は、首の前側に
  ある小さな器官で、
  ここで甲状腺ホルモンが
  作られます。
  ホルモンの分泌量は
  頭の脳下垂体という
  ところで調整して
  います。


Q.バセドウ病とは?

A.甲状腺ホルモンが増えすぎて起こる病気
  です。 血液の中に甲状腺を刺激して
  ホルモンをたくさん作らせる物質が出来て、
  その為、脳下垂体のコントロールが利か
  なくなり、甲状腺ホルモンが増えすぎるの
  です。


  
そうなると、体の代謝が亢進して(いわば、
  マラソンをしているような状態)、脈が速く
  なり、汗をかいて体温が上がり、疲れやすく
  なり、お腹がすいてイライラします。 

  食べても体重が減りますが、やせるからと
  言ってそのままにしていると、心臓が悪く
  なったり、骨が脆くなったりします。

  不整脈や月経不順、流産や学業の低下で、
  バセドウ病が見つかることもあります。

  治療は、まず甲状腺ホルモンを抑える薬を
  飲んで、正常の値になるようにコントロール
  します。他に、手術や微量の放射線を使う
  方法もあります。


  
気になる症状があれば、まずは受診して
  みて下さい。


  
また、体調が良くなったからといって、
  自己判断で勝手に薬を止めたりせず、
  かかりつけ医に相談してください。


→ 
眼の症状が気になったら?
  「甲状腺眼症」については、
  Information
甲状腺コラムをご覧下さい


  Q.橋本病とは?

   A.甲状腺が腫れて、甲状腺ホルモンが少なくなる病気で、
     中高年の女性によく見られます。

     食欲がないのに体重が増えたり、むくんだりするのは、心臓や腎臓の
     働きが悪いときに見られますが、甲状腺のホルモンが少なくなると
     同じような症状があらわれます。
     のどが硬く腫れることもあるので、ガンと間違われることもあります。

     ほとんどの場合、ゆっくりとホルモンが少なくなるので自覚症状があまり
     なく、高脂血症や心不全、うつ状態、お年寄りでは痴呆状態となって
     初めて診断されることもあります。

     基本的には、橋本病は手術が必要となる病気ではなく、また、
     ホルモンの補充療法を受けると体調がよくなって元気になる方が
     多いので、心当たりのある方は一度検査を受けてみてはいかが
     でしょうか。