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やすだクリニックよりのお知らせ & 甲状腺コラム ◆


NEWS甲状腺の診断に適した超音波診断装置を導入しています

当院で使用している超音波診断装置はフル・デジタルで、
カラードプラエラストグラフィ(組織弾性イメージング)
の検査
併用して行っています


これらの検査により、甲状腺の血流状態と、腫瘍性病変が周囲の組織に
比べて硬いか硬くないかということが分かります。

※ 2021年1月より最新機種を採用し、解像度が一段とアップ。 
  検査の精度が更に増しました。
 
                   

甲状腺コラム


甲状腺眼症 について:


バセドウ病になると眼の症状(
目の痛み、目が大きくみえる、まぶたが腫れぼったい、目がキラキラしている、充血している、ものが二重に見える等)が比較的多くみられます。
専門医がみるとよくわかるバセドウ病のサインのひとつですが、
ご本人が気づいていない、もしくは気にしていないことが多い
ようです。
早期にバセドウ病がみつかり治療を受ける方が多いので、
以前みられた典型的な甲状腺眼症の方は少なくなっています。
しかし、ご本人が気にしていない軽い甲状腺眼症の方が
増えている印象があります。
甲状腺機能が正常でも眼症状だけ進行するタイプもありますので、
視力の低下や、ものが二重に見える(複視)場合には早めに
眼科受診してください。

当院ではご希望があれば甲状腺眼症の治療経験豊富なドクターに
紹介をしています。
                       


甲状腺コラム
  甲状腺機能亢進症(バセドウ病)で治療中の方の
        妊娠・出産・授乳 について: 

 
  甲状腺機能亢進症になると、月経不順・不妊症・流産の
  危険性が増すことが知られており、抗甲状腺剤を内服しながら
  妊娠や、出産・授乳することも数多くあります。
  また、妊娠初期には胎盤から分泌されるゴナドトロピンホルモン
  の影響で、バセドウ病と同じ症状がみられることがあります。


  バセドウ病の女性は、お薬を内服しながら妊娠、出産することが
  可能で、妊娠中、お薬を減量できる方もいますが、治療に必要な
  お薬を自己判断で減量・中止すると、赤ちゃんに重大な影響
  (流産や発育障害)が起こる可能性があります。

  
また、出産後、バセドウ病が悪化して、お薬の内服量が増える
  こともあります。


  バセドウ病の治療薬には一般的にメルカゾールが使用されます。
  プロパジール(チウラジール)に比べ、効き目がよく、副作用が
  比較的少ないとされているためです。
  しかし、メルカゾール使用例に赤ちゃんの生育障害(頭皮欠損・
  臍腸管瘻など)の報告があったため、妊娠を計画されている方
  と妊娠初期の方にはプロパジール(チウラジール)の使用を日本
  甲状腺学会は勧めています。
  また、授乳される期間は、乳汁中にほとんど移行しない
  プロパジール(チウラジール)の使用が望ましいとされています。


  当院では、バセドウ病をもった女性が安心して妊娠・出産・授乳
  ができるように心がけておりますので、ご心配・ご不明な点が
  ありましたら、受診時に相談してください。

                       

甲状腺コラム
    バセドウ病の方へ: 夏の注意事項 

    暑い夏はバセドウ病(甲状腺機能亢進症)の方が最も苦手とされる
   季節でもあります。

   
   バセドウ病のように甲状腺ホルモンが過剰に分泌された状態は、体の
   代謝が亢進した状態 ― 脈がはやくて体温が上昇して、汗をたくさん
   かいて、いわばマラソンをしているような状態です。
   お薬などで治療して、甲状腺機能がコントロールされている方は心配
   ないのですが、甲状腺ホルモンが多い方は、普段よりも早く疲れます。
   また、熱中症や脱水状態になる危険性が高まります。

   ほてった身体を冷やして、水分・ミネラル分の補給が大切ですが、
   この時、
甘い清涼飲料水(コーラ・ジュースなど)を大量に摂取すると
   バセドウ病のような甲状腺機能亢進症の方は
周期性四肢麻痺という
   病気になる可能性があります。
   この状態になると、体中の力が抜けて歩けなくなり、生命の危険を感じて
   救急車を呼ぶ方もいる程です。また、なぜか女性より男性に多い傾向
   があります。この症状が出たら放置せず、直ちに医療機関を受診して
   ください。
      
   
甲状腺機能亢進症の方は糖尿病にもなりやすく、喉が渇いたからと
   
いって甘い清涼飲料水を大量に摂取することは避けてください
   アルコール摂取も、脱水状態や頻脈になり易いため控えてください。


甲状腺コラム
    橋本病の方へ: 冬の注意事項 

  寒い冬は、橋本病(甲状腺機能低下症)の方が最も苦手とされる季節
   でもあります。

   橋本病のように甲状腺ホルモンの分泌が足らない状態は、体の代謝
   が低下した状態 ― 脈が遅く体温が低下し、皮膚が乾燥して、抜け毛が
   増え、眠くて太りやすく、まるで冬眠しているような状態です。
   お薬(甲状腺剤)を内服して、甲状腺ホルモン値が正常化している方は
   心配ないのですが、甲状腺ホルモンが足らない方は、普段よりも
   疲れやすく、冷え症や月経不順、不妊症、脂質異常症、心臓疾患、
   うつ状態 等になる危険性が高まります。


   また、最近の学会報告では、軽度の甲状腺機能低下症のある方にも
   妊娠しにくい傾向があるようです。
   ご心配の方は甲状腺ホルモン値を調べて、異常値がみられた場合には
   専門医に相談してください。

   風邪予防に手洗いとうがいは大切ですが、甲状腺機能低下症の方は、
   
ヨード系うがい薬を頻繁に使用すると、甲状腺ホルモン値に異常が
   おこり易いため、控えてください
   暴飲・暴食も、太り易いため控えて、適度な運動を心がけましょう。