キタコパワードライブキットTypeU

キタコパワードライブキットTypeU


数少ないスクーピー対応を謳ったハイプリ。
ハイプリとドライブフェイス、グリスのセットで6,800円です。

取付に関してはこちらをご覧ください。


取付説明書には脱脂しなさいと有りますのでブレーキクリーナーか脱脂スプレーで脱脂しましょう。
無いときは・・・油を拭き取りましょう。(汗)
WR用グリスが付属しています。


これがプーリーです、ノーマルより少しWRの移動量があり、径も大きいです。
なんちゃってハイプリの様にプーリーの溝の端が薄くなっています。

こちらがドライブフェイス、ツルツルなので脱脂してベルト鳴き止めスプレーでも吹いた方が良いかも。
ノーマルよりも径が大きくプーリーとかみ合うとノーマルよりも間が狭くなる様になってます。
すごく綺麗なのでバリ取りも必要ないかもしれないです。

プーリーボスはノーマルを使用します。
もし短いボスを使用している場合はベルトが移動しすぎる可能性もあるのでお薦めしません。

なおWRのセッティングはノーマルと同じです。(メーカー推奨)

私が唯一感じたのはランププレートのスライドピースとの噛み合わせが少し悪いです。
ノーマルピースが変形しているのかもしれません。
スライドピースは実は消耗品ですのでこの際、取り替える事をお薦めします。
スライドピースを削って動きをスムーズにすると良いでしょう。
とあるメーカーのプーリーは材質が悪くスライドピースで削れることも有ります。

私の友人はスライドピースが割れてプーリーを破損させた事がります。
それ以降、スライドピースが付属するキットを買うときはスライドピースをもう1〜2セット頼んでいます。
月に一度はWRと一緒に点検して悪い場合は交換しましょう。

ノーマルのプーリー&ドライブフェイスのベルト接点とは少し違うのでベルトも交換した方が良いかもしれません。
ベルトの横のアタリが出るまではベルトが滑るかもしれません。

インプレッション

今のところ私が付けた感想としてはスライドピースの噛み合わせで変速がおかしい?
スライドピースが低速側に有るときはスライドピースがきつくなっています。
一応取り付け前にプーリーボスとスライドピースがスムーズに動くかどうか確認してみてください。
ベルトが滑ってる可能性もあるので今一度ノーマルに戻してセッティングを煮詰める必要あり。
たぶんエアードラムとマフラーの相性が悪いのでしょう。

他の人のインプレでは加速も良くなり、最高速もノーマルCDIで70km以上出るとの事です。

ズーマーマニアの間ではマロッシとハイブリッドCDIの組み合わせが良いと言われています。
プーリーボスとの噛み合わせが少し悪く、バリもひどいため、かなりのバリ取り作業が必要だと言われています。
ボスはノーマルボスを使用しますがプーリーとのかみ合わせがあまり良くないのでその辺も削ることが必要になります。

 

なんちゃってハイプリ

ハイプリを買うと4000以上から15000円くらいまでと性能と価格は様々です。
そこで純正プーリーを加工して変速比を変えてやろうというのが「なんちゃってハイプリ」です。
ウエイトローラーの移動量を増やしてベルトをプーリーの端まで移動させてやること
元来の「ハイプリ」として機能である。
純正を究極に見つめ直し改善してやる、いわばいいとこ取りども言える加工である。

なんちゃってハイプリ
見た目なんの変哲もない物ですがこれで最高速78km
(下り坂でハイブリッドCDI有り)という十分な性能です。
ノーマルの加速とハイプリの高速性を兼ね備えた?優れものです。
気持ちWR軽めでも問題有りません。

とりあえず加工前にベルトがどのくらいプーリーの端に移動しているか?を
マジックで線を書いてから取り付けて使用すれば線の消えている所までベルトが移動してる
ということが解るので純正でどのくらいまで使ってるのか?を見ることが出来ます。
そして加工後どこまで広がったか?も解ると思いますので効果を目で見ることが可能です。
ちなみにノーマルでは個体差も有りますが端から5〜10mm程度までしかベルトは動いていません。

プーリー
まず加工するのはプーリーです。
WR移動量を増やす加工をします。
写真は加工済みですがローラーガイドに沿ってWRが当たる端の部分を写真の様に削ります。
削るのにはヤスリではうまく削れないと思います。
そこでホビー用のルーター(歯医者が使うあれのホビー工作用です)を使用します。
プーリーはアルミなので簡単に削れますので削りすぎは禁物です。
厚みが1mm以下にならないように気を付けましょう。

加工後
矢印の部分を厚みが1mm程度になるまで削り取ります。
削り取る幅は16mmのWRと同じだけです、ローラーガイドに合わせると良いでしょう。
ウエイトローラーがこの壁に当たることで変速が終わるため
その移動量を1mm程度増やしてやる事でさらに変速させる事が可能だと思われる。
これだけでも最高速を5km程度あげることが可能。
これだけだと加速はなんら変わることは有りません。
逆にローラーガイドの反対側を削ることで初期加速を良くすることが出来ると言えますが
あまり変化は無いかもしれません。

ドライブフェイス
そしてドライブフェイスの加工です。
矢印のプーリーボスが当たる部分を平らに削ります。
この部分は少しこんもりしているのでそれが無くなって平たくなるくらいでOKです。
ここで注意したいのは水平に削ることと変速比(全域)が変わるので
加速を犠牲にして最高速を得ることになるので後戻りは出来ません。
矢印の部分を水平に削ります。
1mm当たり5km程度の最高速が得られるでしょう。
ただしあまり削りすぎるとハイギアになりすぎるので逆に最高速が落ちる可能性も有ります。
効果としては短いプーリーボスを使うのと同じ効果を得ることが出来ます。
短いボスが有る場合は削らなくても良いと思います。
逆に加速を良くしたい場合はボスと同じサイズのワッシャを入れるのも一つの方法です。
キタコからプーリーボスとワッシャのセットが売られていると思いますので
それを利用するのも一つの方法であると思います。