How to

ここでは様々なメンテナンスや改造をする方法を解説します。

メンテナンス編

オイル交換

オイル交換は非常に簡単です。
使うのは17mmのレンチと受け皿(1L位入ればOK)。
オイルは缶に付いてくるジャバラの付け口で注ぐので忘れないように貰っておこう。
基本的に使うのは4サイクルガソリンエンジン用で有ればグレード、メーカーは特に関係ないです。
車用でも基本的には同じオイルですから問題なしです。
間違えて2ストロークエンジンオイルは買わないように。

オイルドレンボルトはM12です。
ワッシャも付いています。

型番は

  • ドレンボルト 928000-12000(90円)
  • ワッシャ 94109-12000(30円)

オイルの種類は基本的に10W−40が一般的です。
Wの前に有る数字が低ければ低温性能重視、高ければ高温重視です。
低ければ低温でも始動しやすいです。
後ろの数字は粘度で低ければサラサラで高ければ堅くなります。
柔らかすぎると油膜が切れるので高回転を多用する走り方をする人は少し堅いオイルを選ぶように。
柔らかいと少し燃費が良くなるみたいです。
普通に走るなら5W−30〜10W−40位が適当です。
グレードも種類も様々ですので自分の好みを使いましょう。
こればかりは好みの問題も有りますからね。

ちなみにオイル交換時の容量は600mlです。
このくらいなら高いオイルをおごってやるのも良いかも知れませんね。

交換時期は走行距離計の千の桁にオレンジで表示が出ます。
そのくらいで交換しましょう、あまり交換しないと最悪エンジン壊れます。
新車時は1000kmまでに必ずオイル交換しましょう。
最初は内部のアタリで金属カスが多く出ますので、それがエンジン内を循環してしまいます。
早い時期の交換をお勧めします。(長く乗りたいと言う人は特に)

オイル交換作業はエンジンが十分に冷えてから行うようにしましょう、火傷しますよ。
方法はまずドレンボルトを探します。

本体左側クランクケースの底面少し奥あたりに有ります。
まずはペットボトルを切るとかしてオイルを受け皿に流し込む様にします。
そしてドレンを外す前に右側にあるオイルチェックの蓋(手で回せば外せます)を外します。
そして17mmのレンチでドレンボルトを緩め最後は手で外します。
誤ってオイルの中に落としたり、無くさないように注意してください。
ワッシャも有るので覚えておきましょう。
外すとオイルが出てきますので十分に抜き出してください。
抜き出したら、ドレンボルトをしっかりと締め付けます。
右側のオイルチェックの穴からゆっくりと新しいオイルを流し込みます。

上の写真の左のつまむ様なところがオイルゲージと注入口です。
オイル交換の量は0.6L(600cc)
です。
オイルを流し込んでチェックバーを閉めたら完了です。
交換はすぐに出来ますが女性などは買ったところのバイク屋さんに頼んだ方が良いです。
オイル交換は初回以降は3000kmを目安に5000km以内で行うことを心がけてください。
燃費も悪くなるばかりかパワーが出なくなり、最後にはエンジンが焼き付いてパーになります。
オイルは必ず下水に流したりせず、適切な処理(オイルパックなど)を行ってください。
それが出来ない人は必ずバイク屋さんで交換して貰う事。

ちなみに普通は交換しないとは思いますが
スクーピーにはオイルフィルターが存在します。
マフラーの取付部の後ろ側に蓋があり、バネで押さえれています。
マフラーを外して、ここを外すとオイルフィルターを取り出すことが出来ます。
非常に狭い場所なので下に回り込んで作業が出来る場所などでやると良いでしょう。
必ずオイルが完全に抜けてから行うようにしましょう。

オイルフィルター 15421-107-000 (340円)

プラグ交換

プラグ交換は簡単ですが、慎重にやらないと大変な事になります。
スクーピーはアルミヘッドなので少しでも斜めに力を掛けたりしてネジ山をナメると、プラグだけではなくエンジンを傷めてしまいます。
普通使う16mmのプラグレンチでは少し奥にプラグがあるので難しいと思います。
少し長めの物かソケットレンチなどで回せるような工具を使うことをお勧めします。
プラグは燃料タンクのカバーを開けて左のパネルを開けば少し奥に有ります。
プラグにはワッシャが付いてますので新しいプラグに付属してる物を付けましょう。
ちなみにノーマルプラグはNGKの「CR8EH」が使われています。
パーツ店のプラグコーナーには対応表が有りますので良く確認して購入しましょう。

プラグを締め付けるときは手で直接締められるだけ締めて
そこから工具を使って
新品は半回転、それ以降は1/12回転(30度)となっています。
ガスケットで機密性を確保するのでこのことは必ず守らないと
プラグの外れや排気漏れなどの諸症状で悩むことになります。

交換の目安はバイクは1万キロ、車は2万キロというのがメーカーの推奨です。
これはプラグの種類によってもメーカーによっても違います。
5000〜1万kmくらいで交換するのが良いと思われます。
エンジンの掛かりが悪いとかアイドリングが安定しないなんて事が解消される場合があります。

熱価という数字があるのでノーマルと同じ8番の物を選びましょう。
とりあえずメーカーの対応表で問題ないです。
ハイチューンのマシンには熱価を1程度あげると良い場合もあります。
この辺りはメーカーのHPなどを参考にしてください。


プラグは燃料コックの隣を外せば奥にプラグキャップがあります。
小さいプラグなのでプラグレンチは16mm用を使用してください。
そしてアルミヘッドなのでネジをナメると終わりますので
必ず手で締められるだけ締め付けて新品は半回転、
二回目以降は1/4回転で締め付けます。

交換プラグ(社外品)

  • NGK イリジウムIXプラグ CR8EHIX-9
    NGKイリジウムIXプラグ
    極細電極
  • DENSO イリジウムパワー IUH24
    (誰か画像ください)

クーラント交換

クーラント(LLC)は1〜2年くらいで交換すれば良いと思います。
基本的には車用が多いのでそれで十分ですね。
さび止めなどを配合した物も有ります。
エンジンをばらす場合はクーラントを抜く必要があります。
バイク用でも車様でも殆ど変わりません。
ラジエターは本体右側の下部に有りますがラジエターは高温になるので、走行後などはさわらないようにしてください。
ラジエターカバーが有りますので普段は目に付く事はありません。

ラジエターにはカバーが有りますので+ドライバーで4本ネジを外せば簡単にはずせます。
ちなみに左にあるつまむようなところがオイルの注入口で蓋はオイルゲージになっています。

外したら下に有るのがドレンキャップです。
カバーは時に外さなくても良いですがこの方が作業は行いやすいです。
プラスチックですので破損させないように緩めてください。
ドレンを外してラジエターキャップを外せばクーラントを抜くことが出来ます。
クーラントを抜いたらドレンキャップを取付て、クーラントを注ぎます。
一回入れたらしばらく待ちます、下の方の空気が抜けて上がって来ますので数回補充して完了です。

プーリー、ウエイトローラー交換

プーリー交換は一つ間違うと後でとんでもない事態になりますので
慎重に慎重を重ねて行ってください。
(何回言っても簡単にしてしまいクランクシャフト交換なんて人が多いです)

プーリーやウエイトローラー、ベルト、クラッチなどはプーリーボックスを開けて行います。
※走行直後は非常に高温になっていますので火傷に注意してください。

赤いところが8mmのボルトレンチで青いところが+ドライバではずせます。
まずは青いネジを外してエアークリーナーボックスのカバーを外します。
そしてプーリーボックスを外します。
クランクケースは張り付いているのでキックを持って少しこじれば外せると思います。

こちらがプーリー、ドライブフェイスです。
ヒダのある丸い物がドライブフェイスです。
イボの付いた丸いワッシャみたいな物がキックのギアです。
17mmのレンチで外します。

こちらがクラッチ、クラッチアウター、ドリブンフェイス側になります。
14mmのレンチで外します、超堅いので要注意です。
ナットをナメるとかなり困るので慎重に。
緩める前
プーリーを取り付けたらクランクシャフトにベルトを掛けます。
※超重要
ドライブフェイスを取付る時は写真の様にベルトを押さえて
ベルトをドリブンフェイスを開いて緩めると
ドライブフェイスを取付る際にベルトを噛む心配が無くなります。
緩んだ状態
締め付けた後はベルトが噛んでないことを確認してください。
少し噛んでいるときはドライブフェイスを少し回せば外せます。
この状態でドライブフェイス、キックのギア、ワッシャを組み付けて手でボルトを締めて
ベルトを緩ませ手で締められるだけ閉めてからボルトの本締め付けを行ってください。
ドライブフェイスは17mm、クラッチは14mmのレンチで外せます。
下シザース、上自作
シザースホルダー(ユニバーサルホルダー)が無い場合はインパクトレンチ(ドライバー)を使用します。
デイトナ製とキタコ製が有りますがキタコ製の方がスクーピーには良いようです。
使用例(自作)
特にクラッチは充電式のインパクトでは外せないくらい堅いのでバイク屋さんで外すか専用工具を使います。
専用工具を使う場合は柄の先を地面に付けてやると力が掛けやすいです。
プーリーは奧からランププレート、プーリー、プーリーボス、ドライブフェイス、キック用のワッシャ、ワッシャ、ナットの順で付いています。
ドライブフェイスを組み付けたらベルトが噛んでいないかベルトを滑らせたり
ドライブフェイスを回して確認しましょう。
必ずキック用のワッシャが溝に完全に入ってる事を確認して締め込んでください。
ベルトが噛んでいると完全に締め付けることが出来ずに結果、ドライブシャフトを傷つけることになりかねません。

ライト交換


ライトの種類はPH11という種類で12V40/40wです。
B2クリアはなかなか明るいバルブですよ。
レイブリックからも出ています。
RR96という物がスクーピーやライブディオに等に適合します。

ライトの後ろにあるコネクタをつまみを押さえて下へ引き抜きます。
コネクタを外したら左にねじるとバルブが外れますので新しい物を付けて元通りにします。
光軸の上下はライトの下にあるネジを回して調整します。
あまり上に向けると対向車の迷惑になりますのでほどほどに。

 

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