打者の相性            トップページへ


 投手の相性は、相手打線に対抗するための考え方ですが、打者の相性は、相手投手に対抗する為の考え方です。

 相手投手との相性が良ければ、何も考えなくても戦えますが、相性が悪い場合は、大問題で、いつもは取れる点数が取れない事を意味します。

 いつも通りでは戦えない。ならば、どうするのか。そこが、問題です。


球が速くて打てない場合

 球が速い場合は、目で追っていても、染みついた体のリズムを変えられません。早くバットを出そうと思っても、中々出てきません。こんな時は、数えるのが効果的です。頭の中で構わないので、1・2・3とタイミングを数えて、3でボールが捕らえられるようにリズムを作ります。目の感覚を無視して、頭の中のリズムで打ちますので、普段から練習していないと、困難ですが、実戦では、意外に効果的です。

 球の速い投手は、早さが武器である反面、早さに頼ってもいますので、単調になりやすいものです。実際に打たれても、他に手段を持っていない事も多く、攻撃し続けられる場面が、しばしばあります。


球が遅くて打てない場合

 早くて打てない場合よりも、緩急があったりして、意外にやっかいです。しかし、概ね、配球パターに傾向がありますので、狙い球を絞る事が出来ます。

 遅い球の場合、早い球が通用しないための工夫である事が多いので、速球でカウントを整える配球は少ないようです。多いのは、速球は、見せ球7割、ストライク3割の7:3か8:2あたりが多いでしょう。ボールの見せ球を2球投げてから、打ちたくなるようなコースに遅い球が来ますので、何も考えずにいると凡退してしまいます。見せ球で、何をしたいのか判断すれば、甘いコースにどんな球が来るのか予測する事ができます。

 遅い球で注意が必要なのは、フルスイングによるミート制度が低下する事です。大量点を取った後ならともかく、序盤は、丁寧にセンター方向を狙って、ミス打球を打たないような工夫が必要です。


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