バントのメンタル               トップページへ

一般的なバントのイメージは、「バントも決められない」とか、「バントしか出来ない」とか、「転がすだけだ」などと表現される事が多いものです。

 実際に経験されている方には分かると思いますが、バントを成功させるためには、高い技術が必要です。プロの選手でも、学生時代にバントの機会が少なかったり、役割としてあまり必要なかったりして、以外に苦手な選手も少なくありません。参考動画は、天才と呼ばれる野球選手のバント失敗例です。転がすだけが、いかに高度な技か、見て下さい。

参考動画  藤田バント失敗   岩隈スリバント失敗

 バントが大変な理由は、高い成功率を要求される事です。バッティングのように、3割で評価されるのであれば、難しく無いかもしれませんが、バントの場合は、基本的に100%を要求さるからです。

 地味なイメージのバントですが、成功率が高いと、守備側には防ぐ事が難しく、強力な武器になります。それゆえに、バントの練習は、100%を目指さなくてはなりませんので、10本中、56本成功して満足してはいけないのです。

実際の試合では、「ゲッツーよりはまし」と判断して、バントが得意ではない選手にもバンドのサインを出す事はありますが、練習で10本中、9本以上成功させる選手でなければ、重要な場面では、安心してバントのサインを出す事は出来ません。スクイズ成功で有利になる場面でも、成功率の低い選手の場合は、3塁ランナーを失う訳にはいきませんので、スクイズのサインが出しにくくなります。

 安心してバントのサインを出せるチームは、ある程度、取れる点数を計算できます。取れる点数を計算できると言う事は、失点しても怖くない範囲ができる事でもありますので、勝つための作戦が立てやすくなり、勝率も大きく向上します。

参考記事  たかがバント、されどバント

 バントのミートポイントと、バッティングのミートポイントには、若干の差はありますが、考え方は同じです(「高めはかぶせる、低めは引き付ける」など)。打率の高い選手の多くは、バントする機会は少ないものの、結構上手です。逆に、バントが上手な選手なら、考え方次第で、打率向上の可能性は、十分にあります。

 バントに、スイングのイメージが全く無い訳でも無く、バッティングも、振っているだけでは、高確率でボールを捕らえる事は出来ません。ボールを捕らえる直前のイメージは、双方、共通するものがあります。


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