メインとサブ                         トップページへ


 この項では、技術習得ではなく、能力を実際の結果にするための、考え方をご紹介致します。

 ストライクゾーンは広くて、常に全域をカバーするのは困難です。しかし、可能性を高める事はできます。全てを完璧にこなそうとすれば体が動きませんが、完璧を捨てれば、動けるようになりますので、「メインとサブ(主と副)」の考え方は大変効果的です。


*凡才先生が現役時代、実際に行った「メインとサブ(主と副)」の考え方*

1) 外角7割、内角3割(球種は関係なく、バットの届く所は基本的に打つ)
   2ストライク後には、殆ど、このイメージでした。

2) ストレート7割、スライダー3割(コースは関係ない)
   速球派投手の時に多くイメージしました。

3) 初期軌道が、肘から下のストレート7割、頭の上から落ちてくるスライダー3割(初期軌道が、高い場合はスライダーのみ打ち、低い場合はストレートのみ打つ。他は振らない)
   長打でなくても、きっちりタイムリーを打ちたい時のイメージで、かなり効果的でした。

4) 外角低めストレート8割、外角スライダー2割(内角は振らない)
   主に、ファーストストライクで長打を狙う場合のイメージ。

5) ストレートだけ、低め7割、外角3割(スライダーと内角高めは振らない)
   スライダーの制球が良くない投手の場合にイメージしました。

球威の無い投手では、3種類のイメージをした事もありましたが、あまりうまく行きませんでしたので、打席のイメージの殆どを2種類に限定して、可能性の高い方の意識を高くしていました。イメージの根拠も2種類で、「安打にする可能性の順に2種類」の場合と、「安打を目指す1種類と、凡打を避けるための1種類を合わせた2種類」を使い分けていました。


 凡才先生のやり方は、たまたま、それが自分に合っていただけですので、選手それぞれが、自分に合ったイメージを開拓していく事が大切です。目的(自分がやろうとする事)に対する根拠がはっきりしていると、それで良かったのかどうかが分かりますので、うまく行かない事を漠然と続けてしまう事が無くなりますので、必然的に結果が向上していきます。



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