バッティングの基本                     トップページへ


1)バッティングの考え方
 バッティングでは、優先順位の考え方がとても重要です。第一にタイミング、第二にボールを捕らえる瞬間の形、第三に狙い球を絞る。自信を持って打席に立つ為に、とても役に立ちます。

「優先順位の考え方」の効果
 試合の打席では、練習よりも遥かに緊張します。緊張状態では、練習よりも出来る事が少なくなりますので、いろんな事をやろうとすればする程、失敗しやすくなります。いろんな事をやろうとする為に、頭の中がいっぱいで、ボールに集中出来なくなってしまうと、「本番に弱い」と言われてしまいます。練習でいろんな事にチャレンジする事はとても良い事なのですが、試合では、やろうとする事を少なくしなくてはなりません。よく耳にする言葉で「ツーストライクまで狙い球を絞る」等が、分かりやすい一例でしょう。

*ボールに集中する余力を残す為に、頭の中がいっぱいにならないような工夫

タイミングの確認 → 合っていない場合 → タイミングにのみ集中 → 三振や凡打になりにくい
 ↓
合っている場合 
 ↓
ボールを捕らえる瞬間をイメージ → 良くない場合 → 捕らえる瞬間の形に集中 → フライになりにくい
 ↓
良い場合
 ↓                           
2Sまで狙い球を絞る → 狙い球 → 安打になる可能性が大きい
 ↓
2Sになった場合・・・自分の状態に合わせて選択し、迷いをなくす
 ↓   ↓   ↓
 ↓   ↓  タイミングにのみ集中
 ↓   ↓
 ↓  捕らえる瞬間の形に集中(打球方向を意識)
 ↓
開き直る→バットの届く所は、ヒット&ランのつもりで打つ

 全てにおいて、ファールは凡退しなかったと言う意味でラッキーです。ラッキーな自分を信じましょう。

2)沢山ヒットを打つ為に
タイミング
 投手が投げたボールに素直に反応するのがタイミングです。スイング速度もパワーも、投手が投げたボールによって変化するのが当然です。これが、ボールに集中すると言う事で、これだけ出来るようになっただけでも、平均以上の打者になれます。

飛球方向(ボールを打つ瞬間のバットの角度)
 スイング速度やパワーが変化すれば、打球の強さも変わりますので、実際に打つ時には、外野を抜くのか、内野を抜くのかを意識しなくてはいけません。人のいない所に打てば打球が強く無くてもヒットになります。しかし、実際の打席で考えている時間はありませんので、普段の練習の全てにおいて、外野を抜くのか、内野を抜くのかを意識した練習をして、状況によって、自然に体が反応するように習慣付ける事が大切です。

3)より強い打球を打つ為に
 もし、「力一杯打て!」と言われたら?具体的にどんな事をしますか?バッティング最大の落とし穴がこれです。タイミングよりも明らかに優先順位は低いのに、なぜか意識は大きくなりがちです。力一杯打とうと思っても、必要のない無駄な力を使ってしまっては、ボールをきちんと捕らえる事は出来ません。強い打球を打つ条件がそろった時には強くなり、その条件が少なければ弱くなる、それだけの事です。ベンチから「力一杯打て!」と声がかかるのは、消極的にならずに立ち向かえるよう、精神的な要素が大きいのです。

 調子の良い時には考えなくても打てますが、不調な時には「なぜ打てないのか?」に気付く事も容易ではありません。どんな選手でも、好不調は有りますが、良い選手程、不調な期間は短く小さいものです。この「なぜ打てないのか?」が自分で分かるようになれば、不調な期間は短く小さくできます。


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