チェンジアプ                     トップページへ


 チェンジアプとは、球速を変える事で、通常は、腕の振りを遅くして調整しますが、速球同様に腕を振り、深く握って指の弾きを使わない事で球速を落とす、超一流のチェンジアプもあります。

 チェンジアプはタイミングを外すのが目的です。「タイミングを、どの程度外すか」と言う意味で、チェンジアプの種類は無限です。

 多くの投手は、漠然と速度を落とすだけですが、チェンジアプを、より効果的にするには、球速の段階を意識しましょう。

 投手が加減しやすい効果的な球威の例(通常のストレートの球威を10割とします)
*球威の割合は、実際の球速ではなく、投手の加減のイメージです*
1)3段階 → 6割、8割、10割
 一般的なチェンジアップは、6割前後が多いでしょう。これは、打者にもチェンジアップだと、はっきり分かります。
 しかし、8割くらいならチェンジアップだと分かるまで時間が掛かりますし、最後まで気づかれない事もあります。
 特に、通常のストレートで抑えるのが困難な打者には、非常に効果があります。定石パターンは、1〜2球、10割の球を見せ、その後、少し甘め(ストライクゾーン内側の外角で高さが真ん中、など)に8割です。積極的な打者ほど掛かりやすい罠です。
 簡単に振ってこないタイプの打者は、通常通り追い込み、8割は、決め球の中の、選択肢の一つと考えましょう。考えすぎると裏目に出る事もあります。

2)5段階 → 6割、8割、9割、10割、11割(最高速度)
 多くのチームは、全員が同じようなメニューをこなしていますので、球速による相性があります。猛打炸裂のチームでも、ストレートの球速を変えるだけで、安打数が大きく減少します。優秀な相手なら、早々に球速作戦に気がついて、また打ち出しますが、元々合っている球速よりは苦戦します。
 6割、8割、9割、10割の、どの辺りが合わなそうなのか分かれば、それを中心にして配球を組み立てます。合わないからと言って、そればかりでは、いずれ合ってきますので、合わないものでストライク、それ以外は、見せ球に多く使うのが効果的です。意外な使い方ですが、チェンジアプは主力のストレートとしても使うことが出来るのです。

 5段階を使い分けるのには、投手にも、高度な技術と知恵が必要ですが、3段階なら、多くの投手が出来ますし、捕手のサインでも可能ですから、ぜひ、試してみて下さい。上手に使えるようになったら、大量失点しない投手になります。


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