レイザービーム送球         トップページへ



派手なタイトルですが、「伸びのある正確な送球」と言う事です。


 理論的には
肩を振る→ひじを引き出す→腕を振る→指先でボールを転がしながら弾く。

 ポイント
しっかり右肩を前に出し、ひじを真上から振り下ろせるようにする。(最初は左肩は前、腕を振る時は後ろ。)
右肩を前に出すのですから、腕を振る方向は右。
指先でボールを転がしながら弾く。


と言う事なのですが、おそらく、言葉だけでは難しいと思いますので、練習方法を紹介します。


 ボールを転がす(真っ直ぐ回転させる)練習。(スピードは不要)
キャッチボール
相手に向かって、地面に直線を書き、ステップはその直線上でのみ行う。
最初の右足→踏み出す左足→次の右足。まで、すべて直線状。特に、最後の右足が重要。
他がうまく出来なくても、まず、これが出来るようになって下さい。
最後の右足が直線状まで行かない場合は、投げた後、相手に背中を見せるくらいの意識が必要です。
(柔道の背負い投げのようなイメージで、うまくいく選手もいます。)
きれいなアーチを描くように、45度くらいの角度で、山なりに投げる。
最初に山なりに投げるのは、ひじが上から出てくるようにするためです。
肩を振ってひじが引出されるように意識し、腕を振ってから、指先でボールを転がす。
(肩を振る前にひじが出てこないように、遅れて出てくる意識が必要。)
相手の胸に正確に行くように、転がし加減を微調整する。
少しずつ距離を広げて、外野の前身守備位置くらいまでコントロール出来るようにする。

この練習は、伸びる球とコントロールが同時に習得できます。
距離をとっても、正確にコントロール出来れば、回転はOKです。

後は、少しずつ距離を縮じめながら、山なりの角度も低くしていき、塁間の距離では、真っ直ぐなボールにします。
凡才先生が現役の時は、最初のキャッチボールは必ずこれをやっていました。


 伸びのある球の練習
ボールを転がす練習で習得した投げ方で、相手に向かって、軽くランニングしながら投げる。
走りのリズムと、肩の反転速度がマッチしないと上手く投げる事が出来ません。
当然、走る速度が早くなれば、肩の反転速度も速くしないと、うまくいきません。
内野手の場合は、軽くランニングしながら違う方向へ投げる練習もして下さい。
この場合は、塁間の半分程度の距離まで上手に出来れば合格です。
これ以上の距離は、走りながらではなく、一度止まって軸足でしっかり踏ん張る方が正確に送球できます。

捕球姿勢や、投げる方向によって、肩の反転速度も角度も変わりますので、体制が不十分な時ほど、この練習の成果が出ます。


イチローがそうであるように、伸びのある送球は、正確なコントロールにも直結します。
逆に、正確なコントロールが出来ない投げ方は、伸びのある送球にはなりません。
考え方として、どちらが先かと言えば、ずばり、コントロールです。
送球は、投げたい所に投げてこそ価値があり、暴投は論外です。
どんなに急いでいても、送球リズムを崩さないように心がけて下さい。



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