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バウンドを合わせる事は、凡才が苦手な技術の中でも代表的な事の一つです。バウンドは、うまく合わせないと、捕球が非常に難しくなりますが、うまく合わせれば、なんてことはありません。ですから、ゴロ捕球技術の80%以上が、バウンドを合わせる事であると言っても過言ではありません。
野球に限らず、技術には、見様見真似で覚えられる事が沢山あります。実際の練習でも、「上手な選手のプレイを見て覚えろ!」と指導される事は珍しくありませんね。基本的に見て覚える事は大変良い事です。選手にこんな意識があれば、正直、嬉しいものですし、そうゆう選手なら確実に伸びます。
技術の多くはそうなのですが、一部に見ただけでは覚える事が難しいものも有り、野球技術においては、この「バウンドを合わせる事」が、典型的な例です。
特に、初心者が「バウンドを合わせる事」が難しいのは、ボールが体にぶつからない位置に行こう(逃げよう)とする本能的なものです。初心者の経過は色々ありますが、以下は、一つの例です。
最初は正面の打球から体が逃げてしまう
次は、逃げるなと怒られてフリーズ状態
その次は、ボールに向かってこいと言われて、やみくもに前進
その次に、「バウンドを合わせろ!」と声がかかる
初心者には、よくある事ですね。そこそこ才能がある選手なら、数を重ねていくうちに感覚を掴んでいくものですが、凡才の場合は、なかなか上達しません。それでも、いくつかのポイントを意識する事で、ある程度、上達へのきっかけが掴みやすくなります。
ポイントその1・・・リズム
バウンドをリズムにする事は、打球の軌道予測に大いに役立ちます。上達した選手は無意識にリズムを取っていますので、上達者のプレイを見学する時は、打球のバウンドにリズムを取って見てみましょう。
ポイントその2・・・軌道イメージ
凡才が守備をすると、上達者よりも、ハーフバウンドが多くなりますね。上達者はハーフバウンドにならないように捕球点を修正しているわけですから、必然的にこうなります。凡才でも、ある程度、軌道イメージはしているものですが、イメージのし方にコツがあります。
まず、バウンドの軌道を大まかに、二つに分けます。一つ目は「地面から上がってくる軌道」、二つ目は「地面に向かって落ちてくる軌道」です。凡才は、ボールをよける本能の延長線上で軌道イメージをしてしまいがちですので、一つ目の「地面から上がってくる軌道」の方に強く意識しがちです。ハーフバウンドが多くなったり、捕球姿勢が高くなりやすいのはこのためです。選手の意識が落ちてくる軌道へ変わってくると、凡才でも上達が見てとれるようになってきます。(教える側にも、それなりに根気が必要です)
自主練やパート練習の方法
ボール(最初は野球用でなくても小さくて弾むものなら可)を、バウンドさせ、「2バウンド目」か「3バウンド目に捕球」といったルールを作り、出来るだけ低い位置で捕球する練習方法があります。(ノーバウンドでもショートバウンドでも可)もちろん、「地面に向かって落ちてくる軌道」を意識しながらです。ある程度慣れてきたら、次は応用です。
応用1
バウンド数のルールをランダムに変更
応用2
バウンドの高さをランダムに変更
応用3
少しずつで良いので、前後左右に足で追いながら捕球
ここまでは、広い場所でなくても可能ですし、グラグをつけなくてもOKですが、以下は、ある程度の広さが必要で、ボールも野球用が良いでしょう。
応用4
選手がノッカー(手で投げるハンドノックで可)に向かってスタートしてからバウンド開始、この時、ある程度捕りやすいようにノッカーが距離を調整しましょう。
ここまで来ると、通常のノックの練習成果も向上するでしょう。
ゴロを捕球する際ハーフバウンドになったりして弾くことが多い場合
これは、捕球する位置の問題ですね。
前に手を伸ばしてショートバウンドが間に合えばショートバウンド。
間に合わなければ、上がってくるのを「待つ」か、体を正面からずらして横で取るか、になります。
当然、捕球姿勢もその都度、変わりますので、自分なりに上手くできる姿勢を探す事になります。
綺麗な捕球体勢とは?
上手に捕球すると綺麗に見えるだけですので、綺麗を意識する必要はありません。
参考動画
内野の動画
https://www.youtube.com/watch?v=Zy9rcyY-UVA
https://www.youtube.com/watch?v=-GJZcPl-1xI
https://www.youtube.com/watch?v=y7M37Y4PsoU
https://www.youtube.com/watch?v=if2sY43uaKo
外野の動画
https://www.youtube.com/watch?v=JqHqh2_L6-g
https://www.youtube.com/watch?v=s5s_7Q_E9bk
https://www.youtube.com/watch?v=oaXEbgHRGaY
外野の場合は、距離があるので、「体制を整える時間を作る」が優先です。
100点ではなく、合格点を探しましょう。。
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